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紙の本
歴史を動かすのは、貧しい人々
2020/07/21 20:46
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中を良い方向へ変えていくのは、王や貴族や政治家ではない。貧しい民衆である。
王や貴族や政治家は、特権で守られて豊かである。これを変えようと思うはずがない。
その証拠を示しているのが、王弟アルトワ伯と王妃マリー - アントワネットだ。彼らは、国王を指嗾し、武力で国民議会を解散させようとするのである。
オルレアン公爵ルイ - フィリップの秘書官ラクロが、賃金労働者をこう評する。
「 この種の人間を動かすことはたやすい。貧しく、単純で感情的、教養がなく、ものを考えるだけの頭を持たず、世の中への不満を抱えている 」
だが、バスティーュ牢獄を陥落させ、革命への先鞭者となったのは、その賃金労働者たちだった。そして、彼らの先頭に立ったのが、捨て子として救済院で育ったジョフロアだった。
物語りの最後に、オルレアン公爵が、「 ジョフロアの父親はこの私だ 」と明かすが、本当はどうだろう。
ジョフロアによるバスティーユ陥落の功績を狙っているとも言える。人民の側に立つ王族としては、これを利用する価値はじゅうぶんにある。