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最も危険な場所 上 (扶桑社ミステリー)
【セット限定価格】最も危険な場所(上)
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最も危険な場所(上)
05/02まで通常734円
税込 477 円 4pt紙の本 |
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紙の本
アメリカの古きディープ・サウスを舞台にしたヒーロー物語
2003/03/14 09:07
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投稿者:フォックス - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説に「強すぎる男」を描くことはむなしいと思う。読者は決して死なないヒーローの活躍にしらけてしまう。あまりに荒唐無稽な強さに急に気持ちが冷めてしまうだろう。
ハンターは、元海兵隊員アール・スワガーという主人公を「強すぎる男」にしてしまうことなく、読者をはらはらさせるすべを知っている。タフな男に対する容貌・考え方・人生観についての想像を膨らまさせるすべを知っているのだ。
舞台は市民権運動前夜の米国南部である。この辺りにはスワンプと呼ばれる沼地が広がっている。今でも野生のアリゲーターが棲息している土地である。砂漠や森林地帯とは一味違う、厳しい土地である。この土地の雰囲気と誰も近づけない黒人専用刑務農場という設定が、受刑者の汗、湿った空気をリアルなものにしてくれている。
ヒーロー、アール・スワガーの大活躍までは下巻まで待たなければならないが、災難に巻き込まれるまじめな弁護士の悲劇ぶりは映画「インディー・ジョーンズ」に出てくる学者さん(名前忘れました)を思い起こさせます。
悪者の描き方も徹底していて、十分に感情移入させてくれます。上下巻に分かれた大作ですが、中だるみすることなく一気に読ませてくれます。