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冬のオペラ(角川文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 72件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2002/05/24
  • 出版社: 角川書店
  • レーベル: 角川文庫
  • サイズ:15cm/291p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-04-343205-4
文庫

紙の本

冬のオペラ (角川文庫)

著者 北村 薫 (著)

名探偵はなるのではない、存在であり意志である――名探偵巫弓彦に出会った姫宮あゆみは、彼の記録者になった。そして猛暑の下町、雨の上野、雪の京都で二人は、哀しくも残酷な三つの...

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冬のオペラ (角川文庫)

税込 607 5pt

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商品説明

名探偵はなるのではない、存在であり意志である――名探偵巫弓彦に出会った姫宮あゆみは、彼の記録者になった。そして猛暑の下町、雨の上野、雪の京都で二人は、哀しくも残酷な三つの事件に遭遇する……。【商品解説】

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みんなのレビュー72件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

二度読んで気づく深さに脱帽

2018/11/06 00:45

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

北村薫さん得意の連作形式で,3つの話からなる。
ただし本作は,今のところ別冊シリーズはないため,
本書単独で読んでも消化不良になる事はない。

本作の主人公は姫宮あゆみ。賛否が分かれるようだが,
著者お得意のかわいらしい人である。

一つ目は,著者持ち味である日常の不思議「三角の水」。
主人公と探偵役の巫弓彦の紹介がてらといったところ。
二つ目は「蘭と韋駄天」。推理の妙技が冴え渡る。
三つ目は「冬のオペラ」。
推理の鮮やかさが際立つが,本丸の三作目。
人間ドラマと,犯人の潔さ,巫探偵の優しさに心酔してしまった。

一度目は,推理に目を奪われた。
しかし,もやっとする気持ちが残った。
二度目に読んだ時,作品の深さに気がついた。

本作は,推理小説に分類されると思うが,推理だけなら
手品みたいなもの。仕掛けが分かれば,そうだったのかで終わるが,
この作品はそこからが本番である。
事件の上で展開される犯人と探偵,主人公の心理的葛藤を
なぞる事ができれば,深みにはまっていく自分を感じるはずだ。

連作の持つ意味合いを,ぼやっと感じているのだが,
今度はその謎が解ければと密かに再読をたくらんでいる。

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紙の本

田中潤司が褒めようと、私はこの作品が北村のベストだとは思いません。いくら小説だからって、女性をこんな風に扱うなんて。でも、再読に耐えるよくできたミステリ、思わず御茶ノ水界隈を歩いてみたくなります。

2005/09/17 09:31

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

出版年を奥付に、今でも平然と「平成14年」と書く不親切な角川書店の文庫。たしかに公文書は西暦表記ではなく、年号表記には決まったかもしれませんが、読者のことを考えれば絶対に西暦表記は不可欠でしょう。こういところでの老舗の無神経さは、はっきりいって怠慢を通り越して文化に対する犯罪だと思います。うーん、どうもお役所的な鈍感さに出会うと、筆が攻撃的になってしまう・・・
学校で起きた情報漏洩事件、名探偵・巫弓彦が初めて神のごとき推理を見せる「三角の水」、他人の家から黙って持ち帰った蘭が、消えた。盗人猛々しいとは、こんなこと。ニコライ堂を巡る不思議は「蘭と韋駄天」、冬の京都で再会した二人が巻き込まれたのは、大学を舞台にした不可思議な事件「冬のオペラ」。最後に田中潤司の「韋駄天と足疾鬼」がつきます。
主人公というか、記録者であるわたし、姫宮あゆみは20歳前の乙女?、叔父さんの会社《姫宮不動産》で事務職として働いている。職場には佐伯先輩、中年の大関さんという中年の女性が働いている。で、二階に開設されたばかりの探偵事務所のことが気になってなりません。勇気を出してそこを訪れたあゆみが言い出したのは、名探偵の活躍を記録者として働きたいということでした。周囲の無理解を撥ね付けながら、必死に巫弓彦の天才振りを営業する彼女の努力は実るのでしょうか。
平成12年に中公文庫より刊行された、と本そのものについての注記はありますが、田中の文章にも、各編が雑誌に掲載されたとあるだけで、なんという雑誌の何月号に掲載されたかの情報は、全くありません。不親切とは、こういうことをいいます。奥付に記載しても3行で終る情報を、なぜ出し渋るのでしょうね、老舗の名折れ、ともいいます。
で、私、これ読むの二度目なんですね。忘れてました。読む前に、何度かチェックしたんです。適当な頁を拾い読みして。でも、分りませんでした。解説の田中潤司は、この作品を北村薫の諸作の中で最高の作品、と断言します。でも、そんなに凄かったら私が内容はともかく、タイトルと印象を忘れるはずがありません。
舞台だって、私がよく歩く御茶ノ水や上野、そして京都なわけですから、面白ければ忘れるはずが無い。で、読み終わって、何となく分る気がしました。まず、この小説に出てくる男に魅力がありません。探偵である巫弓彦なんて、なんだか川上弘美『センセイの鞄』に出てくる老人ですもの。しかも、決断がね、如何にも奇麗事なわけですよ。それについては、解説の田中も何で?と書いていますけれど。
要するに、社会に目を背けちゃった存在。それから、主人公である姫宮あゆみ、なんですが、これまた記録者に徹するあまり気概ゼロなんですね。例えば一話、或は二話で先輩や叔父さんから滅茶苦茶言われます。正直、自分に対する侮辱です。それに反発しない。新たな仕事を探そうとはしない。それが優しさであるよりは、いい加減さみたいな印象を与えます。
それから、共通する人間の薄汚さ、それを帳消しにするエピソードが一つもありません。読み終わって勇気が湧くとか、ジーンと心が温かくなるとか、そういう感じ皆無です。それが、私の記憶を刺激しない原因ですね。ミステリの部分、特に第3話なんて、じつに上手にまとめているんですけれどね。
ですから、田中がなんと言おうと、この作品を北村のベストとは思いません。『夜の蝉』、これでしょ。姉の慟哭が、気となって読者を包み込んでしまう凄さ、そして静けさ。最新作の『ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件』もいいですけど、こっちは展開される『シャム双子の謎』論が立派なので、作品としては『夜の蝉』。私、これから再読に入りますけれど、評価は変わらないと思います。

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紙の本

冬のオペラ

2002/05/29 01:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マチルダ・アジャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

不動産会社の社員兼巫探偵事務所の記録係・
姫宮あゆみが京都の大学で出会った教授殺人事件。
死体が抱えていた本が語る謎とは?
名探偵・巫弓彦の推理が冴える。

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2005/05/07 14:48

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2004/11/17 13:06

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2004/11/21 14:10

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2017/02/06 22:45

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2005/01/24 08:27

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2005/07/26 22:07

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2007/12/27 20:08

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2005/10/02 20:25

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2011/05/12 23:03

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2012/05/22 18:45

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2006/01/17 21:14

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2006/04/30 18:18

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