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商品説明
“死体大好き少女”めぐみの葬儀屋日記。趣味が昻じて葬儀屋で働くうちに、少女は次第に人の死の意味を考えはじめ、成長していった。美術評論家布施英利との異色対談あり。『GON!』の連載に大幅に訂正加筆した単行本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
めぐみ
- 略歴
- 〈めぐみ〉1978年東京都生まれ。バンタンデザイン研究所ライフマーケット学部卒業。フリーライター。高校在学中から都内某葬儀社にてバイトをはじめる。
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紙の本
死体好き女子高生が明かす死体の秘密
2002/04/09 22:16
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投稿者:大高智子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美術系の女子高生、ペンネームめぐみさんは、なんと死体大好き。それが高じて葬儀屋でバイトを始めた。それは、高校卒業、専門学校、そしてプータロー時代とつづき、タイに死体取材旅行に出かけ、日本人とタイ人の死生観の違いを知ったりする。
“マジ”という言葉は使わないオバサンの私も、「マジカヨ」と呟きたくなる。
「めぐみが一番お気に入りなのは、交通事故死の死体。生きているときには想像もつかないような、人間の原形をとどめていない姿かたち、そしてなんともいえない表情…。血まみれで肉とかパックリいってて、目とかもスゴイ方向向いてたりして! めぐみ、死体のそんな肢体が超ーキレイって思うんだ!」
ホラー映画もまともに見られない私には、信じられない感性だ。まあ、同世代の、変わった子の多い美術系学生の中でも、かなり変わっている子のようではある。
なぜ死体が好きなのかというと、「人間なのに人間でなく、モノなのにモノでないところ」とめぐみさん。葬儀の人目を盗んでは「ご遺体チェ〜ック」。怖い死に顔の人の式はシラケてたりして、「イイ人生送った人はキレイに死ねる」というのは本当だそうだ。とても真っ当な子なのである。
最後で、美術評論家、布施英利さんとの対談は、本書の読み方を深めさせてくれる。布施さんは、養老孟司さんの解剖学教室で死体に接し、死体についての著作もある。「死体を好きだ」とか「美しい」ということはどういうことなのか、一連の殺人事件を起こしたサカキバラなどとめぐみがどう違うのか。——不覚にも私も、「興味津々」と「意外と真っ当」という認識の中でしか読んでいなかったと気づかされた。
本書は、若い子の扱いに悩むオバサンオジサン管理職や、エログロや殺しに関心を示す子どもにどう対処したらいいか悩むお母さん、お父さんにもお薦めである。 (bk1ブックナビゲーター:大高智子/福祉ライター)