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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2002/06/14
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/446p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-273447-8
文庫

紙の本

OUT 上 (講談社文庫)

著者 桐野 夏生 (著)

【日本推理作家協会賞(第51回)】〔「アウト」(1997年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】ごく普通の主婦であった彼女たちがなぜ仲間の夫の死体をバラバラにした...

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OUT 上 (講談社文庫)

税込 734 6pt

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OUT (講談社文庫)上下巻セット

  • 税込価格:1,41512pt
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明

【日本推理作家協会賞(第51回)】〔「アウト」(1997年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】

ごく普通の主婦であった彼女たちがなぜ仲間の夫の死体をバラバラにしたのか!?

深夜の弁当工場で働く主婦たちは。それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点!【商品解説】

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みんなのレビュー261件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

強烈!

2004/02/20 13:55

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 とんでもない小説だ。「このミステリーがすごい」で年間トップになったり、その後日本推理作家協会賞を受賞したりしてだいぶ話題を集めたから、ある程度面白いとは予想していたが、これほどとは。これに比べると宮部みゆきや真保祐一はほんの子供に見えてしまう。高村薫も超えてしまったように見える。大物である。
 弁当工場の夜勤という辛い仕事を共有する女たちが、その一人の殺してしまった夫の死体をばらばらに解体するというショッキングな設定。これに、犯人と見なされたために築き上げたものを失った男の復讐が絡む。死体の解体だけではなく、この男が抱える猟奇的な犯罪の過去が物語の倒錯した危険度を高める。
 つまり桐野は、人間の心の闇にどうしようもなく惹かれてそれを書きつづける作家に属するのだ。だから暗い。死体解体よりも、その後の猟奇性にドロップアウトする読者もあろう。
 しかしそうした生々しさが好きな読者はもとより、苦手な読者にとっても、それを補って余りある魅力がある。まず人間心理に食い込んだ描き方。特に主人公雅子がいい。これは映画で演じる原田美枝子のイメージがぴったりなのだが(映画はしかし、だいぶ趣が違うらしい)、この渋くて強い人物の孤独感は強烈で、読者は彼女の犯罪にもかかわらず、共感し感情移入してしまうのではないか。だから最後の悲惨を恐れながらもどこかで救いを期待するのではないか。
 そして半端ではない物語自体の面白さ。過去の謎とサスペンスと対決と。プロットだけでも十分勝負できるだろう。暗い素材にもかかわらず、私などはある種の奇妙な明るさを感じたのだが、それはあまりに面白い筋立てのせいだと思う。話の面白さの痛快さが暗さを吹き飛ばしてしまうのである。これが作家にとって幸か不幸かはわからない。もっと人間の暗部に食い込みたいなら、この娯楽性は邪魔かもしれないからだ。だが、とりあえず楽しみたい読者にはホッとする部分でもある。
 いつも思うが、面白い展開を持つ作品ほど、ラストの締めが難しい。幾通りもの展開が考えられる中、結局無難なものになった。これで決して悪くはないとは思うが、作者自身がインタビューで3つほどあった可能性から選択する格好になったのが自分では不満だったと述べている。もっと自然な無意識のものにしたかったと。結末は十分優れているが、強いて弱さを見出せば、作者のそうした選択の迷いのようなものがかすかに感じられるところだろうか。絶対この結末という迫力ではないからだ。それと最後の凄絶な対決に、それまで耐えていた読者がさすがに辟易する、というような危険もあるだろう。もちろん作者はそれを承知でああいうテーマを選んだのだろうが。
 夜3時までかかって一気に読み、その後しばらく眠れなくなった。

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紙の本

OUTってなんだ!

2014/05/09 11:21

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る

夜間弁当工場で働く4人の仲間、雅子、ヨシエ、邦子、弥生の話。
それぞれに家庭の事情があり、また、生活に困窮している。
雅子は主人公で優れもの。
ヨシエは人のよいオバサン。
邦子は派手好き。
弥生は一見ナイーブだが以外と偏屈。
弥生が夫を殺し、それを他の3人が処分することから話が本題に入り展開する。
この本のタイトル「OUT」の意味を探しながら読み進んだが
具体的には書かれていなかった。
私は、現状からの脱出と理解した。
あなたはOUTをどう理解しますか?
読んで見て下さい。

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紙の本

魂の深部へと突き進んでいく壮絶なストーリー!「OUT」。

2011/01/26 18:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 98年度「このミス」の国内1位をはじめ、もう評価が定まった作品な
ので読んでる人はとっくに読んでる。ドラマ(99)になり、舞台(00)
になり、映画(02)にもなったミステリーの傑作、とにかくこの話はす
ごい。未読の人はぜひ!!

