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ローマ人の物語 1 ローマは一日にして成らず 上 (新潮文庫)
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書店員レビュー
誰もが知っている古代...
ジュンク堂書店仙台ロフト店さん
誰もが知っている古代ローマ帝国を、歴史家ではなく
作家の視点で綴った『物語』が本シリーズである。
時に優しく、時に厳しく描き出されるローマ人の生き方を追ううちに、
遥か遠い過去、遠い国のことであるのに、不思議なほど身近に感じるようになるのは
塩野女史のローマ人に対するあふれんばかりの愛がなせる技なのだろう。
その愛が爆発するのはかの有名なユリウス・カエサルを取り上げる巻なのだが、
それはまた少し後の話。
ぜひローマ病に感染していただき、この長く壮大な物語をお楽しみいただきたい。
紙の本
塩野 ローマ史学の幕開け
2007/07/22 15:01
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2002年に文庫で出た際に 一気に何冊か読んだ。面白かったが 面白すぎて 読みとばした点を反省した。5年後の今 再度 今度はゆっくり読み始めたところだ。
塩野の「ローマ人の物語」は 塩野という一大歴史小説家のライフワークに止まらず 日本で書かれた歴史小説の中でも 屈指の名作だ。司馬遼太郎という歴史小説家を持っている我々として 司馬に加えて塩野を持っているという点は 紛れもなく世界に誇りうる事だと思っている。
これは 僕のナショナルズムがなせる発言ではない。実際 世界を見回しても 司馬や塩野のように 歴史学とエンターテイメントを上手に統合して 誰が読んでも面白い歴史書を書いた人は余り居ない。
本書は そんな「ローマ人の物語」を高らかに開幕する書である。塩野は本書で このシリーズのテーマを明快に語っている。
「なぜ ローマ人だけがあれだけの大をなすことが出来たのか」
21世紀を迎えた僕らにとっても このテーマは 実は非常に身近な話なのだと思う。2000年たっても 人間はさほど変わっていないし 進歩もしていない。それが僕らに対する痛烈な指摘でもあるのだ。
紙の本
ローマ人の物語
2019/12/02 14:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫43巻の1巻目。読み通せるか不安を抱きつつ読み始めましたが、大変読みやすく、世界史に無知な自分でも読めそうです。
紙の本
おもしろいです
2016/06/30 22:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ローマの歴史を書いた本はたくさんありますが、この本は抜群におもしろくて読みやすいです。流れるような文章で物語が進んでいくので、あっという間に読んでしましました。全巻制覇するのも、それほど時間はかからないでしょう。古代ローマの歴史は学校では勉強しないので、こういった本で知識を得るのがいいでしょう。知らなかったことがたくさん書かれているので、知的興奮を得ることができました。
紙の本
持ち歩きしやすい
2016/05/31 21:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
全部で40巻以上もあるけど、
文庫ならば電車の中でも読めるし軽くて疲れないし...と思い
やっと読み始めました。
出来事を並べただけの年表ではなく、
その時々の「ローマ人」にスポットをあてた「物語」なので身近に感じられます。
何とか読破したいですね。
紙の本
塩野の人生訓
2002/06/20 10:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
“歴史”というものにまるで興味のなかった僕でも非常に面白く読める、ということは、ローマ帝国の歴史が物語として面白いということもさることながら、その面白さを理知的に書ける塩野の文才が絶大だということだ。
バルザックは小説のなかでしばしば人生訓を語るが、塩野も負けていない。例えば、
「敗けっぷりに良いも悪いもない。敗北は敗北にすぎない。ただ、敗北からどう起ち上がるかが重要なのだ」
といったようなもの。こういった含蓄あるひとことが興味深い。
紙の本
祝!文庫化
2012/06/07 14:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者を捕らえて離さないこの筆力はすごい。地図や挿絵などもあり、ギリシャ・ローマの歴史が、大スペクタクルで展開される。行間からは、綿密な研究と取材が伺われる。時に、関係詞節が入り組んだイタリア語を翻訳したかのような分かりにくい文もあるが、一度読み始めたら途中下車できなくなるでしょう。
物語は読んで楽しんでもらうこととして、この巻に出てきた私の心をつかんだ言葉を、拾い書きします。
「伝承伝説の世界では、合理的であるよりも荒唐無稽であったほうが喜ばれる。」
「宗教は、それを共有しない人との間では効力を発揮しない。だが、法は、価値観を共有しない人との間でも効力を発揮できる。」
「人間の行動原則の正し手を、
宗教に求めたユダヤ人。
哲学に求めたギリシア人。
法律に求めたローマ人。」
「スキャンダルは、力が強いうちは攻撃してこない。弱味があらわれたとたんに、直撃してくるものである。」
「指導的な立場に就いた者ならば、遅かれ早かれ、人々の嫉妬と疑いと中傷を浴びないではすまなくなる。」
「改革というものは、改革によって力を得た人々の要求で再度の改革を迫られるという宿命をもつ。」
「政体の変遷を学ぶのは教科書どおりでよいが、各政体の良否を判断するのは、教科書どおりではいかない場合がある。」
「改革とは、かくも怖ろしいものなのである。失敗すれば、その民族の命取りになるのは当然だが、成功しても、その民族の性格を決し、それによってその民族の将来まで方向づけてしまうからである。」
2に続く
紙の本
「ローマ」大好き人間。
2002/07/16 21:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:富澤 正太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で、多くのフアンを生み出だした「ローマ人の歴史」文庫版の第1巻。ハード版でも読んでいたのだが、今回、改めて読み直してみた。
