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商品説明
アメリカ同時多発テロ事件の直後から語り始めた海外の思想家たちの発言の中から、この事件が単にアメリカとイスラム諸国の問題ではなく、誰もが考え抜くべき思想的な問題であることを示唆した文章を選択し、まとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
西洋とイスラムの対立ではなく | エドワード・サイード 著 | 7-14 |
---|---|---|
軍事国家アメリカ | リチャード・ローティ 著 | 15-20 |
文明の衝突ではない、少なくともまだ…… | サミュエル・ハンティントン 著 | 21-25 |
著者紹介
中山 元
- 略歴
- 〈中山元〉1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。哲学者・翻訳家。著書に「思考の用語辞典」「フーコー入門」「書くためのデジタル技法」など。
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紙の本
まっとうな分析もあれば、あきれたコメントもある。人さまざまだ
2002/02/08 01:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
掲載紙を見つけたり取り寄せたりすることがたいへんなうえ、外国語で読むしかなかった、世界の知識人たちの「テロ事件関連」のコメントが、読みやすい邦訳でまとめて読めるようになった。先だって『新しい戦争?』を刊行し、ウェブ上でも次々と情報を配信しつづけている気鋭の哲学者/翻訳者である中山元氏が、23人の発言を邦訳紹介。サイードやデリダのような真摯な思想家がいれば、ヴィリリオやアガンベンのような鋭い分析家がいる。ロイやラシュディなど、作家の怒りが胸に沁みる一方で、ローティやフィンケルクロートら、哲学者のあきれたコメントも読める。バランスのとれたセレクトだ。ジジェクやグリュックスマン、ベルクから寄せられたのは、オリジナルないしアップデートされたテクストである。各発言には中山氏による簡潔なイントロダクションと読書案内が付されている。「編訳者あとがき」にあるとおり、本書は「絶好の思考のレッスンになるだろう」。アクチュアルな本だが、根源的なテーマを扱っていることもあり、すぐれた現代思想入門としても広くお奨めしたい教養書だ。
※あわせてこちらもどうぞ→重富真一編「アジアは同時テロ・戦争をどう見たか:19ヵ国の新聞論調から」、「『環』Vol.8 特集「日米関係」再考」
人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー2月5日分より
(小林浩/人文書コーディネーター・「本」のメルマガ編集同人)