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紙の本
八月のマルクス (講談社文庫)
著者 新野 剛志 (著)
【江戸川乱歩賞(第45回)】【「TRC MARC」の商品解説】レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が5年ぶりに訪ねてく...
八月のマルクス (講談社文庫)
八月のマルクス
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商品説明
【江戸川乱歩賞(第45回)】【「TRC MARC」の商品解説】
レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が5年ぶりに訪ねてくる。だが直後、立川は失踪、かつてスキャンダルを書き立てた記者が殺された。いわれなき殺人容疑を晴らすため、笠原は自分の過去に立ち向かう。TV・芸能界を舞台に描く、第45回江戸川乱歩賞受賞作。
ショービジネス界の暗部に死の罠が――。
第45回江戸川乱歩賞受賞作
レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が5年ぶりに訪ねてくる。だが直後、立川は失踪、かつてスキャンダルを書き立てた記者が殺された。いわれなき殺人容疑を晴らすため、笠原は自分の過去に立ち向かう。
TV・芸能界を舞台に描く江戸川乱歩賞受賞作。【商品解説】
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紙の本
逃亡者はいつも追跡者
2004/07/04 18:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
第45回江戸川乱歩賞受賞作「八月のマルクス」新野剛志。良い題名ですね。題名から対テロリストの話じゃなかろうかと思いましたが違っていました。小峰元の「アルキメデスは手を汚さない」に続く作品名も歴史上の人物を題名に施した本で題名にどう結びついて行くのか興味津々でしたが、同様に「八月のマルクス」も同じく引きつけるものがありますね。
スキャンダルが元で芸能界を引退している主人公に今ではお笑い界でひとかどの名を上げている元の相方が5年ぶりに会いに来ます。自分は末期ガンだと告げるのですが、よく来た目的も分からぬままに泥酔し別れますが、その後失踪してしまいます。同時期に引退の引き金になったスキャンダル記事を書いた週刊誌の記者の死体が発見されます。警察に嫌疑を掛けられながらも主人公は元相方の足取りを探り始めるのでした。
そういえば、現実社会にも片割れがスキャンダルで芸能界を去ったコンビがいますね。スキャンダルにもいろいろあるようで、去っても去っても戻れるものや、再起不能なスキャンダル、その物差したるや一般社会にいると全然分からないですね。その裁量は法律じゃなくTV局とプロダクションにあるのでしょうか。メディアを握っている者は強いです。なんでもまかり通してしまうものねぇ。しかし、陰で押しつぶされた亡霊たちは奈落の底へ引きずり降ろそうと、今か今かと待ち受けているのです。怨念は生き続け、そして新しい亡霊を生み出し、それを繰り返す事で維持して行くのです。笑えないお笑いの世界じゃ、洒落にもなりませんがな。