塩野七生氏は著書を書くとき、実に莫大な史料を研究しているのが行間ににじみ出てくるようである。日本で自分以上にローマに魅入られた人間はいない、とでも言っているかのようだ。
さて、今回の第1巻ではローマの発祥とその発展の理由が早くも示されており、最初、読んだときの驚きはまだはっきりと覚えている。他の民族に対して驚くほどの寛容さを示している、ということがその一つである。仮に征服した民族であっても、ローマの市民権を与えている。また、彼らの長所は躊躇無く取り入れている。これ以外にもこれからの発展の原因となるさまざまなこと述べられている。そして、じわじわと周囲の諸国の脅威となっていく。
そのあたりがこれからはじまる長い長い物語が、実にドラマチックなものとなった理由であるようだ。
紙の本
長いローマの歴史が幕を開ける。前奏はなく、一気に主題が展開し全力で歴史が駆ける
2023/08/20 08:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この書評欄に「誰もが知っているローマの歴史」というコメントがあるが、誰もが何を知ってるのか甚だ疑問である。ローマという町の創生神話なのか、最初に王と呼ばれた人が何人いてそれぞれ何という名前なのか、どの治世において何をきっかけに共和制に移行したのかなど、本邦において平安時代に天皇が何人いたのかも知らない「われわれ日本人の誰もが」ローマの歴史を知っているのだろうか?プロの書店員なら笑止千万なコメントは控えてもらいたい。
さて、ラテン語を勉強するならローマの知識を増やしておこうと思い立ち本書を読み始めた。分かりやすいローマ史の解説書を読んだという印象。
本書はこれから展開していく長いローマ史の冒頭にあたるため、先行するギリシア、アテネ、スパルタなどの人や政治体制、ものの考え方などについても詳説される。また私が特に知りたいと思っていた古代に生きたエトルリア人、そしてローマに攻め込んだケルト人についても、無味乾燥な百科事典的記述ではなく、物語の一部として詳しく触れられており読み応えがあった。
主人公であるローマ人だけではなく、その前史や周囲に展開する話題も豊富であり、まるで司馬遼太郎先生の作品の「街道をゆく」のギリシア・ローマ編であるかのように道草を食いながら、そこにも歴史の面白さが散りばめられている本だと一人でほくそ笑んでいる。
読みやすく話の展開にスピード感があり、あっという間に読み終わっていた。
紙の本
ローマの始まり
2023/03/24 15:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ローマは一日して成らずの言葉通りのローマ帝国始まりの都市としてのローマ史。ローマ誕生から王政、共和制への移行を上巻は表している。学校で学ぶ西洋史でローマ帝国のあたりは時として混乱してしまいそのままにしてしまうが、この本は年代を追いながらも非常に解りやすい。ギリシアの体制をローマが学ぶ段でギリシアの特にアテネの歴史も述べている。宗教に求めたユダヤ人、哲学に求めたギリシア人、法律に求めたローマ人。意味深い言葉。
紙の本
古代の遺産を受け継ぐ本
2002/07/18 19:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:17Caesun - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代地中海で、新興国からスタートして比類なき一大文明圏を築き上げたローマの物語。
I〜X部の内の第I部、上巻。
政治や経済の本質は、資源を効率よく配分・利用する事である。
経済なら財を、政治なら、有能な人材を適所に配置すること。
新興国ゆえ毎年周辺部族と交戦を繰り返すローマでは、
無能なものに政治を任せれば、即滅亡が待っていた。これは他国も
同様で、多くの国が適材適所を実現する政治システムの追求に心血を注いだ。
翻って現代の日本はどうか。世界の警察たるアメリカと曲がりなりにも同盟を結び、
陰りが見えてなお強大な経済力に恵まれ、周辺諸国は全て発展途上国。多くの国が
ジャパンマネーを当てにしている。この状況で日本が侵略を受ける可能性は低い。
だから、真面目に政治を考える必要は無かった。
つまり現代の日本は、政治に関しては超後進国なのだ。国益や公益など真面目に考えていない。
国防をおろそかにしても、とりあえずは戦争の心配はないとされている。
税金を無駄に浪費しても、まだ国はつぶれない。
しかし、古代国家ではより良い政治を追求することに命をかけていた…というより、
命がかかっていたのである。有能な指導者を戴ければ国は発展し、無能な者が上に立てば
戦に敗れて滅亡する。
紀元前5世紀の古代国家こそ、政治に関しては先進国であり、
2500年後の日本に生きる我々は、こと政治に関しては彼らの足元にも及ばない、
史上最大の大バカかもしれない。ところが、主権を握っているのはそういった政治に無関心で無知な国民なのだ。これでうまくいくわけがない、と思わずにはいられなかった。
前半はローマの基礎を築いた7人の王と、共和制へと移行する様子が描かれる。
後半はローマから視察団が訪れた先進国ギリシアが登場。
自由を尊重し、政治の教科書といわれるほど、様々な試行錯誤を繰り返したアテネ。
秩序を重んじ、今もその名を残すスパルタ教育でエリート軍団の養成に国の全てをかけたスパルタ。
東方から強大なペルシア帝国が来襲した時、彼らはどう動いたのか。
全10部ですが、この第I部、上下巻だけでも楽しめます。
紙の本
ローマオタクによるローマ語り
2023/12/18 01:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Carpaccio - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語と題しているが、物語性はなく淡々とローマの歴史を語っている
しかし専門書の様なお堅い内容でもない
では何なのかと問われれば「ローマをこよなく愛する著者がローマについて語る本」としか答えようがない
サラッと読めるのでローマ史入門にオススメだが、著者の独自解釈も多いので注意が必要