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夏のロケット(文春文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 60件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.5
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/396p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-766201-9
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

夏のロケット (文春文庫)

著者 川端 裕人 (著)

【サントリーミステリー大賞優秀作品賞(第15回)】【「TRC MARC」の商品解説】

夏のロケット (文春文庫)

700(税込)
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みんなのレビュー60件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

荒唐無稽青春ロケットローンチ・グラフィティ

2003/08/20 12:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キムチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 元高校生ロケッティアたちの甘酸っぱい荒唐無稽青春ロケットローンチ・グラフィティなのであるな。夢見がちな少年たちが大人になっても捨てきれなかった夢を求めて背広を脱ぎ捨て現実と如何に戦うかを、ファンタジー世界の住人と現実社会に片足突っ込んだ主人公=表街道を外れちゃった科学部記者が汗かきながら突っ走る。こいつは記者社会の中では一種アウトローなはずなんだけど、連中の中では一番まともというのが何ともユニークなのである。

 残りの一癖どころか二癖以上ある登場人物たちが繰り広げる無理難題が、あまりに大風呂敷広げ過ぎているようにも思えるのだけれど、地に足付けた主人公が、読者をふっと現実に立ち戻らせてくれるのだ。裏付けがそのまま科学小説と言っていいほど、文系読者にはトホホな部分が見え隠れしていると思ったら、案の定、作者は東大卒なんだもん(~_~;)。

 惜しむらくはミステリっぽい設定を持ってきたら、それなりにディテイルをしっかりしなくてなならないのに、主人公がロシアに出国する際に成田で公安のマークに会わないなんてちょっと甘チャン過ぎると思いませんか(~_~;)。ロケッティアの仲間が資金調達しやすいようにしっかりロックスターになって億単位の金を簡単に都合したり、主人公の記者時代の知り合いから簡単に宇宙服調達しちゃったり…この辺のご都合主義が、実は結構心地よいのであるぞ(~_~;)。こういう小説は、こういう風がよろしいのである。目くじら立てちゃいけないのである。遅れて来た第二の青春してる彼らのグラフィティを純粋に楽しんじゃえばいいのである。そう考えれば、これほど楽しい小説はないぞ。

 昔の映画でジョー・ダンテ監督の『エクスプローラーズ』って佳作があったけど、年代はもっと下なんだけど、何か似たような雰囲気あった記憶があるのよね〜。そのものズバリの『ロケッティア』なんて映画もあったっけ。合い言葉は『火星へ』って臆面もなく言い切っちゃうロケッティア一行様をニヤニヤ笑いながら、自分の過去の甘酸っぱい青春譜にシンクロしちゃうのが正しい読み方なのではないのかな(~_~;)。

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紙の本

楽しい打ち上げ花火

2004/01/14 01:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かいらぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「夏のロケット」という、何か楽しげな表題に引かれて買ってみた。
 火星にあこがれ、本格的自作ロケットの打ち上げ実験を繰り返していた高校生の「僕」と、個性的な仲間たち。その後数奇な運命で再開した彼らは、今度は本格的ロケット打ち上げの非合法極秘プロジェクトを推進することになる。ロケット打ち上げには膨大な原資が必要だが、それは物語の中でしっかりと準備され、お膳立ては全てそろっている。あとは彼ら数人のグループでこの壮大な極秘プロジェクトをどのように成功させるのか、「僕」とともに楽しむことになる。詰めが甘いところも多々あるが、元気が出てくるストーリーに免じよう。このストーリー自体が楽しい打ち上げ花火なのだ。
 しかし、技術的な視点で見ると、ロケット技術を突き詰めると先端技術というよりは、ローテクでありシンプルな技術に信頼性向上の磨きをかけるという地道な開発こそが基本であり、彼らの成功要因でもある。原著は1988年の発刊なので、昨年(2003年)のH2ロケットの大失態は当然知る由も無いだろうが、基本がなっとらんということなのだろう。