 深夜の弁当工場で働く4人の女。1億総中流なんて言葉をあざ笑うか
のように、作者はこの女たちの空虚な日常と心の闇を描いていく。そし
て、彼女たちのどうしようもない思いが決壊したように起こる夫殺しと
死体解体。女の1人が夫を殺してしまい、仲間がその死体をバラバラに
し、ポリ袋に入れて生ゴミとして始末する。しかし、これはあくまで物
語の発端。彼女たちが警察からどう逃れるか、というような話になるの
かと思っていると、まったく違っていて、ストーリーはさらにさらに魂
の深部へと突き進んでいく。 

 話の中心になるのはリーダー格の雅子という女。彼女は第二の死体解
体まで請け負い、そのことで自分が開放されていると気づくのだが、ギ
リギリのところで自由にはなりきれない。出口を求めてもがく雅子、そ
こに同じような心の闇を持つ人間が…。最後はもうむき出しの魂がゴロ
ンゴロンと転がっているようなすごい展開になる。ここではもうミステ
リーとか何とかを完全に超越している。ストーリーは突っ走って突っ走
って、ようやく「このラスト」にたどり着く、という感じ。桐野夏生、
昔も、そして今も、この人はかっちょ良すぎる!!

ブログ「声が聞こえたら、きっと探しに行くから」より

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紙の本

女の凄味

2017/05/22 18:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ハードカバーでずいぶん前に読んでいたので、なんとなく手に入れ損ねていましたが、今再読すると、なんてことない主婦だったはずなのに、この腹の座り方はなんだ!って世界に引き込まれ、上下巻一気読みです。

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紙の本

「過去に生きる」か「未来に生きる」か

2005/02/20 15:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森山達矢 - この投稿者のレビュー一覧を見る

文庫本の解説で松浦理英子が解説しているように、この小説は「階級」を一つのテーマにしたものである。が、そうした先入観を抜きにしても、本当に読み応えある作品である。緊張感が最後まで漲っていて、一気にラストまで読めた。久々に「本を読んだ!」という気分にさせてもらった。

確かに、テーマは「階級」なのだろう。
しかし、僕はこの小説を「自由」をめぐる問題をテーマにしていると読んだ。
正確に言うと、ドロップ・アウトしてしまった状況で「自由が希求」される意味と何かということ、そして「希求される自由」とは一体なんなのかということである。具体的に言うなら、あたえられた条件の中で「どう生きるか」といった実存的なことを主題にしていると読めた。

クライマックスで雅子と佐竹のまったく正反対の「生」(=生き方)が現実的・肉体的に交叉する。
佐竹は、ある女をレイプしながら惨殺したという過去に自分の生の根拠を見出している。佐竹は、女を殺したという過去を隠蔽し囚われ続けて、そこに閉じ籠もったままだ。佐竹は「女と自分を過去に封じ込めて、そこに魂の自由を夢見る男」なのである。
一方の雅子は、子供は家庭の中で口をきかず、夫は自分の中に閉じこもり、自分は夜勤のパートというハードな底辺の作業をしながら、絶望のなかで生きている。
佐竹は、雅子のなかに昔の女の影を見て、かつての行動を反復しようと欲望する。そして、実際に佐竹が雅子を暴力的に陵辱するとき、二つの「生」が交叉する。つまり、過去に自由夢見る男と絶望の中に生きる女が「交わる」。
そしてこの「交わり」は、雅子の「生への欲動」を「産む」。

「佐竹は虚ろな夢に生き、雅子は現実を隅から隅まで舐めて生きる。雅子は、自分の欲しなかった自由は、佐竹の希求していたそれとは少し違って伊いることに気付いた。雅子はエレベーターのボタンを、力を籠めて押した。これから航空券を買うつもりだった。佐竹とも、ヨシエや弥生とも違う、自分だけの自由がどこかに絶対あるはずだった。背中でドアが閉まったのなら、新しいドアを見つけて開けるしかない。」

