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紙の本
大人だからわかる問題の答えなんか存在しない
2005/07/17 16:06
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店に行けば平積みになっているし、アニメ化もされた。
話題の作品なのに今まで読んだ事がなかった。
登場人物は美大に通う学生たちというし、学生を終えて早○年…感情移入するのは難しいだろうな…と気が進まなかったのに、先日1巻を買い2巻を買いしている内にネットで続きを一気買い!してしまったのだ。
甘酸っぱい。
作中にもこのフレーズはよく使われている。
どうしてそう思うかというと、きっと自分の昔を見ている気がするからだと思う。
こんな風に進路に迷って、こんな風に誰かに片思いをして勝手に苦しんで…読んでいて恥ずかしかったり切なくなったり、気持ちが大騒ぎする。
あの頃は10年経てば答えが出るものだと疑わなかった。
けれど10年たった今、同じように悩みの日々は続く。
内容はちょっと変わったかもしれないが、迷いもがく日々はエンドレスだ。
でもそういう日々がないと、ひとは成長を遂げられないのだと思う。ぱっと答えが出なくてもいいから、何かすることに意義があるんだと肯定して欲しい。
読み終えて少しだけスッキリした。
紙の本
変わりゆくものと変わらずにそこにあるもの。
2005/06/22 20:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まめたろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
飲み物を買いに寄ったコンビニでまんが雑誌を立ち読みした。その中にあったひとつの作品の、主人公の女の子のモノローグが、頭のなかでぐるぐるめぐって離れなくなった。うちに帰って、その作品の全巻を、すぐインターネットで買った。次の日に届いたそれを、ご飯も食べるのを忘れて夢中で読んだ。
こんな風にして、私は「ハチクロ」の世界のとりこになった。
舞台は東京の小さな町の美術大学。そこに集った男の子と女の子の、切ない片想いを縦糸に、見えない未来への想いを横糸に織り成す青春ラブストーリー。「ハチクロ」の内容をまとめると、そんなところだろうか。
けれども、この世界は、そんな平凡なことばでは表現しきれないくらい、温かくて優しくて、透きとおっててきれいで、そして切ない。そっとどこかにしまっておきたくなるような、そんな世界なのだ。
そんな世界に住んでいる、登場人物たちの気持ちも、もう本当にそれこそ読んでいるこっちが痛くなるくらい伝わってきて、百面相しながら読んでしまった。片想いの経験は、けっこう誰にでもあると思うけれど、今はどこかにおいてきてしまったその気持ちを(だって持ち続けるのはあまりにも辛いから)この作品はもう一度味わわせてくれる。切ないけれど、なんだか幸せで、でもやっぱり切ないあの気持ちを。
そして、この作品のもう一つすごいところは、作品の中で世界がどんどん進んでいくことだ。いくら変わってほしくないような大切な世界であっても、時間が流れていくのといっしょに変わっていくのはとめられない。けれども、そんな中で変わらないものもあるということを、この作品は私たちに見せてくれている。
「ハチクロ」はまだまだ続いている。登場人物たちの成長と、この変わり続ける世界が、いったいどこに辿り着くのか、先を読んでいくのがとても楽しみだ。
紙の本
人生、これ選択の連続。
2003/10/20 15:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あーみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢を実現させることも難しいけど、何を目標にしたら
いいのか探している間も苦しいよなーーー
これって何も「ワカモノ」だけの悩みじゃないのよね。
どうも読んでると、登場人物の誰やかれやに、知らず知らず
シンクロしてしまってる自分に気付きます。
誰へのシンクロ率が高いかで、自分の状況が客観的に
把握できちゃうかも(^_^;)
あゆちゃんへのシンクロ率、急上昇中かなぁ。
修ちゃん先生へのシンクロ率が、実はダントツだったりします。
人間が選べる3つ目の道…なんだったんだろうなぁ。
前向きに生きるのに邪魔な言葉。
でもそこに人生の機微のあらゆることが収まってるのかも。
紙の本
全巻まとめて感想。
2015/09/09 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アイ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
羽海野チカさんの作品。
学生の頃、躓いた時、悲しい時、悩んだ時、こちらの作品を読んでいました。
友人や家族には上手く伝えられないことの応えが詰まっているような気がして、いつも救われていました。他人には小さなことでも、当人には大きくて。
時間が経てば、どうってことないことでも、今どうにか抜け出したくて。
そんな時、ぜひ読んでみてください。決して暗く泣けるお話ではありません。
笑いあり、涙あり。人間らしくなれるお話です。
紙の本
諦めきれない純粋な好きと言う気持ち
2003/07/09 20:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チノ - この投稿者のレビュー一覧を見る
飽きさせないテンポのいい楽しくさと、他人を好きになる切なさを可愛く描かれてます。
それぞれの恋愛が、好きと言う気持ちで優しく切なくさせます。
好きのそれぞれの愛とか愛しさとか優しさで違うのに、でも大切で好きと言う気持ちには変わりがなく、好きなことを諦めきれなかったり、ましてやその気持ちに気付かないのに引かれてる人達も居る、不器用な人達の美大生活物語です。
それぞれの好きと言う気持ちの切なさと、独特の可愛いギャグの羽海野チカさんの世界を是非是非!!堪能して下さい!!
