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クロスファイア 上(光文社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 185件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.9
  • 出版社: 光文社
  • レーベル: 光文社文庫
  • サイズ:16cm/395p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-334-73370-0
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

クロスファイア 上 (光文社文庫)

著者 宮部 みゆき (著)

クロスファイア 上 (光文社文庫)

637(税込)

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みんなのレビュー185件

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評価内訳

紙の本

異能の力を持った苦悩や生き方を模索する主人公と、暖かい余韻を伴った読後感が魅力の作品

2010/02/14 19:07

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

念力で対象物に火をつける能力を持った青木淳子を主人公とした小説。
超能力を持つ女性が主人公だが、超能力をメインにあつかったものではなく、他の宮部作品同様、生き生きと動く登場人物たちの苦悩や喜び、悲しみを描き、期待感に溢れるストーリー展開と、暖かい余韻を伴った読後感が魅力の作品である。

この作品には元となった短編小説「燔祭(鳩笛草に収録)」がある。
燔祭は、多田一樹との出会いと恋、能力での仇討ちによって、能力を持たない人間との擦れ違い、念力放火能力を持つ主人公の苦悩と生き方を描いている。その結末は、孤独で寂しい。

本作「クロスファイア」は、「燔祭」の生き方に対する一つの回答が描かれている。
迷いながらも能力を持った意味と使途に答えを出し、自分を『装填された銃』として、青木淳子は殺人し続ける若者の処刑を始めた。
悲壮の決意で闘いの道を選んだ青木淳子の姿は、使命感に燃えながらも孤独を感じさせる。
しかし同じ能力を持つ仲間との出会いは、彼女を孤独から解放し、ひとときの幸せと居場所を与えた。

その結末は、悲しく切ないものではあるが、能力に翻弄されてきたことを考えるとハッピーエンドに近いものを感じた。
宮部作品の中でも、特にしばらく余韻に浸ることができる読後感を持つ、五指に入る作品だ。


ところで主人公は、『人から必要とされる』ことに幸せを感じた能動的な性格であった。
彼女を思い心配する人がいても、壁を作り受け入れなかった。
もし彼女が『人を必要とする』受動的な性格ならば、少なくとも孤独ではなかったのではないだろうか。
この作品の暖かい余韻を残す読後感は、エピローグに登場する彼女を思う人たちによって作り出されている。

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2004/09/25 13:03

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2004/09/24 11:54

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2009/06/06 12:00

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2005/06/22 00:19

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2005/04/25 15:33

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2005/05/07 23:30

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2006/04/21 15:46

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