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神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 480件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.3
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/237p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-100150-2
文庫

紙の本

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

著者 村上 春樹 (著)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

税込 529 4pt

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みんなのレビュー480件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

作家の役割

2011/05/26 07:54

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る

『神の子どもたちはみな踊る』には6つの短編が収められていて、
それらはすべて1995年2月に舞台が設定されている。
これは1995年1月の阪神・淡路大震災と3月の「オウム真理教」による地下鉄サリン事件の2つが戦後日本の大きな転換点だと村上が考えるからである。
田中康夫は阪神・淡路大震災後、印税を寄付しなかった(少なくともそう表明しなかった)村上春樹を激しく批判したが、はたして、大きな災害があったときに作家にできることは、お金を送ることだけなのだろうか?

2011年3月の東日本大震災に直接の影響を受けた小説というものは主だったところではまだ見られていない。
しかし、村上のように作家として大災害にフィクションで答えること、それも作家の一つのあり方なのではないか?と思う。

1.地震のニュースばかり見ていた妻が突然家を出て行く話。
2.流木で焚き火をする初老の男と若くない女の心の交流。
3.新興宗教の信者の母をもつ若者の「父親探し」。
4.タイで休暇を取っている女医の体験。
5.かえるくんが東京に大地震をおこそうとしているみみずくんとたたかう話。
6.淳平という短編作家の日常を描く村上春樹唯一の「家族小説」。

読み直して、ここにはたしかに「フィクションの力」があることが分かる。
作家の役割は一義的ではない。
それぞれがそれぞれできることを、
やればいいのだ。

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紙の本

阪神大震災から15年、節目に読むことによってより感慨深いクオリティの高い作品集だと言えそうです。切ない話ばかりですが、読み終えるとなぜか勇気を少し分けて貰った気がするところが素敵なのでしょう。全6篇でどれもいいのですがなんといっても「蜂蜜パイ」が秀逸。ラストに持ってきたところが心憎くいです。

2010/02/05 21:28

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

阪神大震災を題材というか間接的なテーマとした短篇集。
1995年という年は阪神大震災と地下鉄サリン事件の両方が勃発します。戦後の日本の歴史を変えたといっても過言ではない1995年。
今年で15年となりますが、この作品は読者にとってはまるで阪神大震災のようにいつまでも記憶に残る作品集だと言えそう。

そしてこの作品集は日本という国が決して安全ではないという警告を促しているのですね。

それは何も震災の当事者だけではありません、なぜなら作品に出てくる地域は神戸以外の地域ばかりなのですから。

全6篇からなりますが、それぞれの構成及び内容が素晴らしいと思います。
まずは妻が震災後家出をする「UFOが釧路に降りる」からラストの「蜂蜜パイ」まで。
それぞれ悩みを持った人たちが闇に包まれる生活を送っています。
読者は1篇1篇読み進めるごとに救いを見出すことができるのですね。

とりわけラストの2篇は強い救いが感じられ、明るい光明が差している印象が強く感じられました。
かえるくんやくまきちは読者に希望と勇気、そして感動を与えずにいられません。
それ以外の他の篇もすべて素晴らしく読者によって好みは分かれそうですが。

なかなか村上さんの描く世界を言葉で表すのは困難なのですが、どうなんだろう、手元に置いていつでも読み返せるような状態にしておきたい作品ですね。
読めば読むほど味わい深いものだと思われます。
読み終えた後におぼろげながら“全体像”を感じ取ることが出来るのですが、繰り返し読むことによってよりくっきりすることだと思います。
だから私の感想も初読時の感想ということでご容赦くださいね(笑)
本作を読む限りの村上さんの特徴として強く感じたところを書きます。

やはり誰もが持っている寂しさを認識しつつ、希望を読者に見出す指針を与えてくれるところでしょうか。
その希望の大きさの大小は読者によって違うと思いますが。
読者としたらどうなんだろう、“なぜ自分は生きているのだろう”ということを再考せざるをえないのですね、否応なしに。
それは他の作家にはなかなか真似が出来ない芸当だと思います、次元が違うというかなんというか。

少し余談ですが、たくさん海外小説の話題が作中に出てきます。
たとえばほとんど英語圏の作品しか読んだことのない読者の私は作中のかえるくんの次のセリフに読書意欲を掻き立てられました(笑)
もし読んでいたらもっと村上ワールドを理解できていたのにという悔しさを噛みしめながら・・・


