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秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋の波乱万丈の生涯を描いた宮城谷昌光氏の大作です!
2020/07/25 11:31
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『天空の舟』(新田次郎文学賞)、『夏姫春秋』(直木賞)、『重耳』(芸術選奨文部大臣賞)、『子産』(吉川英治文学賞)などの傑作を次々に発表されている宮城谷昌光氏の作品です。同氏は、中国の偉人に焦点を当てた作品と得意とされており、同書も、どの例外ではありません。同書は、秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋の波乱万丈の生涯を描いたもので、一商人から宰相にまでのぼりつめたその人生を見事に描き出しています。多くの食客を抱え、『呂氏春秋』を編んだということ以外、多くの謎に包まれた呂不韋に、澄明な筆致で生命を与え、みごとな人物像を作り上げた大作です。
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若い頃は悩んでます。
2015/12/16 21:22
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
秦の宰相・呂不韋の話。
商人の子として生まれた呂不韋がいかにして秦の最高権力者に上り詰めて行くかの活躍劇。
若い頃は父との確執とか悩みながら過ごしてます。
某漫画ではいけ好かない人物ですが、こちらの呂不韋は侠気溢れる良い漢です。
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暗く沈んだ少年の純粋さが見えるまで
2002/05/10 21:51
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投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
始めは両親に冷たくあしらわれていると感じている主人公の呂不韋が、父の命で旅に出ることで家の外の世界を初めて知り、初めて人間というものにふれて今まで閉じていた心の目を開き、人生を一歩踏み出すのがこの一冊目。
親元を離れ、心細さを感じるどころか全くの他人に心を開き、家の外にこそ自分の居場所を見つける呂不韋の姿に痛々しさと同時に清々しさを感じる。
旅は始まったばかりだというのに出会った全ての出来事、全ての人からあらゆることを吸収していく呂不韋のこれから先の生涯にどんどんひきつけられていくことは間違いない。
家の中で暗くよどんでいた少年が、その純粋さと向上心を武器にどのように運命と戦い、どのように大成していくのか続きが楽しみな一冊。
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個人的な意見なんですが、『奇貨』を置いてからの話の盛り上がりがいまいちだったのでは…と。でも呂不韋の半生はすごく面白かったです。
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秦の始皇帝の父とも言われる呂不韋を書いた作品なり。
ただの商人だった人間が秦の宰相にまで登りつめた男の波乱万丈が余す所無く書かれてていますなり。
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全5巻。秦の始皇帝の父かもしれないとの噂もある、呂不韋の物語。諸子百家の中の、雑家としての彼も有名でしょうか。「呂氏春秋」を編纂した人物としても知られています。
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秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋のお話。
人間の器というか、オーラといったものがもともと備わっており、凡人とはかけ離れた存在としか言いようのない人間を描くにあたっての少年時代。商人の家に生まれ、本妻の子でない僻みを意識して育った普通の少年が、旅を通して、みるみる成長していくその進化ぶりは、やはり凡人とはかけ離れており、高貴な血筋あたりをにおわせる記述はありますが、なんでそうなれるのかがわかりません。
2006/2/9
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始皇帝の父とも言われる呂不韋。
世界初の民主主義者ともいえないだろうか。
戦国期を堪能できる作品。
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呂不韋と聞いて知っていたのは始皇帝の
父疑惑とそれに絡んだ嫪アイの乱くらい
だったから、さぞや薄汚い思考を持った
商売人だったんだろうと思っていたけど、
それが180度間違った認識だったと思った。
駄馬と言え千里を歩いた時点で既に名馬。
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秦の始皇帝が繁栄する土台をつくった人物を描いた物語。始皇帝の生い立ちに同情を寄せ、始皇帝の母との不義密通という汚名で悪名名高いこの主人公を、やはり宮城谷さんらしい、既存概念に対抗する描き方をしている。ただ、他の作品の中にも、頭が良すぎてちょっとこわさを感じさせる側からまさに人格者と言える、ついていきたいと思わせるような人物まで幅がある主役たちがいるが、この主人公は前者側かなと思う。そして、前者の結末と後者の結末は、その雰囲気に似合ったものといつも仕上がっている感じがする。彼は偉業を成したが、幸福度はいかほどだろう。
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呂不韋の話。秦の始皇帝の宰相というイメージだけであったが、韓のそう大きくはない商家の次男として生まれ、不遇の少年時代から人生が展開していくさまは以外だった。
楽毅や子産など宰相の地位にあった人の話では”国”に対する意識が強く、呂不韋は”人”に対する意識が強いように思った。呂不韋が目指していた統治方法は今でいう民主主義に近かったというようなくだりがあったと思うのだけれど、読んでいて”人”に対する意識が強いと思ったのはそういうことだったのだろうか。
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主人公は呂不韋。人のために尽くし、適材適所の概念で身分にこだわらず人材登用した。商家の産まれで、戦乱の中華を行脚し事業を拡大。燕にいた公子・異人を太子として立てるべく巨額を投じやがて秦王(子楚)まで盛り立て、自身は秦国の丞相となった。(これは珍しい物だ。買っておくべきだという中国の故事=奇貨居くべし)
文化人の面が強く呂氏春秋(当時の百科事典)を作成し後世の歴史家に重宝されている。
孟嘗君、魏冄(ぎぜん)、信陵君、白起、李斯、楽毅なども登場。
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秦の始皇帝をうみだした呂不韋の物語。この巻は幼少期を書いたもの。幼少期から有名どころの人がバシバシ出てくる。人生は出会いだなあと感じながら、ページをめくる。まだまだ序章であるが、この先どのようにして秦の大臣になっていくか楽しみである。
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宮城谷さんの小説はどれも面白いんだけど、まぁ、オイラ的にはこれが一番好き!と思えるくらいに面白い。
なんで面白いのか?というと主人公が最初から活躍しているからかな?とそんなことを思ったりした。
もちろん、孟嘗君・楽毅の後の時代なので、時代背景を知り尽くしているが故に、物語時代を単純に楽しめるという理由もあるけどね。
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秦の始皇帝の父といわれる呂不韋の少年時代。
不遇な環境から少しずつ世に出ていく時代。
『見聞の豊かさのうしろに知識がないと、見聞を位置づけることも深めることもできない。』
『人の資質は苦難によって磨きをかけなければ、光を放するようにならない』
『知恵のある人とは、無限の能力を誇る人のことではなく、有限の能力を見極めた人のこと』
『どんなに知恵が豊かでも、徳を備えていなければ大業はなせない』
『わしは死人を生き返らせたわけではない。当然生きる者をわしが立たせたにすぎない』扁鵲(扁鵲)の言葉