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紙の本
未来の見える自分を持て余した母親と向き合う。
2002/07/07 11:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなでと同じく未来の見える並木。
だが違っているのは、かなでは戸惑いもなく母親から触れてもらえること。
そして自分は———家を出、ただ一人で暮らしていた。
母に触れてもらうどころか笑顔すら向けてくれることのない母親に、笑顔を向けて欲しいと願う感情など忘れて過ごしていたはずだった。
けれど、並木は変わったのだ。
かなでと出会い、その笑顔に、大きな力を与えられた。
母親に疎まれる辛さから逃げ出していた自分。
久しぶりの弟との再会で、並木はまだまだ大きく状況が変化したわけではなかったけれど、それでも大きな一歩を踏み出していた。
作中、並木にとってかなでは、本当に特別な存在だ。
けれどかなではあろうの彼女。
別に三角関係、などと下世話な言い方をしたくないほど三人は素敵な関係を築いているとは思うし、必ずしも恋人でないと幸せではないとはもちろん言い切れない。
けれど、やっぱり、並木にも、あろうの彼女のかなでではない、彼だけの特別な存在が現れてくれればいいなぁと思わずにはいられない。
紙の本
並木の家庭が登場!
2002/07/07 15:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スピッツ - この投稿者のレビュー一覧を見る
豪華マンションに一人暮らしで、謎めいていた並木の家庭環境が明らかになる巻です。幼い時から両親が恐れて触れてくれなかったことや、弟がいること…。ずっと愛されずに一人ぼっちだと思っていたはずの並木が、かつて飛び出した自分の家に向かい母親と会い、家族の真意がやっとわかるシーンがよかったです。
紙の本
好きな人の笑顔が見たい。
2002/07/07 12:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:flow - この投稿者のレビュー一覧を見る
触れた人の未来が見えるかなでと並木、そして過去が見えるあろうの物語、第6巻。今回は、並木に焦点をあてた話です。
かなで達は、バスケの親善試合に来た並木の弟・淳也に出逢う。かなでは淳也が試合中に大怪我をする未来を見てしまい、なんとか回避できないものかと奔走する。一方、音信不通だった兄が、かなでやあろうと笑っている姿を見た淳也の胸中は複雑で…。
「好きな人の笑顔が見たい」。それは並木のたったひとつの願いだった。過去、並木の未来が見える力の存在を知った家族は、並木に触れなくなった。そして、本当の笑顔も見せなくなった。自分に笑顔を向けて欲しい。ただそれだけの願いも叶わずに、並木は家を出た。だが、そう望んでいたのは、並木の家族も同じだったのだった。彼らもまた、並木の笑顔が見たかったのだ。
これですっかり和解できたわけではないだろう。だが、並木がここまで来れたのは、かなでの影響も大きい。彼女を育て、変わらない優しい笑顔でい続けるかなでの母親の芯の強さ、偉大さを、改めて思う。