結局、佐竹は雅子のメスによって致命傷を負い、毀れたものどうしという連帯感に包まれ雅子に看取られながら死ぬ。
筆者がこの作品で最終的に描きたかったのは、過去から現在を志向するトラウマ的な佐竹の生き方と、未来へ自分を投企し続ける反トラウマ的な雅子の生き方である。そして両者を併置しながら、後者の生き方の可能性を指し示しているのである。

桐野が描いたフィクションは、階級分化していく日本でこれからだんだんとそのリアルさを増してくるはずである。「負け組み」という「OUT」な絶望的状況のなかでの「自由」とは? そのような問題を先んじて取り上げた作品なのだと思う。


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紙の本

“抑えられぬ悲しみが出口を求めて咆哮する”

2004/06/27 17:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る

98’日本推理作家協会賞受賞、日本初MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞受賞作品。遅まきながら読みました。
久方ぶりに心底 恐怖に震えました。
深夜の弁当工場で働く4人のパート仲間。夜の肉体労働に従事する主婦達はそれぞれ普通に貧しく底知れなく孤独です。
美人で世間知らずな(それだけに無責任な)若い主婦が身勝手な夫を突発的に殺害します。
物欲に肉体まで肥大させた単細胞のヤング妻、義母と思うに任せぬ娘の面倒を見る実直小心な寡婦、そしてお局とまで言われ嫌がらせを受けて信金の職を捨てた主人公・雅子の3人がその死体を解体し捨てる仕事を請け負います。
不安と焦燥の中で見果てぬ出口を求めて彷徨う主婦達の犯す残酷極まる犯罪。
私としては初めて読む女性を主人公とするピカレスク(悪漢)小説でした。
まるで魚をさばくように死体を解体する描写に恐怖を感ずるよりも、作者の筆力によって深く主人公に感情移入させられてしまいました。
いつの間にか、主人公・雅子と一緒になって孤独の中でうめき、追いつめられ、猶かつ戦いに駆り立てられる焦りの中で恐れおののく自分を体験しました。
“1年ぶりに聞いた息子の言葉が刑事への告げ口、仕事も家庭も一生懸命にやって来た積もりだったが息子に許されないのだとしたら自分の何が悪かったのだろう”“抑えられぬ悲しみが出口を求めて咆哮する。”
絶望の中で境界を越えて得ようとした物は何だったのか? なにも変わらず孤独と絶望はより増幅されて持続する。
ブラジル2世工員カズオとのつかの間の懐かしく優しい抱擁に救われたかに見えたが、雅子は彼との絆も破り捨て、宿命の糸に結ばれた佐竹との最後の戦いに まるで悪魔に身を捧げる如く立ち向かう。
性の倒錯者でもない私にはラストは少々解りかねる所でしたが、如何ほどに憎み抜き、いたぶり殺し合えば2人の孤独な肉体と精神が同化できるのか? 2人の壮絶な戦いと交合の中で物語は終局を迎えます。
“佐竹はうつろな夢に生き、雅子は現実を隅から隅まで舐めて生きる。雅子は自分の欲しかった自由は佐竹の希求していたそれとは違っている事に気がついた”
雅子は佐竹とも弥生とも違う自分だけの自由を求めて再びなお立ち上がる。ラストのラストは、恐怖の中に置いてきぼりを食った気の弱い私にはいささか驚き睥睨する女性の強さであり ちょっと違和感がありました。

