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紙の本
誰にも予想できぬ展開を保証する、官能ホラーミステリ!?
2003/06/07 11:55
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投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファニーなファルスのファンタジー官能小説。確かにラストは誰にも予想できない着地をするのであるが、評価出来ない理由はJの出生が、分子生物学や発生学を学んだ身にはあまりにも受け入れ難いことだ。現実が強固に脳内を占拠しているがために、フィクションに拒絶反応を起こしてしまうのである。因果なことだ(同じ理由で楽しめない小説がわんさかあるのだ)。頭が柔軟な人はこの設定を楽しめるかもしれない。
真相を知ると、この作品はホラー調にするよりギャグ調の方が合っていたのでは、なんて思ったりして。女性が快楽の前にはいとも弱き存在として描かれているのも不愉快であった。勉学も誇りも信仰もセックスの前には無力なのか。エロの常道といえば、それまでであるが…。
独特なねっとりした雰囲気が私には合わなかったが、それが気にならなければ面白い作品だと思う。読みやすい文章であるし。