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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 434件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.9
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/656p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-273534-2

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最悪 (講談社文庫)

著者 奥田 英朗 (著)

最悪 (講談社文庫)

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みんなのレビュー434件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

普通の人がはまる落とし穴

2005/10/31 12:05

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カワイルカ - この投稿者のレビュー一覧を見る

はじめは三人の主人公の生活が平行して語られ、物語の終盤になって三人の人生が交差する。この方法は基本的には『邪魔』と同じであり、文庫本の解説を書いている池上冬樹の言葉を借りるなら群像劇ということになる。三人の主人公がどこにでもいるような人たちであり、容易に感情移入できる点も共通している。二つの作品はまったく別の物語ではあるが、テーマも似ているので読み比べると面白い
 川谷信二郎は町工場を経営している。何とかバブルを乗り切り、今年で18年目になるが、最近は道路の向かい側にあるマンションの住民の工場の騒音に対する苦情に悩まされている。その上、得意先の担当者から設備投資を勧められたことから、銀行の融資をめぐるトラブルが起きる。
 銀行員の藤崎みどりには悩みがあった。銀行の仕事は退屈だし、妹は高校を辞めてふらふらしている。そんなとき支店長にセクハラを受けてしまう。上司に訴えても銀行側はそれをもみ消そうとするばかり。嫌気がさして銀行を辞めようと考えていたとき、妹が家出してしまう。
 野村和也はパチンコで生活費を稼ぎ、金がなくなるとカツアゲをやっている。チンピラと組んでトルエンを盗み出し一儲けしようと企むが、逆にヤクザに借りを作り大金を要求されてしまう。
 川谷がもう少しいいかげんな人間ならここまで窮地に陥らなかったと思う。みどりの場合も真面目だからこそ事件に巻き込まれたといえる。彼女が世間体を気にするところは『邪魔』の主婦を連想させる。野村和也は根っからの悪人ではなく、家庭環境がまともならまっとうな人生を送っていただろう。ささやかな幸福を追い求める三人は、わずかな判断の狂いによって事件に関わることになる。この作品はその過程をリアルに描ききっている「比類なき犯罪小説」なのである。
 ひとつひとつのエピソードがリアルで不安でたまらないのに、先を読まずにはいられない。この話は人ごとではない、そう思わせるところがこの作品のこわいところだ。結末はハッピーエンドにはほど遠いが、なぜかほっとした。三人の失ったものは大きいが、今までよりも無理をしないで生きてゆけるのではないかと思った。

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紙の本

転落への予感、加速への眩暈が恐ろしい

2008/10/11 16:20

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る

食っていくだけで手一杯の“賃仕事”に明け暮れる零細鉄工所のオヤジ、無理な注文を押しつける親会社と近隣マンション住民の騒音抗議の間で頭を抱えていた
イケメン?青年和也はパチンコとちょっとした“悪さ”で生計を立てていたが、“ヤクザ”の恐喝にあえいでいた
大手銀行員のみどりは支店長のセクハラに悩んでいた
ひょんな運命が3人を結びつけてしまう
舞台は、事あろう“銀行強盗”
それなりに真面目に生きていたのに、どうにも止まらない“不運”の連続が“最悪”へと加速する
“こんなまでひどくなくって幸せ”と思われた方もいらっしゃるでしょうが、
私はそうではなかった、とても身近に感じてしまったのだ
自分にも“あり得る状況”、怖かった
小林多喜二の“蟹工船”が復興流行、“共産党”がウケに入っているそうだが
現在の“ワーキング・プアー”は“蟹工船”より余程この3人の姿が現実的である
この3人が引っ被った“零細企業倒産の危機”“失職”“ヤクザの恐喝”“セクハラ”のような状況は、現代社会がよってたかって、どこでもここでも作り出している
更に更にだよ、作者の暴く転落への予感、加速への眩暈は、多分蟹工船の時代にはなかった現代特有の病だろう、主人公達も私も一体になってはまり込む
奥田英朗氏はご存じ“パニック小説”の名手
“空中ブランコ”“真夜中のマーチ”と遡って読んできて、ますます虜になってしまった
ちなみに“パニック症候群”は現実にあるかも知れない“最悪状況”に拘って、自ら加速度付けてその状況に追い込んでいく、自分の手で“不安”を呼び込み“不安”を拡大生産する病である
例えば“殺してしまう”と言う恐怖から“殺さなくては”と自己強迫され、“殺し”を実行してしまう
だから処方箋として適度に“不安”を再現する事で“不安”に慣れさせ“不安”を客観視させる方法が取られる。一人じゃ危険なので“いい加減な”名医伊良部先生がお付き合いして“不安”の実体がそれ程拘らなくても良い“いい加減なモノ”だと気付かせて上げるのだ。
おっと余談、これは“空中ブランコ”の話しです
ところで“最悪”には伊良部先生は付いていない、世間にありふれた孤独な主人公達、“最悪”まで転落せずには止まらない
何もそこまで追い込まれなくても良かったと他人は思うかも知れないが、本人達はどうしようもない“パニック”の加速を抱え込んでしまう
私だって貴方だって大丈夫だろうか?“転落”に押し流される状況が目に浮かばないだろうか?
もっとも“強い人”は何とか“最悪パニック”に陥らない術を心得ているらしいから
“最悪”は“社会のセイ”とは一概に言えないかも知れないが、私はやはり自信がない

