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銀河パトロール隊 (創元SF文庫 レンズマン・シリーズ)
銀河パトロール隊
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紙の本
壮大なスケール!圧倒的パワー!
2002/07/31 21:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
この稀有なシリーズを、どのように表現したらいいものか——時間
と空間と次元を越えた壮大なスケール。力と力の激烈なぶつかり合
い。知力の限りを尽くした心理戦。謎また謎——
今日でも、このシリーズを越えるパワー、スケール、迫力、勢いの
スペースオペラは存在しない。どれもこれもパワー不足か、あるい
は行き過ぎてバカSFになっているかだ。このシリーズはまことにもっ
て、稀有なバランスの上にある。
古い作品だが、回顧的な理由からではなく、まさにいま楽しむため
に読む価値が十分にある——いや、それどころか、読む *必要* が
あると断言させてもらおう。これを読まずしてスペースオペラを語
るなかれ!
紙の本
伝説のスペースオペラ復活
2002/03/19 22:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本が壊れるほど読み返した作品が、こうして復活するのは嬉しい限りです。新訳版では、細かい用語が(ルビ+漢字などで)スマートになっているほ か、躍動感が増しているように感じます。
久しぶりに読むと、頭の良い、訓練された、無慈悲な敵を、出し抜いていく様が良いですね。主人公も色々工夫するわけですが二度は通じないし、きっちり敵も予測して正しく行動しているという感じです。
三次元的な陣形や海戦の歴史的手法を踏まえた各種戦術(高速巡洋艦で捕捉し大艦 巨砲の主力艦で撃滅する戦術とか)、装甲宇宙服を着ている時の重い武器の有効性、携帯銃器より当然強力なセミポータブルや車両 移動式兵器、負荷により発光し崩壊していく防壁やバリヤーなどなど。現在の軽スペースオペラしか知 らないひとには新鮮だと思います。
紙の本
往年の名作が新訳で蘇った。又、色々な人に知ってもらいたい。
2008/01/05 11:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝光 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数十年前に夢中で読んだSFですが、新訳が出た事を知り
思わず手にとって読みました。
面白くて面白くて、2日間の休み時間は全部この本に使いました。
物語のスケールの大きさ、次々に起こる危機を斬新な発想と
行動で切り抜けてゆく爽快さ、テンポの速さ、推理小説の様に
色々しこまれた伏線。
まさに、SF黄金期の熱気が感じられます。
新訳は、流れる様な文体ですばらしく、往年の読者にもぜひ読んで
いただきたい。又、この本を知らない若い世代にも知らせて
上げたい一冊です。
旧本の真鍋博さんの挿絵がないことが唯一の残念なところ。
とても未来的な挿絵で、ワクワクしたものでした。
紙の本
SF初心者でもオッケー。の良作
2002/03/12 17:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:疾風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の帯にはこう書いてある「スペースオペラの金字塔!」 なんとも大上段である、と思うのは、何を隠そう私自身がSF初心者だからであるわけで、昔からのSFファンの方にとっては、これは事実を述べたまでのことだということが、読了後わたしにもわかった。あとがきによれば、本書の最初の翻訳版が出たのは30年も前らしい。そのような作品が、時間を超えて再訳で出版されるということは、さぞかし名作と格付けされているのだろう。
ということで私の感想を少々。ストーリーの書き込み度としては、やはり若干古いスタイルなのだろうか、事件のポイント・ポイントの間をつなぐ、移動シーンなどは思い切ってバッサリ省かれており、キニスンが活躍するシーンをふんだんに詰め込んでいる。そのおかげで各登場人物の書き分けや、生活感などの細かい描写は比較的省かれてしまっているが、その反面、スピード感は増しており物語の展開としては悪くない。この細かい描写の抑制と展開スピードを上げるバランスが絶妙で、とってつけたような展開になっていないのはすばらしい。このあたりがE.E.スミスの職人芸なのだろう。
本書の「レンズマン」というネーミングは、日本人的な感覚ではいささかアレなのだが、子供向けではない。一言で特徴を言うならば「ヒーローもの」ということになるだろうが、そう言ってしまうとますますアレな感じがしてしまうが、「戦隊もの」とかそういうのではなく、むしろイメージ的には「スーパーマン」に近いだろう。というかスーパーマンが「レンズマン的」なのだということなのかもしれないが。
