電子書籍
人間の業
2018/02/17 18:46
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投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の老舗商家の女の骨肉の相続争いのお話でしたが、昔から相続争いと言うのは人を狂わせるんだなぁ…と…
取れるものは骨の髄まで!と言った本当に人間の業の恐ろしさを感じました。
止まらず次々と読めました。
流石!山崎豊子ワールド!
面白かったです!
紙の本
意地のぶつかり合い
2016/10/25 22:14
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投稿者:nori - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい船場言葉とは裏腹に、遺産相続をめぐる三姉妹の骨肉の争いが、物語の構成力とともにみごとに描かれています。
山崎作品のなかでもお気に入りとなりました。
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Amazonレビューの「そこら辺の大学教授が10人ほど束になってもかなわないであろう。」にひかれて「女の勲章」の次は、ぜひこの本を読みたいと思っています。
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時代は昭和前半。大阪船場の繊維問屋の婿養子主人が亡くなり、3人の娘の遺産相続争いが始まります。妾・文乃と彼女の妊娠も発覚し、なかなかどろどろな争いが始まります。上巻ラストの文乃の妊娠検査のシーン、男性読者はどう思うでしょうか?
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女って、怖い。でも女は愛すべき存在でもあるのです。大阪は南船場を舞台に繰り広げられる大商家のお嬢様3姉妹が繰り広げる魑魅魍魎の世界。家族って、姉妹って、時にこんなグロくなりえるのかと思うと身の毛がよだちました。
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遺産相続の話。
かなりどろどろしていておもしろい。
最後の最後に大どんでん返しにはびっくりした。
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2006/11
「白い巨塔」の原作者山崎豊子の、大阪のとある女系家族の商家を舞台にした力作。自分は見ていないのですがドラマ化もされていました。むしろ今からでも見たい…。
大阪船場の老舗木綿問屋を舞台に、亡くなった父親の遺産相続を縦軸、遺産への妄執や情念から複雑に入り組んだ人間関係を横軸に、登場人物それぞれがドロドロの愛憎劇を繰り広げる。時代設定が戦後まもなくの頃ということで作中の女性はほとんどが和装だったり、慣習や建物の描写に少し時代がかったところがあるのが始めは少し読みづらいかもしれません。でも慣れれば着物の柄の描写なども楽しめる、とても骨太で読みごたえのある一作。
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07/01/10
大阪老舗の木綿問屋矢島家は四代続いた女系の家筋。四代目の母に次いで父の死後、残された莫大な遺産を三人姉妹が相続することになった。さらに、父の妾の存在が明らかとなり、姉妹を中心に、分家の叔母、遺言執行者たる大番頭、それらに関わる様々な人々のエゴと欲望が渦巻く。
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遺産相続をきっかけに、姉妹を中心に人間の欲望や汚さを鮮明に描いた作品。
欲望を実現するためには策を練り、一歩先を常に見越した判断を行い他人を出し抜かなければならない。損得勘定の精神の元に案を巡らせる個々人の深層心理をうまく描き出しており、とても面白く読めた。人間はきっかけがあると、これだけ汚くもなり、頭を使うのか?と魑魅魍魎のような恐ろしさを感じ取ることにもなり、安穏と生きることにも価値や幸せを見出していいなと思った。
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えげつないえげつない。どいつもこいつもこれでもかっというほどにそしてあからさまにえげつない。もう読むの嫌だと思うのだけど目が離せません。早く下巻も読まなきゃ。
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どろどろー。全てがすんごいどろどろ。女同士の諍いと遺産相続と男女と家族と。山崎豊子って初めて読んだけど、こりゃすごいわ。昼ドラ見てる感覚。続きが気になってしまう。醜いけど面白いです。
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大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目善蔵が泣くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、善蔵の隠し女の事まで認められていた。遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。
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有名な本でドラマ化もされているが、この山崎豊子さんの本は、今まで読んでみたかったがなかなか読めないでいた。今回、まだ上巻だけしか読めていないが、登場人物がみな怪しく、誰が結局一番の黒幕なのか、一体誰がこのどろどろした遺産相続問題の勝者となるのか、まったくわからないまま下巻に続いている様子。先が気になる展開だ。
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さすが山崎先生!先生の書くどろどろの愛憎劇はハズシがありません。
ワクワクするほどドロドロです。
大阪船場の老舗木綿問屋、矢島屋は代々跡つぎ娘に婿養子をとる女系家族。
四代目の主人が亡くなったときには既におかみさんは他界しており、
その遺産を娘三人で分け合うことになる。
美人三姉妹がお互いをだまし合い、けん制しあって骨肉の争いを始める。
そこに腹黒い大御所番頭はんが加わって、事態はいっそう悪化。
お金があり余るほどあるのに、まだ取り合うのかね。恐ろしわぁ。
「女系家族」はTBS系でドラマ化されていたのですね。見逃した〜
三姉妹が高島礼子、瀬戸朝香、香椎由宇
三人の着物姿は見事だったでしょうね。
行事の度ごとに艶やかな着物で登場するサマは、小説の中だけでも充分圧巻です。
映像で見たかったなぁ。テレビドラマでどこまでお金をかけられるか、という問題はありますが。
亡くなった主人の愛人に米倉涼子。したたかな女が定着してきましたね。
「でっしゃろ」「おます」「さかいに」「そうだすな」
今でも船場ではこんな言葉を使ってるのかどうかは知らないけれど、
京言葉と同じく耳障りがとてもいい。
美しい姿と美しい言葉、なのに根性がねじまがっているアンバランスがおもしろかった。
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大阪船場の木綿問屋の遺産相続を巡る争い。
三姉妹に叔母、妾、大番頭を交えた金にえげつない奴らの話。
山林売買に絞って話が進むのが若干物足りないし、上下二巻だけで短い。
この本を最後に山崎豊子は船場物を卒業し、「白い巨塔」などの社会派へと転向していった。