“ぼくが一人であいつに勝てる確率は、アンナ・カレーニナが驀進してくる機関車に勝てる確率より、少しましな程度でしょう。片桐さんは『アンナ・カレーニナ』はお読みになりましたか?”
 (「かえるくん、東京を救う」より引用)

人生、何事も勉強ですね(笑)

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紙の本

空虚さと向き合い、新しい方向へ。

2011/05/09 18:19

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この短編集に登場する主人公たちは、
阪神・淡路大震災をきっかけに
自分がからっぽであることを再認識してしまう。
地震の前から、彼らは崩れそうなものを抱えていて、
それが崩れてしまうのは時間の問題だったのかもしれない。

あまりにも大きな崩壊が起きると、
なにをやっても無駄なんじゃないかと
おそろしい無力感につきまとわれる。
いまの力ではどうにもならないこと、
理由づけのできない悲劇の前には
自分があまりにも小さいことを思い知らされる。
地震という大きな外的要因と、自己の内的要因がリンクして
登場人物たちは崩れ落ちた自分の中の空虚さを知る。
しかし彼らは、おそいかかってくる無力感の中から足を踏み出す。
物語に終わりはくるけれど、彼らの人生は続いていく。
続いていくという予感に(そこにきちんと人生が存在することに)
救われる思いがする。不思議な癒し効果がある。

なぜかわたしは、最後の話から読んでしまったのだが、
この本はちゃんと順番どおりに読んでいくことをお薦めする。
巻末の書き下ろし、エンディングの感動を満喫するために。

ハルキニストではないけれど、
村上作品で偏愛しているものがいくつかある。
それらは、あるときどうしようもなく読みたくなり、
ページを捲ると、喉の渇きを潤すがごとく、一気に読んでしまう。
この本も、そういう一冊になるかもしれない。

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紙の本

村上春樹さんの今後の小説に対して意義を有する作品

2007/06/06 23:20

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちかげ - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹さんは大鋸一正さんのインタビュー(「ユリイカ」臨時増刊)に対して、自身の小説観、あるいはこの作品集自体について興味深いことを言っています。
まず、自分が短編小説を書く目的について「ひとつは、これまで長編小説には書ききれなかったマテリアルを用いることであり、もうひとつはこれからの長編小説で使いたい手法を実戦的に試してみることです」と述べています。そのうえでこの作品を書き上げた感想として「これまでに使ったことのない筋肉をかなり存分に使ったという、フィジカルな手応えはあります。そしてこの手応えはおそらく、次の長編小説に持ち込まれるだろうという予感はあります」と述べています。
確かに、この作品集で描かれている登場人物はこれまで村上春樹さんが描いてきた人たちとは少し感性が違うし(ただし、心に満たされない部分を抱えているという点では、本質的な違いはないようにも思いますが)、作品の視点としてもこれまでの一人称から完全な意味での三人称に移行しています。そして、この作品のこのような特徴は、村上春樹さんが前記で述べているように、その後の「アフターダーク」(長編)や「東京奇譚集」(短編)にも影響を与え、持ち込まれているように思います(もっとも、「海辺のカフカ」はむしろ従前通りの村上春樹さんの手法に近いと思いますが)。
僕は正直なところ、この作品集以後の村上春樹さんの小説に対しては、自分のなかで消化しきれずにいるところがあります(「自分のなかにある引き出しの、どの段に仕舞えばいいのか分からない」という感じ)。その原因が僕自身にあるのか、あるいは村上春樹さんの小説自体にあるのか(ものすごく失礼なことを言っているのは認識しています。本当にごめんなさい…)分からないけれど、それでも僕は村上春樹さんが新しい小説を発表するたびに、この作品集を読み返し、消化を試みてみようと思います。この作品集が、村上春樹さんのこれからの小説との関係で、何かおおきな意味を持っているような気がするから。
「これまでとは違う小説を書こう」「夜が明けてあたりが明るくなり、その光の中で愛する人々をしっかりと抱きしめていることを、誰かが夢見て待ちわびているような、そんな小説を。でも今はとりあえずここにいて、二人の女を護らなくてはならない。相手が誰であろうと、わけのわからない箱に入れさせたりはしない。たとえ空が落ちてきても、大地が音を立てて裂けても」──
この作品集に、村上春樹さんの強い決意のようなものを感じてしまうのは僕だけではないと思うのです。

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紙の本

生きることは探し続けること

2014/04/27 21:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねじまき鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る

何のために生きるのか?