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紙の本

民間企業主導のロケット開発への夢

2004/03/16 16:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:san - この投稿者のレビュー一覧を見る

『夏の〜』から想像できるようなフレーズってなんでしょう?
泡沫の夢とか希望とか言う言葉ではないでしょうか。

そのフレーズの替わりが、本作品では『ロケット』です。

高校生時代からロケット打ち上げを夢見るグループが社会人となり、
新聞記者として活躍(?)している主人公が、過激派系のちょっと
した事故事件に昔の友人の影を見つけ、追及するうちにそのグルー
プに引き込まれ、民間でのロケット打ち上げを計画・達成してしまう
という『夢』物語…

本書が魅せている『夢』は、単純にあきらめるべき『夢』ではありま
せん。現実にロケットを民間主導で飛ばそうという大きな夢に繋がっ
ていくことができる点がすばらしいと思うのです。

現在の宇宙開発の99%は、日本も含む全ての国々において官需でいと
なわれています。本当の意味での民需というものは、ほとんど存在
しません。
強いて云うなら、千葉工業大の鯨センサ衛星とJPLの学術衛星の一部
が私立学校による実費公募において、一部民需と言える部分がある
と言うことぐらいではないでしょうか。

本書がみせている夢を出来れば現実世界に広げ、多くの人間が関わる
事のできる本当のプロジェクトの姿にしたいと思うのです。

そういった意味で、星空を見るのが楽しくなるすばらしい1冊です。

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紙の本

捨てたつもりの諦めきれない夢を隠している人たちへ贈りたい

2005/08/13 16:40

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る

青春の季節を経て、大人たちが過ごしている人生の季節。それはきっと夏。大人たちは汗をかきかき(涼しい部屋にいる恵まれた人たちを横目に)、時には夕立に遭い、汗と雨、たまに涙をぬぐいながら頑張っています。そんな大人なら、捨てたつもりの諦めきれない夢がある、はず。
その夢を打ち上げたら、ホントの世界は宇宙のように限りなく広く、いままで自分のいた世界は宇宙飛行士が見た地球のようにちっぽけで、でも、奇跡で出来た場所と思えるのかもしれない。昨日の失敗、明日の不安。そんな下へ下へと引っ張る力から解放される無重力状態を味わえるのかもしれない。『夏のロケット』を読んで、そんなことを思った。
子供には無限の可能性がある、という。じゃあ、大人には無限の可能性はないのかなぁ、と考えた。残念ながら、大人には無限の可能性はないのだろう。仕事もあるし、家族もいるし、夢と同じくらい大切なものは厄介なほどある。夢ばかり追ってはいられない。でも、有限の可能性はちゃんとある。きっとどこかに宇宙の果てはあるけれど、どこまでいっても見つかりそうにない。同じように大人の可能性の限界だって、きっとどこかにある。どこか遠くに。宇宙のように広い可能性を信じてもいいじゃない。
打ち上げろ、夢を。ロケットのように、高く、遠く。
この本は、夏の大人の課題図書。

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紙の本

ある経営者から薦められて

2008/08/24 08:51

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある経営者から薦められて読んだ本です。

内容は、高校時代のロケット好きの仲間が、卒業して社会人になった後再会。再びロケットづくりの夢を追いかける、という筋書き。そこにミステリーの要素も入り、ライトミステリという非常に読みやすい本。

まだ若かりし頃、このようなSFチック、赤川次郎さんの推理小説などを読み漁った私としては、その頃の感覚がよみがえる一冊でした。

あの胸がキュンとくるような感覚は、社会人になってから久しく忘れていたもの。なんだか、学生時代の友人と昔話をしたい、そんな気にさせてくれる一冊。

http://blog.livedoor.jp/c12484000/

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2011/09/02 00:54

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2004/09/28 23:47

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2006/06/30 18:23

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