紙の本
面白くて切ない
2003/06/06 19:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな作品のひとつです。
キャラそれぞれの想いが切なくなってしまいます。
好きな人を思う気持ちが羨ましい程、一途で一生懸命で…
思わず応援したくなってしまいます。
そんな切ないシーンは勿論、笑もバッチリ。
何よりもキャラが面白い。個性的なキャラが盛りだくさん(笑)
我が道を突っ走る男、森田に小さいながらに才能に溢れ、外見とは裏腹に野生的なはぐ。苦労の絶えない犬のような竹本に、はぐ命の花本先生。
寒いギャグを言うのが大好きな裏で切ない恋をする男、真山。その真山に切ない恋心を抱く商店街の人気者で、美脚で素敵な技を繰り出す鉄人、山田。
他にも濃いキャラが続々と出てきます。
ハマったら抜けられなくなってしまうような素敵な世界。
そんな世界を是非ドウゾ!
紙の本
久々に漫画の一気買い、一気読みをしてしまいました
2007/03/28 20:39
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人はやっぱり一人では生きていけない、一人じゃないから生きていける。と素直に感じられる作品でした。描かれる絆は恋愛だけでなく、師弟、仕事仲間、ライバル、友人、家族、恋敵、親の敵……様々です。
作品の主な舞台は東京にある美術大学。美大に入ったものの自分の目指す場所が今ひとつはっきりしない大学2年生の竹本が、天才的才能を持つが独特なテンポで生きている少女はぐみに一目ぼれしたところから、物語ははじまります。美大の学生を中心とした登場人物たちは個性豊かで心優しく、一見ありふれた少女漫画なのですが、この作品には「恋愛」の他にもう一つ大きな柱があって、それが世界を広げています。
10巻で登場人物の一人が言いました。
生きる意味が何にかかってるか—だと思う
それが「恋愛」の人間もいれば 好むと好まざるとにかかわらず 何か「やりとげねばならないモノ」を持って生まれてしまった人間もいる(p56)
「恋愛」と「やりとげねばならないモノ」の両方が描かれるところこそが「ハチミツとクローバー」という作品の魅力だと思います。どちらの立場の人が読んでも、発見と感動があるのではないでしょうか。例えば、恋愛には興味ない、まして他人の惚れた腫れたなんか馬鹿馬鹿しいという人が読んで、「ちょっと恋してみたくなったかも」と感じたり、恋愛至上主義の人が「好きなだけじゃ駄目な時もある」と感じたりすると思うのです。
全10巻のうち前半は、恋愛に重点が置かれています。登場人物の片思い率が高く、切なくキュートで真摯な想いが胸を打ちました。若者たちは気恥ずかしくなるほど一生懸命で、大人たちは複雑で不器用で過去の痛みを引きずっているけれど、人が人を恋する豊かさが穏やかなトーンで描かれます。
けれど季節が移り、主人公たちが進学あるいは卒業していく中で、穏やかで平和な世界にも亀裂や陰が生じます。とりわけ9巻では、世界が一度崩壊するほどの大事件が起こりました。
「恋愛」と「やりとげねばならないモノ」
どちらに重きをおき、何を選ぶのか、竹本とはぐみだけでなく、みなが自分の答を必死で探します。「恋愛」は、どちらかと言えばわかりやすいけれど、「やりとげねばならないモノ」は、登場人物のそれぞれに違い考えさせられました。描くことであったり、大切な誰かを守ることであったり、復讐であったり、家族の再生であったり。
そんな中でやはり作者が描きたかったのは人の絆だったと思うのです。世知辛い世の中だからこそ、おとぎ話と言わずに読んでみて欲しい。ずっと、今ひとつピンとこなかったタイトルでしたが、最終巻には「おお!」と唸るほど、ぴたりとはまるシーンが用意されていました。なるほど、作者はここを目指していたのかと納得の、見事な着地点でした。
紙の本
寂しさから
2022/07/09 14:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は作品から滲むような寂しさを感じた。
その寂しさが最後には強靭さに変わったと思う。
そんなみんなの前途に幸あれ!