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紙の本
入江泰吉私の大和路 春夏紀行 (小学館文庫 Visual series)
著者 入江 泰吉 (写真・文)
入江泰吉のまなざしで見る、うるわしの大和の風景 私たちは、犬の嗅覚をもって、入江さんの大和に対する愛情の深さを感じとっているのだ。それは郷愁といったような、甘ったるい感...
入江泰吉私の大和路 春夏紀行 (小学館文庫 Visual series)
入江泰吉 私の大和路春夏紀行(小学館文庫)
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商品説明
入江泰吉のまなざしで見る、うるわしの大和の風景
私たちは、犬の嗅覚をもって、入江さんの大和に対する愛情の深さを感じとっているのだ。それは郷愁といったような、甘ったるい感情ではなくて、今は大和の風景と心中してもいい、滅びても本望だと、覚悟を決めていられるように思う。(白州正子「人間のいない風景」本文130ページより)没後10年、大和の魅力を知り尽くした写真家として今なお根強いファンをもつ入江泰吉。その名作写真76点と、大和に寄せる想いを綴ったエッセイを収めた写文集。巻末で親友である画家杉本健吉氏が、「絵ごころ」のある入江の写真世界を語る。【商品解説】
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素晴らしい写真集
2008/12/03 10:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:CAM - この投稿者のレビュー一覧を見る
入江泰吉氏の素晴らしい写真と同氏の大和に対する愛情あふれたエッセイを集めた文庫オリジナル版写真集である。ハンディで安価なのがよい。 評者は、枕頭において眠れない時などにながめて精神安定剤としている。本巻には、白州正子さんの「人間のいない風景」と題する素晴らしいエッセイも収録されている。この中で、白州さんは「アメリカ帰りの若い娘には、京都は何かじめじめして、小じんまりと完成されすぎており、大人になるまでなじむことができなかった。それに反して、大和には、風通しのよい雰囲気があり、事実空気も乾燥していた」(p.130)と書かれ、まだ観光客などほとんど見られなかった時代の「飛鳥」について回想されている。また、収録されている写真もそうした時代のものも多い。母が(現)明日香村の出身であることからその時代の飛鳥を知る者として、うれしく且つ懐かしく思う。当時は、現在の近鉄「飛鳥」駅も「橘寺」と称していた。
巻末には簡単な「大和路ガイド」も付いている。子供の頃には、十分にというよりほとんど感得できなかった「飛鳥」の素晴らしさを再認識するためにも、来年の春には本書を携えて是非とも大和を訪れたいと思う。そういう想いを強くかきたてる素晴らしい写真集である。