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紙の本
近寄れず、振り向かれず、報われないサリエリ
2002/08/26 02:53
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投稿者:ユヴスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「モーツァルトが実は女だった?」というフィクションではちょくちょく見られるパターンの、「歴史のif」をあつかったマンガ。
描かれている宮廷音楽家たちの日常は大変面白いが、具体的な音楽のシーンが少ないのが残念。さそうあきらの『神童』や、ハロルド昨石の『BECK』の様に絵から音が流れ出してくるかのような演奏シーンがあれば、より素晴らしいものになっただろう。近寄れず、振り向かれず、報われないサリエリには男として思わず同情してしまった(笑)。
余談だが、作者の福山庸治が1950年生まれだということに驚いた。『臥夢螺館』で福山を知ったクチだが、そのときはもっと若い作者だと思っていた。確かにこの『マドモアゼル・モーツァルト』では、この年代の人間らしく絵に手塚の影響が色濃く見て取れる。