「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.4
- 出版社: ネコ・パブリッシング
- サイズ:26cm/45p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-87366-268-0
読割 50
紙の本
N電 京都市電北野線 (RM library)
「N電」として親しまれていた京都市電北野線は、単なる遺蹟としてではなく、京都の人々、観光客の足として機能していた。長年にわたって撮られていた写真を軸にしてN電についてまと...
N電 京都市電北野線 (RM library)
N電京都市電北野線
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「N電」として親しまれていた京都市電北野線は、単なる遺蹟としてではなく、京都の人々、観光客の足として機能していた。長年にわたって撮られていた写真を軸にしてN電についてまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
古都を走った懐かしのチンチン電車
2002/05/17 22:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小池滋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「N電」と聞いても、熱心な鉄道ファンではない一般の人は、何のことやらと首をかしげるだろうが、表紙の写真を見れば、懐かしさとともに思い出す人も多かろう。京都駅前から市内(堀川沿い、西陣など)を通って、北野の天満宮の前まで通っていた、かわいらしいチンチン電車である。廃止されたのが1961(昭和36)年7月31日だから、もう40年以上前のことだ。
二人の著者のうち、高橋弘さんは京都生まれの京都育ちだから、長いことこの電車に親しみ、その写真をたくさん撮っていた。本書は珍らしい古い写真をふんだんに入れて、二人の著者が詳しい資料や思い出を紹介している。鉄道マニアでない人も、また実物を見たことのない若い人も、興味をそそられるに違いない。
日本で最初に電車の定期営業運転を始めたのが京都で、京都駅の近くから南の伏見まで走り出したのが1895(明治28)年2月のことだった。京都電気鉄道という私営企業だった。評判がよいので、駅の北の方へも新線を伸ばした。ゲージ(左右のレールの間隔)はJR在来線のそれと同じ1メートル6センチ7ミリだった。
1912(明治45)年に京都市営の電車が開業した。こちらは新幹線と同じ1メートル43センチ5ミリのゲージで、次第に路線網を広げて、私鉄の京電は次第に押され気味となり、とうとう1918(大正7)年に市に買収された。ゲージが狭い旧京電の車両は、narrow(狭い)の頭文字Nをつけた番号を与えられたので、一般に「N電」と呼ばれた。しかし後にNの字は削られた。少数になり区別の必要がなくなったからである。最後まで残った北野線も結局廃止となり、旧車両はあちこちに売られたり、スクラップになった。いまでも動いているのは、京都市内梅小路SL館の脇の短い路線と、愛知県犬山の博物館明治村だけである。 (bk1ブックナビゲーター:小池滋/英文学者 2002.05.17)