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紙の本
巨匠の極み。
2002/07/12 19:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:電気屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
官能小説の巨匠ちうたら真っ先に浮かぶのが千草忠夫。やつがれがその巨匠に始めて触れたのこそ、思い起こせば本書でした。
古都金沢を舞台に、藹たけた人妻と、清純な女子高生、そしてその初々しい恋人、以上三人の男女が武家屋敷の座敷牢に監禁され凌辱を受けます。
娘をかたにとられ、泣く泣く貞操を踏みにじられる人妻。
恋人の前で純潔を散らす女子高生。
そして年上の美女の誘惑にとまどうその恋人。
千草忠夫、お得意の絵図が薄暗い地下の座敷牢に絢爛と花開きます。
独特のかっちりした文体で描き出されるその耽美かつ淫靡な世界は、おそらく女性にもアピールすると思うっスよ。
言葉づかいや道具立てが古臭いことは否めませんが、それゆえに貞淑な令夫人だの清楚な女子高生だのといった、今じゃ幻想としてもツラい存在が、金沢というロケーションの妙もあって、ココにはたしかに存在できています。
官能小説のひとつのクラシックとして、ゼヒ一度読んでいただきたい逸品です。
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