紙の本
泣きました
2007/01/30 12:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ssc - この投稿者のレビュー一覧を見る
相楽総三(るろうに剣心でご存知かと)と清水次郎長(ちびまるこちゃんで出てきますね)の二人が主人公です。
それぞれの視点、立ち位置が時に交差し、時に平行し、幕末が語られていきます。
これは、幕末、といえば京という私の認識に反し、
江戸、関東を中心にすすんでいきます。
正直、相楽総三の活躍を期待して読んだ自分としては、
前半はがっかりでした。
前半、相楽総三は只管に裏方、歴史の表舞台には出てきません。
しかし、後半、彼に脚光が浴びた時、前半部分が生き胸がすきます。
そして、赤報隊の有名なあの下諏訪でのくだり……前半部分が有るがために、私は悔しくて涙を流しました。
剣戟、格闘を期待されている方には、お奨めできませんが、
一読の価値は確かにあります。
史実と異なる点がありますが、目くじらをたてるものではなかったです。
私は許容できました。(ネタバレかもしれませんので、詳細は書きません)
電子書籍
男の本
2018/06/26 01:30
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投稿者:リ~~~ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相楽総三の国を想う気持ちがとても爽快で一途で、読んでいてとてもしびれる内容だった。
悲しい物語ではあるが、今の日本があるのもこのような勇敢な先人たちのお陰だと素直に思える本。
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明治維新という日本の大きな変換点において偽官軍の汚名を着せられ散って行った赤方隊の話。ああ無情……読み終えた後にそんな言葉が頭に浮かびました。何と言うか、本当に虚しくなるんです。決して悪い意味でなく。でもいい意味とも言い難い。当時の状況は想像するしかできませんが、そこにはきっと様々な熱い意志や想いが籠められていたに違いないのに、それら全てを呆気なく無に帰して淘汰してしまう力の奔流が怖ろしくて悲しいです。
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ワショーイ!北方です。北方だから買ったのではなく、相楽総三がでると聞いて買いました。ちょう不純。凄い厚い。文庫です
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思ったより読みやすかった。
正義とは、悪とはなんなのか。相楽総三は本当に哀れだけど、
やはり運命だったのかとも思う。
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相楽総三、それに絶妙に絡んでくる博徒清水の次郎長を中心に土方歳三、坂本竜馬、、勝海舟、西郷隆盛等々の幕末の英傑豪傑が勢ぞろいです。相楽総三を軸とした作品は見たこと無かったのですごく面白かった。
佐幕派倒幕派、もしくは中立派関係なく皆とても魅力的な描かれ方で、特に後半に進むにつれての相楽に対するそれぞれの思いが、それは友情であったり羨望であったり憐憫の情であったりするんだけど、とても熱くて爽快でもありました。
この時代志半ばで絶える者こそ大半で相楽だけが特別というわけではないのだけど、伊牟田、相楽の最期のシーンはこっちまで悔しくなる程切なかった。まさに草莽だ。
主軸が相楽である以上仕方ないのかとは思うけど特に西郷・岩倉の描かれ方は結構容赦ないなぁと思いました。作中で英雄とは多くの犠牲の上に平然と座って事を成し遂げられる者がなれるというような事を言っていたけどあながち間違いじゃないかもしれない、と考えさせられました。
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全2巻。
赤報隊のお話。
幕末はあまり好きくないのですけど、そこは北方先生。
男塾です。
もうね。
止まらんのです。
涙が。
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図書館本。史実ふまえてから読まないとえらいことになりそうだけど(笑)、とても面白かった。相楽総三関係もうちょっと読みたいなぁ。
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新政府によってスケープゴートにされた赤報隊の相楽総三が主人公、
という珍しい作品だけど、登場する人物全員が主人公だと思わされるような書き方です。
気持ちの良い男達ばかり。
特にここの土方歳三カッコ良すぎ。
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作中土方度は2ってところでしょうか(何この表現)
でもチラチラしか出ないのに妙に格好良いんです。なんかこう"振り返ったら奴がいる"的な登場がやたら多かったような。この土方さん超ハードボイルドなんで、格好良いけどリアルに振り返って後ろにいたら「ひぃ!殺さんで!」って条件反射で言っちゃいそうです。
北方さんきっと土方歳三好きなんでしょうねー。…名前も似ているし。
相楽総三はるろうに剣心で、次郎長の親分はさくらももこのエッセイでいずれもチラッとだけ知っていたんですが、ああこんな人達だったのかと興味深かった。幕末のヤクザさんの動向ってのも中々面白いもので。
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幕末,幕府にも薩長の官軍にも属さない関東草莽の志士達が日本を変えて行く流れを作ろうとしていた。それが相良総三,後の赤報隊の総長である。本書では,そこに清水の次郎長が登場し,やくざという,政治的なことではなく,仁義にのみ生き・死ぬという達観した観点から幕末の動乱を見つめている。総三は官軍に先駆け,東山道の先方隊として江戸城を目指すが,幕末動乱の中,巨大な陰謀の中に沈んでゆく。このような血と死が万々累々と重なり,維新が進んでいったのだろう。これ一つを取って善悪を判断すると,総三を葬ったことは当然”悪”となるが,明治維新の中で,総三は無駄な死であったのかといえばそうではなく,それもこれも含めて近代が成り立っていったといえるであろう。
『命は大事にするのだ。捨てれるのは一度だけだからな』『死なねえようにな。背中を向けるとやられる。背中さえ見せなきゃ,滅多にやられることはねえ』
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幕末の赤報隊のお話。
明治維新に向かうなか、幕府側の物語。
やはり根底にあるのは滅びの美学。
己の信ずるところ、命をかける話。
この前後、るろうに剣心を読んでいたこともあり、
時代背景的に感情移入しやすかった。
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藩の後ろ盾のない相楽総三が草の根運動で倒幕に向けて活躍する話。勅定を持ち赤報隊として官軍の先鋒を任されながら、最後には偽官軍の汚名を着せられて斬首される。この策略により薩摩藩を中心とした官軍により倒幕は達成できたが、大きな歴史のうねりの中に飲み込まれた総三はさぞ無念だったろう。あるいは、大きな目標達成のための意味ある死と最後は納得できたであろうか?彼の死後、清水の次郎長が総三の妻子の元を訪れるくだりは、ぐっと来た。
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幕末の赤報隊の相楽総三の話。草の根運動で幕府を倒そうとするが、西郷隆盛の策略によって無実の罪を着せられ、最後は斬首される。相楽よりも、西郷の暗さ、無慈悲さが目立った。
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薩摩の自己防衛のために偽官軍とされた赤報隊の相楽総三が主人公なのですが、総三と交友を深める清水の次郎長の目線も面白かったです。
そしてちょっとしか出てきませんが、カッコイイ土方さんがいます。