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商品説明
トム・ハンクス、リチャード・ギア、ハリソン・フォードなど、ハリウッドの大スター30人を、鷺沢萠の毒舌が一刀両断! 映画への愛がたっぷり詰った、爆笑かつ爽やかなエッセイ集。『キネマ旬報』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
鷺沢 萠
- 略歴
- 〈鷺沢萠〉東京都生まれ。87年「川べりの道」で文学界新人賞、92年「駆ける少年」で泉鏡花文学賞を受賞。他の著書に「さいはての二人」「過ぐる川、烟る橋」などがある。
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紙の本
この人にかかればハリウッドスターも…
2002/04/12 04:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絢子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くて一日に二度読みした本、っていうのもこれがはじめてだ。毎回絵が挿入されているからあっという間に読めてしまう、というのもあるが。「キネマ旬報」に連載されていた映画スターへの言いたい放題がこの1冊にまとまっています。
連載当時から「やっぱりこの人のエッセイは笑わせてくれる。早く単行本にまとめてくれい」と思っていたので、まさに私にとって待望の一冊でもあります。ケビン・スペイシーを「逆行性ハゲ」と評し、リチャード・ギアのここ数年の食われ気味っぷりを的確に指摘、クリント・イーストウッドには「ベッド禁止!」と至極当然の(と私は思うぞ)主張を告げる。毒舌大爆発である。日高トモキチのイラストがまた良い。ケビン・スペイシーのイラストに「レツゴー三匹のじゅんに似ている」なるコメントつき。本人に「じゅんでーす」と言わせている辺り、憎い!
一つ残念なことと言えば、女優が少ない! 著者本人もこのことを本書中認めているのに、それでも男優が続くのです。まあ、男優についてのほうがより愛のこもった言いたい放題になっているから仕方ないか。「グウィネス・パルトロウ−カラダにやさしい薄味」なんてうまいとこついていて、個人的には大大好きなのだが。
紙の本
有名映画スターに笑いと毒と愛のムチ!?
2002/05/08 22:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中山康樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハハハ。まずタイトルで笑ってしまった。てっきりキネマ旬報社から出た本だと思っていたら角川書店、こんなことって「アリ」かと思ったが、これを「いいですよ」といったキネ旬もえらいが平気で他社名をタイトルにもってきた角川書店も別の意味でエライ。いささかこじつけっぽいタイトルだが、いいたいことはなんとなくわかる。
さて本書、オビには「ハリウッドの大スター30人を相手にサギサワの毒舌が大バクハツ」ときて「ファンの皆さん、怒らないでください。愛あればこその暴言なんです」とある。それぞれの文末に「!」がいくつも躍っている。
そこで「ほんとーにほんとだな」とつっこみを入れながらページをめくったが、しごく真っ当な映画論・スター論になっているので、いささか驚くと同時に拍子抜けした。これ、たぶん編集者や版元のセンスなのだろうとは思うが、この程度のこと、ファンであっても怒らないのではないか。いいことか悪いことかはともかくと、いまや世間の毒舌のレヴェルはそうとうに高いところまで引き上げられている。すくなくともぼくの目には「怒らないでください」と書かなければならないほどのことではないように映った。
キネマ旬報で連載していたものをまとめたもの。ジョン・トラボルタ(汚れた英雄)を筆頭にブルース・ウィリス(偉大なるハゲ)、ニコラス・ケイジ(あの情けない顔のヒト)、ジュリア・ロバーツ(世界一の唇)、トム・ハンクス(赤鬼さん)、マット・デイモン(ジミーちゃ〜ん!)と30人のハリウッド・スターが俎上にのせられ、もてあそばれる。参考までにカッコ内にコピーを書いたが、どうです、ぜんぜん毒舌でもなんでもない、しごく真っ当な見解ですよね?
担当編集者をエサに展開する各論は、ちょっと身内ウケにすぎると思う。 (bk1ブックナビゲーター:中山康樹/音楽評論家 2002.05.09)