レンズマンは確かに強いが無敵ではない。というあたりにヒーローもの的なところがあるわけだが、いったん読み始めてキニスンに感情移入してしまうと、逆にその強さっぷりが爽快感につながるのがおもしろい。ドロドロした恋愛小説を読んだ後や、上司にこってりしぼられて怒りのやり場がないような時は、本書を読んでスカッと爽快な気持ちになってみるのもいいだろう。
SFの設定的には、私のようなSF初心者にはわかりにくい概念(有慣性と無慣性とか)が出て来るには出てくるが、そこは昔のSFゆえに理由付けがいささかぞんざいなので、「ふーん。そうなんだ」という感じで深く考えずに読むのが(SF初心者が)本書を楽しむコツだと私は思う。ギミックを楽しむSFももちろんあるのだろうが、本書はレンズマンのキニスンの暴れっぷりを楽しめばいいわけで、SFをあんまり読んだことがない人でもすんなり入っていけるだろう。
実際の話として、本書を読み始めるとぐいぐい引き込まれて行き、どうにもページをめくる手が止められない。通勤電車の中で本書を読もうと思っている方は、乗り過ごさないよう気を付けていただきたいものだ。
紙の本
疾風怒濤の展開
2002/03/28 19:40
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
レンズマン、とな。噂を聞くにSF——ことスペースオペラ——の古典として非常に強い影響力を持った作品らしいではないか。
ふむ、書店で見てみると帯には「スペースオペラの金字塔」などと大仰なコピーが打たれているではないか。あたしゃSFについては門前の小僧なんで、詳しくは無い。でもそんなに凄い作品なら僕の様な末端のSFファンでも耳にしていても良さそうなものだ。にもかかわらず僕が知らなかったってことは、古きを愛するSFファンが衰退著しいSFの捲土重来を計って、大げさなに喧伝しているだけに違いない、などと思いながら読む本もないので手に取ってみた。
確かに、もう3、40年も前の小説である。新訳になったとはいえど大時代的な表現やガジェット(正直に言うとレンズマンという単語もダサいと思う)が多いので「未来的なセンスオブワンダ」に溢れた作品ではないかもしれない。
しかしながら、なかなかどうして面白いじゃないか。何故か?
疾風怒濤の展開、息もつかせぬイベントの嵐、ページをめくったらもう別の惑星にいたりする。確かにスペースオペラの金字塔であるかもしれない、しかしこの作品はそれ以前に偉大な冒険小説なのだ。文武両道のヒーロー、狡猾で慎重な敵、未知の惑星、計り知れない超知的生物、次々に登場する新技術。ふむこれだけの作品が40年前にあったという事実は全く驚愕に値する。スカッと一発ホームランの様な気持ちいい物語を楽しみたいならオススメである。
光速よりも早く移動している宇宙船がおかしい? エーテルなんて当の昔に否定されている? 君はハードSFを読みたいのか? 帯にスペースオペラと書いていなかったか? 些末な事は気にするな、面白い冒険小説があるんだぜ。黙って読めよ。
電子書籍
昔の翻訳の方が良かった!
2016/09/18 16:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんぱんまん - この投稿者のレビュー一覧を見る
綿心いとって、強烈な影響を与えたほんの一つです。もう40年近く前に読みました。今回は、電子書籍で読んだのですが、
クリスは、「わたし」はなく「わたくし」
メンターは、今回の翻訳では威厳が感じられない。
エッドアではないでしょう!エッドールです。
翻訳された表現に納得ができませんでした。
紙の本
編集部コメント
2003/03/03 18:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東京創元社編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る
野田昌宏さんが推薦!「この小隅訳には、私が初めてE・E・スミスと出会ったときの瑞々しい興奮が渦巻いている」
全銀河に出没する正体不明の宇宙海賊。これに敢然と立ち向かうのが銀河文明を守るパトロール隊とその精鋭、レンズマンである。新人レンズマンとなったキムボール・キニスン少尉は、海賊との決戦に赴くべく、新兵器“Q砲”を搭載する最新鋭艦を駆って出撃した! スペース・オペラの金字塔たる全7巻が新訳になりました。
紙の本
堂々のオープニング
2002/02/15 20:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF史上に残る傑作シリーズである『レンズマン』全七巻が新訳によって再刊行される。シリーズ第一作においては、まだその壮大な設定の片鱗しか明らかにされないが、次々とくり出される新兵器の数々や多種多様な異星人の存在が面白く、続編に期待せずにいられない。