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紙の本

見えない殺意。

2005/10/04 14:51

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 カバーを見た時、思わず大英博物館に保管されているミイラを思い出した。足を折り曲げ、身を縮めるように永遠の眠りについている本物の人間。ページを開く前から「死」というものを想像していた。
 弁当工場の夜勤に勤める主婦たちが要となって物語は展開されている。給料と不釣り合いなほどのきつい労働、主婦たちは金銭的に余裕が無く厳しい現実を受け入れ、しかし耐えても耐えても未来に光は見えずに「こんな生活から早く抜け出したい」と願う。しかし単調な生活の流れが、ある日突然、殺人という形でひっくり返されてしまう。
 リアリティに富み、人間として持っていて当たり前だろう欲と不満を巧妙に取り組み、主婦それぞれの視点から一つのストーリーが語られる。
 一介の主婦が遺体を解体する、という大胆な話だが、そういう行動に出るまでの経緯に矛盾はなく、ごく自然に話しに入り込めた。解体している最中の描写については、思わず口に手を当てて眉間に皺を寄せてしまうほど生々しい。人間が持つ感覚を存分に刺激してくれるので、その場の匂い、その場の風景、その場の音を事細かに想像できた。臨場感、というのだろうか。
 奇妙な巡り合わせで、主婦たちはその命を狙われることになる。逃げても逃げても気がつくとすぐ後ろには真っ黒な影が忍び寄っている。
 桐野夏生の本を初めて手に取ったが、非現実的な出来事が、まるで本当に起こっているかのように描かれていて、とても感心した。クライマックスを除けば、完全な流れだったと言えるだろう。それまでの流れが順調で、そして勢いがあっただけにラストはいまいち強調されず、少し味気なかった。物足りなかったと言った方が適切かもしれない。

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紙の本

面白いと感じる自分

2008/06/10 23:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る

昔ドラマか映画を少し観たことがありますが、覚えていません。
なので新鮮に読みました。
とにかく何もかもが衝撃的。グロいしエグいしエロいし。
「面白い」と感じてしまう己を何となく後ろめたいと思う気持ちと闘いながらも、グングン引き込まれました。
女性達が主役だけあって、同じ女だからか分かってしまう面も。
海外の“怖くも面白い”サスペンスに匹敵するミステリーを発見しました。

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紙の本

確かな筆致で描く緊張感。このエンディングをどう感じるか?

2002/08/10 10:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

(以下、上下巻を通じての書評です)
それぞれに貧しくてさまざまに不幸な4人の主婦によるバラバラ殺人——凄惨な話ではあるが猟奇的な趣味は感じられない。それは作者が扱おうとしているベースが事件ではなく人間のほうにあるからではないかと思う。この小説が評価されたのは、異常な事件を描きながら決して表層に留まることなく、人の心の底で黒々ととぐろを巻いている禁断の箇所に到達しているからではないだろうか。
謎解きのストーリーではないので、終盤まで読み進んだ後の興味はこの話がどのような形で終わるのか——主人公は殺されてしまうのか、それとも相手を殺して生き延びるのか、高飛びするのか自首するのか、それともあえなく逮捕されるのか——ということになってくる。
作者はそういう緊張感をみごとな筆力をもって行間に描き切っている。
こういうエンディングをどう感じるか?——僕はむしろ救いを感じられたのだがいかがだろうか?

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紙の本

怖い。。。

2020/03/03 01:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る

バラバラ殺人事件というと、自分にとっては縁遠い話すぎてリアル感は感じないはずなのに、この物語は本当にりあるで人間の嫌な部分や弱い部分、そして強い部分を存分に出している。会社の同僚が犯してしまった殺人事件をどうしてただの同僚が後処理をするのかなんて考えは主人公の雅子にはあまり気にしてないというよりも考えてすらないように思える。頭がいいだけに冷たく見える彼女には家族の存在さえも温かいものではなく、家族は面倒な者でしかないような考え方もさらにリアルどをUPさせてるように感じた。

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紙の本

コンビニ弁当の奥に広がる物語

2002/07/26 19:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

まだ上巻しか読んでいないのです。だから、結末を知らない。
いろいろなことが私の心の中で渦巻きながら、これを書いています。

あなたはコンビニでお弁当を買ったことがありますか。
特製幕の内弁当、カルビ弁当、小分けそば・・・
あれだけの数のお弁当を作るとなるとお弁当工場は24時間体制を取らないと追いつかないでしょう。そこではたくさんの数の人が働いている。
主婦もいれば、外国人労働者もいるでしょう。
その一人一人に家庭があり、人生がある。
夫を殺した主婦がいれば、借金まみれの主婦もいる。引きこもりの息子を持った母もいる。祖国を離れて異国の空の下で米飯を詰める外国人もいる。
物語はこの工場から始まるのです。

直球勝負でぐいぐいと書き進める桐野夏生の筆力に圧倒されないように読みましょう。
夏にもってこいの一冊、いや二冊です。

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紙の本

なんで…

2003/10/30 18:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たまやん - この投稿者のレビュー一覧を見る