生きるために生きるのか?

それを探し続けるために生きるのかな。

人生、儚いね。

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紙の本

地震のあとの世界

2005/03/01 20:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アイレ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この短編集は、1995年2月—阪神大震災のあとであり、地下鉄サリン事件の起きるまえの間の6つの物語。基本的に短編が苦手(特に翻訳ものは苦しいっ)な私が、何度か読み返している数少ない1冊である。
 震災から今年で10年が経ち、1月17日の朝日新聞には“地震のあとで”という著者のコラムが掲載されていた(佐々木マキさんのイラスト付で)。その中に、この本について記されている。
 
   —登場人物たちは今もそれぞれに余震を感じ続けている。個人的
   余震だ。彼らは地震のあとの世界に住んでいる。その世界は彼ら
   がかつて見知っていた世界ではない。それでも彼らはもう一度、
   個人的源への信頼を取り戻そうと試みている。—(コラムより抜粋)

 そして、この短編を書くという作業が春樹氏と震災との関係に重要な意味を持っていたとある。
 10年過ぎたからこそ、起きた事の大きさを改めて感じるのだと思う。震災をテーマにしたTVドラマが増えたり、関東にも遠からず大地震は起きると報道されている。たくさんの被災者を上回る数の傍観者の立場が一変する。
 
 地震のあとの世界を考えて、感じる本。“かえるくん、東京を救う”が私は好きです。短編が苦手な私でさえ、その醍醐味を感じさせる物語。著者の茶目っ気も味わえます。春樹氏の言う“余震”と共に生きていかなくてはならない事にどう向き合うのか、10年後である今こそ読むにはふさわしい時期なのかも知れません。

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紙の本

お勧めは最後の「蜂蜜パイ」

2002/03/25 09:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朱鷺  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いままでの村上作品は「現代人の喪失感」「孤独感」をテーマにかかれてきました。例えば、村上氏の傑作長編『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』では、ラスト、主人公は自らの決断で孤独な世界を選び取る、というように…。しかし、この連作短編集の最後の作品「蜂蜜パイ」の最後の数行を読んだとき、おや、今までとは違う終わり方だ…と感心させられました。村上氏は、この作品によってまた少し前進したなあ、と感じました。その部分を引用します。(物語の主人公は小説家です。)

 これまでとは違う小説を書こう、と淳平は思う。夜が明けてあたりが明るくなり、その光の中で愛する人々をしっかり抱きしめることを、誰かが夢見て待ちわびているような、そんな小説を。

 ここにかかれているとおり、この「蜂蜜パイ」は希望に満ちた主人公の決心で幕を閉じます。救いのある美しい小説です。
 おそらくこの次の作品で、村上氏は、さらに前進した新しいハルキ・ワールドを我々に見せてくれるのではないでしょうか。

 

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紙の本

あの日のことは一生忘れられない

2019/01/26 00:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

1995年1月の「地震のあとで」がテーマの表題を含む6作の短編集。どの作品も心に闇を持つ人達が主人公だ。小村の妻は震災のニュースを数日間見続けた後に「あなたと暮らすことは空気のかたまりと暮らすようなものだ」と言って家を出ていく。「あんな災難が自分の身に降りかかった時にこの人とは一緒に死にたくない」と思ったのかも知れない。そういった離婚の理由が当時何件かあったことを新聞で読んだことがある。どの作品も、結末の余韻に浸ることができる。どんどん静かにしみ込んでくる。とくに「蜂蜜パイ」と「アイロンのある風景」がいい。

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紙の本

人は悲しみを表現できるまでにどれだけの時間があればいいのだろうか

2002/07/16 00:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本には95年の阪神大震災を核とした六つの短編が収められている。震災のあったその年の3月に地下鉄サリン事件が起こったことを、皆さんは覚えているだろうか。村上春樹さんはあの悲惨な事件に誘発されて「アンダーグランド」というノンフィクションの快作を発表している。そして、同じ年に起こった阪神大震災のことを描くのは、それよりももっと後のことになる。その違いこそが、村上春樹さんが故郷神戸の悲劇を描くことの心の迷いを如実に表しているように思う。やっと彼自身の心の傷が癒えようとしている。

