紙の本
やさしくなりたいひとに、贈る本。
2004/04/24 11:42
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投稿者:緑の葉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
他人は自分の心を移す鏡である、そんな言葉を思い出させてくれる作品です。
キズつきながらも必死であがいて、生きて、それでもうまくいかずに牙をむき出しにしながら生きているヒトと、そのヒトの内面を変えたいと願うヒトのせつなくて苦しいラブストーリー。
ヒトの内面、深い部分は本人にしか分からないけれど、関わって、知ることからすべてがはじまる。
読み終わったあと、やさしくなりたいと、切に、切に思いました。
紙の本
救いは多分、ある
2016/09/19 14:29
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投稿者:DnDn - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後感は直後はそう悪くないのですが、あとから色々と考えると気分が沈む……という感じです。
なんだか、上手く生きるっていうのは難しいですね。
主人公の年が離れた従妹の澄緒ちゃんの存在が世知辛さを感じつつも、私には救いのように思えました。
電子書籍
エロ漫画かと思ったら、鬱漫画かよ。
2015/09/02 08:16
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投稿者:ADO - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わって、すごく気分悪くなった。
鬱漫画、耐性ない人は読まないほうが良い。
あとがき見ると作者の体験談のようですが、仮に実在した人だとして、違法薬物のくだりもあるが、性格、言動とか家庭環境とかからすると心の病ってやつですね。心の病についてのくだりはないが、そう思わせるところがかしこにあり、伏せつつも示唆しているのか、知らずに観察した結果なのか、気になる。
心の病で片付けると、話としては理屈じゃ無くなるのではぐらかしてるのかな。
作者は、大学で心理学を専攻、精神医学でも学んでたら違った捉え方だったのかもしれない。
せめてエロシーンが多ければ許せたが、それすら中途半端で物足りないし。
読み終わってもあれこれ考えて・・スッキリしないというか、人によっては鬱入るんじゃないかな・・。
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おお振りもいいですが
作者の作品の真髄をみたいならこちらを
堕ちます 非常に堕ちます 気分が
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1巻はまだ「ああ、こういうカンジね」などと軽く流す余裕があったけれど、2巻からが物凄すぎる。マサカこう来るなんて! 久々にショッキング。そして嫉妬する。どうしたらこんな生々しいキャラクター造型ができるのだ。ひとつひとつの、まちがいだらけの人間が吐き出す台詞が、内臓の奥底まで突き刺さるよう。
特に、美術系大学の皆さんは、大学生のうちに読んでね。
一般の皆さんも、「ソラニン」読むならこっちを読むべし!
自分に自信がない人と、自分に自信がある人に、おススメ。
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澄緒と主人公の会話がいちいちぐっとくる。
弥恵は昔の友人にとても似ていて複雑な感情を覚えたり。
痺れるような痛みがたまらなくツボだった。
とりあえず、書き下ろし漫画にちょこっと救われた気分になった私。
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台詞の配し方が憎いくらいに絶妙なのがまず凄い。台詞単体の良さというよりは、それが一番効果を発揮する流れやシチュエーションの中に置かれていると言える。それが痛いところをとにかく容赦なく突いてくる。台詞運びがこなれていないところが、これはどういう意味?などわかりづらさもたびたびあったけど、その分訴えかける力は圧倒的にあって良い。
大学サークル内の恋愛を描いた漫画なのだけど、生易しいものではなく何故ここまでと思うくらいどの人物も赤裸々に相手に向かっていき、その関わり方がとても痛々しくて重い。誰もが真剣で、その分拙さもある。だけどその姿に物凄く心をゆさぶられてしまった。それは決して肯定的な意味のみではなく、動揺した部分もたくさんあったから、読み終えて複雑な思いがずっと交錯している。「あたしね ホントゆーと自分のことでせーいっぱいでさ」と芹生との喧嘩のシーンでの台詞があるが、弥恵の自分自身を持て余した不安定さや未熟さ、無意識のうちに自分が傷付かないようにしながら裏目に出ている所など、そこにどこか自分を見ているような気がして、だからこの漫画から逃れられないものを感じて結構キツイなあと苦笑する部分も多々あった。
単行本二巻で完結する物語だけど、二巻終わりの芹生の心情が吐露されていくくだりにはとにかくぐっときたし、澄緒の「やりすごしてよ/それはナシなんだよ」に至る流れで得たカタルシスは物凄い。その後の場面も好きだ。読みながら自分がどんどん静かに沈んでいくのがわかったが、どうしようもなくあたたかい気持も同時に自分の中にあった。短い連載とは思えないほどの情報量を含んだ漫画だと思う。
何度も読み返している作品。私としては星5つ以上です。
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びっくりの急展開。でも最初に描いたのがこの後半だとかで、ひぐちセンセイおそるべし。よいラストだと思います。
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途中でゴミ箱に放り込んだ漫画です(爆)
ストーリーは一言で説明し辛いです。
あえて言うなら大学生・芹生(主人公)と写真サークル先輩・弥恵のネガティブ・キャンパスライフ恋愛モノ?
ほのぼのとした彼カノ生活で始まって、てか見せかけて色々なコトを問いかけてきます。
個人的に。自分は今でも芹生の膝の間に座ってほっとしていたヤエの姿が忘れられないでいます。
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2006/11月に借りて読んだ。より一層痛い。展開的にそうなるだろうなという感じの方向に進んでいて、それが物語としての妙なリアルさを生んでいるような気がした。現実的に起こりうる事態。あり得ないことではないと知っている分怖い話。とある件について、道標または備忘録として手元にあった方が良いのかしらと思いつつ持っているのは辛いなとも思う。
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作者の思いや過去の衝撃がすべてつまった2巻。
絶望があり、救いがあり、それでも世界は回っている・・・
読むと確実に何かが残る、そんな作品
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「死にたいのは 不安だからだけど 不安なのは 願うからだろ」「願う姿で生きたかったんだろ」最後の8ページ、芹生の思考。そこから全てが終わって、始まっていくイメージ。弥恵のこと、生き方が少しだけ分かるラスト。あの言葉に打ちのめされた。すごくお勧めしたい作品になった。
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『おお振り』で有名になってしまいましたが、ひぐちさんで一番大好きな作品。痛くて苦しくて、各々の選択と残された人間を淡々と描いているけれど、だからこそ凄く心に残る話だと思います。
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疲れきった金曜日の深夜に読んだらなんて凶暴な漫画だ、と思った。
でも明るい土曜日の朝に読んだら慈しむように読めた。安心した。
刺さる人には致命傷を与えるけど、刺さらん人にはかすり傷すら負わせられない漫画。
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よく描いたなあと思う。初めて読んでから十年以上経って、やっと読んだ後でも平静でいられるようになった…かな。