話題の作品ですけども、まず読み終わっての感想は「なんで…」「どうしてそっちの方向に行っちゃうかなー」という事でした。ここからは少しネタバレですけども、死体の処理屋さんになる下りの気持ちが、よく分かりませんでしたねーー主人公は、普段の生活になにか期待するものもなく、ダンナさん・子供も相手をしてくれない、弁当屋さんで働いているんですが、感情移入というのがなかなかできないですね。敵となる相手もなぜそこまで固執するのかわからないですね。ある意味問題作ですね。

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紙の本

それを我慢できない女たちの怖い怖いお話

2002/08/04 21:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

1950年代のセックスシンボル・ナンバーワンはマリリンモンローかもしれませんが、もう一人ジェーン・マンスフィールドという、やはりそそられる女優がおりました。『女はそれを我慢できない』という代表作があってなにやら思わせぶりなタイトルが注目されましたが、この映画の「それ」は「炊事・洗濯・拭き掃除、育児など家庭の主婦の日常生活とは無縁な大スターの生活ぶり」でありまして、つまりそれは我慢できません、フツウの家庭生活が一番と考える女性のお話なのです。コメディーです。
桐野夏生『OUT』は1997年に発表された作品ですが、最近文庫本が刊行され、秋には映画化の予定だそうです。女性による凄惨な犯罪をリアルにえがいた、凄まじいの一語つきる作品で、私は度肝を抜かれました。
酒乱でバクチ好き、よその女を追いかける暴力亭主に我慢ができず、ついに絞殺する若い人妻。虚栄心が強く、ブランド嗜好で外車を乗り回すが、サラ金に追いまわされ、男には貯金まで持ち逃げされた不美人。亭主に死なれ、寝たきりの姑のおしめの世話には疲れ、娘には金をせびられ、孫を押しつけられた50代の主婦。そしてこれも主婦である主人公・雅子の4人の女性たちは深夜から明け方にかけて弁当工場で重労働のパート勤務に精神も肉体も疲れ果てている。絞殺した死体を自宅の風呂場でバラバラに解体し、生ゴミの日に手分けしてこれを捨てる。このリーダー役が主人公である。
実は主人公以外の三人は犯罪に手を染めざるを得ない暴力や貧困からの逃避という我慢ならない理由があって読んでいて理解もしやすい。だが、雅子・43歳・主婦・弁当工場の夜勤勤務はなぜパート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたか? 決して切羽詰った生活には見えない彼女はなにに我慢できなかったのか?
それで『女はそれを我慢できない』を思い出すことになる。どうやら映画とは反対のほうにある『日常』に我慢ができないということらしい。まじめな夫は気の毒である。日常に安住せよとは言わないが、「学校を退学になって口を利かなくなった息子と会社という鬱屈を抱える夫と、リストラされて夜勤を選んだ雅子と。たった三人の家族は、それぞれの寝室を抱えると同様、それぞれの重荷を負って孤独に現実と向き合わされている」程度のどこにもありうる現実の中で「自分たちはゆっくりと毀れてきているのだと雅子は思う」「だからこそ自分は境界を越えたのかもしれなかった。絶望がもう一つの世界を望んだのだ」としてこれだけの犯罪をおかす、またサディストの病的殺人狂いわば変態野郎と血みどろの愛憎劇ハードコアを演じる(ラスト近くのこのシーンも凄まじい)とはこれは相当な飛躍である。
しかし、忍ぶことが女の徳といわれた時代からいくらも経っていないのですが、最近はそれを我慢できない女が多くなっているのだろうなと思うと実に怖いお話であり、私の人生ってなんだったのだろうと深刻に哲学する女性の自己主張の一つの形態なのかもしれないと私は肯定的にこのテーマを受けとめたのである。

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紙の本

勧められて

2017/04/17 16:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書はじめました - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白いからと知人に勧められて読んだ。
話長いし、ページが全く進まない。
ダラダラと半分くらいまでは読んだが、リタイヤ。
話を合わせるためにもラストを読んだが、フーン。
今度、他の本を勧められたらどうしよう。

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2004/09/22 10:11

投稿元:ブクログ

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