 六つの短編は「かえるくん、東京を救う」を極北とする春樹ワールドとあの名作「ノルウェイの森」に連なる「蜜蜂パイ」の間を揺れているようでもある。そして、神戸の痛みとその癒しは「蜜蜂パイ」の最後の言葉に集約される。「これまでとは違う小説を書こう(中略)誰かが夢見て待ちわびるような、そんな小説を」。

 そこには村上春樹さんの決意のようなものが感じられる。それは神戸の人たちへの激励の言葉でもある。

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紙の本

さすが村上春樹。

2002/06/20 15:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヤス - この投稿者のレビュー一覧を見る

阪神大震災が大なり小なり影を落としている6つの短編を収録。
正直なところ、「スプートニクの恋人」があまり面白くなかったので、あまり期待していなかったのだが、読みやすかったし、どれもが完成度が高く、また単純に面白かった。
妻に、空気のかたまりと暮らしているようだと言われ、離婚される男の話には身につまされるものがあった。人間の中身とは何なのであろうか。
次の短編では、生と死の考察、そして自分がからっぽであるという自覚から生じるもどかしさにある程度の共感を覚えた。
標題作は、個人と神の関係に多くの示唆を与えるだろう。神の子どもたちはみな踊るの踊るとは何を象徴するのか。
寓話性が高く、ユーモラスな面が色濃い「かえるくん、東京を救う」。かえるくんは善なるものの象徴なんだろうか。「ぼくの敵はぼく自身の中のぼくでもあります。」
3人の男女の関係を描いた「蜂蜜パイ」は面白いとは思うが、その世界にはすんなり馴染めない。「ノルウェイの森」が好きな人にとっては収録作の中で一番好きな作品かもしれないが。
阪神大震災は「何光年も遠く離れたところにあるように」感じていたし、その後旅行しても、その傷跡は目に入らなかった。モチーフとしてそれが関係しているのは明らかだが、内容としては個人の精神世界が中心であり、阪神大震災について気にしすぎる必要はないと思う。今という時代が感じられる作品でもある。

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紙の本

私の心も奪われてしまった

2002/04/12 00:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:cyappi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 6話からなる連作。最後の話を読んでいるとき、急に涙が流れ出して止まらなくなってしまった。どの部分でかは分らないのだけれど、とにかく最近流した事の無い位の量が出た。読み終わった後も止まらない。その予感はまったく無かったのだけれど、それに、最初の感触は、なんと淡々とした文なのだ。これじゃ、きっと途中まで無理矢理読む事になりそうだなぁ、と考えつつ、気がつくと、最後の話で、しかも涙が止まらない。それぞれ6つの話は完全に独立していて、その続きがあるので無し(名前でリンクしてるものが有るけど)、しかし、すべての話は、すべての人の心の中を暗示している。私の心も奪われてしまったのだ。村上さんは何故、分ったのだろうか。
 ストーリーは、新しいものではない。何でも新しい物を見つけ出そうとする最近の世の中はとてもとてもつまらない。表面ばかりを追いかけてしまうから。内面を見る暇など無く、また新しい次を探すため過ぎ去ってしまう。今まで、著者のエッセイはくまなく読んでいたけれど、避けていた小説を読んでみようとおもいました。

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紙の本

ハルキワールド

2003/07/01 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kay - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹の小説を読むと、ハルキワールドなるものの存在をいつも信じさせられる。この本はそんな世界へのプチ周遊旅行にぴったりだ。日常の中に潜む「非日常」。しかしそれは日常に完全に相反するものではなく、むしろその陰となり寄り添うもの。そんな世界を村上春樹の文章を通じて垣間見ると、そこには二度と帰らない「そこなわれてしまったもの」の抜け殻がある。本を閉じてハルキワールドから出ると、魔法は解けてしまって抜け殻は目の前で崩れていってしまうけれど、魔法にかかった記憶はいつまでも自分に残る。

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紙の本

神の子どもたちはみな踊る

2002/03/28 20:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポンタ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 阪神大震災後に書かれた連作の短篇集。それぞれの登場人物たちが静かに、ゆっくりそれぞれの関係を確認してゆく。短篇連作ならではの読書の楽しみがある。

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2013/02/10 19:56

投稿元:ブクログ

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2004/09/23 18:03

投稿元:ブクログ

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