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紙の本

「イン・ザ・プール」と同じ方の作品なので、読みました。

2014/10/13 00:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る

「イン・ザ・プール」と同じ方の作品なので、読みました。
3人の男女の最悪を描いた小説。最悪というタイトル通り、最悪な展開。読み終わったあとに「自分はまだ最悪ではないから頑張れるかな」と思える作品でした。

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紙の本

タイトル通り

2015/09/30 22:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る

本当にタイトル通りな作品だと思います。
 何か1つ歯車が狂うとどんどん悪い方向へと転がっていく。そういう部分が描かれている。

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紙の本

卑近なカタルシス

2003/11/01 14:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:味噌まめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

次の日がテストなんだけど、漫画が面白くて何も勉強せず、気が付いたら、夜1時。
ノートに端に「2、3、4、5…」と朝まで何時間勉強できるか、なんていう計算をしてみたりして、2時間やったらとりあえず休憩。で、寝転んで気づいたら、もう朝。
やばい! ……48点。
寝ちゃいけないのについ。マンガ読んでる場合でもないのについ。
こういった「少し足を踏み外す」事、いけないんだけど……。学生生活ではよくある話です。僕には(笑)

本書(講談社文庫)の主人公達は「足を踏み外してしまった」人たちの話です。
上の話とは比較にならないくらいヤバイんですが。

中小企業のお父さん、ボンクラな男とその彼女、彼女の姉。

みんな問題にぶつかって悩んで、そこから抜け出そうとしています。
銀行の融資で悩むお父さんとか騒音問題を訴える住民の描写とか「卑近」なものの描写が凄く上手い。
ジワッジワッと追い詰められていくその様がリアルです。丁寧な描写がそれを支えています。
次々と起こる雑事、段々追い詰められて、切羽詰った、臨界点で4人は出会います。
こういう違った視点がひとつに収斂されるストーリーは大好きです。

「一般人が踏み外す」ので、そういう意味では痛快ではありませんが、卑近なカタルシス(人の不幸は蜜の味的な)を味わえます。
地味な作品なのになんでこんなに面白いんだろう。
きっちりと手順を踏んで書いてるからかも。
極上のエンターティメント小説です。

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紙の本

人生ってこんなものかもしれない、小さな出来事の繰り返し積み重ね、そこから幸福も生まれ悲劇も生まれる、そしてどことなく可笑しい

2010/08/11 13:55

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:rindajones - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の作品は、伊良部シリーズの「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」「町長選挙」、そして「マドンナ」を読んだ。全くのフィクションでありながら、奇抜な中にもリアリティのあるストーリーが秀逸、笑いも多い。

本作品はこれまで読んだ作品とは違って、笑いは多くはなく、シリアスで社会派の「群像劇」の大作であると思う。「群像劇」という、互いに関係がない複数の登場人物が次第に出会っていき交錯する様を描くもの。本作品はそれが三名という少ない人数にも面白さのポイントがあるようだ。

彼ら三人は、別段特殊な能力や性格の持ち主ではなく、この社会に少なからず存在する人たち。50歳前の従業員二人の鉄工所の社長、大手都銀の若い窓口OL、パチンコとカツアゲで生計を立てている二十歳のオトコ、この三人である。普通に考えても、交流することはあり得ない三人。

この三人が徐々に「最悪」へ向かう事態に直面しながら、そのピークで出会うのである。

本書は600ページ余りある、著者の今までの作品の中ではかなり長編ではあるが、出張の往復で一気に読んでしまわせるストーリーというか、三人の描写は上手い。次第に大きくなる三人の苦悩や逆境には少なからず同情しながらも、興味深く読んでしまう。「最悪」の事態へと、人と人とのちょっとした関係性のもつれが積み重なっていく様は、ワクワクしながら読める。

結末はスカッとするハッピーエンドではないかもしれないが、心に沁みる納得できるもの。現実もそんなもんだし、その意味でも本書はリアリティという面でも極めて高い。

本作品は映画化されたとのことだが、あまり観たいとは思わない。大抵、面白い小説の映画化は期待外れになるもの。それは、小説の世界観を知った者に、それを超える映像や音を提供するのは大抵不可能だから。

だから、僕は本を読むのかもしれない。僕だけの小説の世界を描写しながら。

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紙の本

奥田ワールド

2005/04/06 16:44

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とし - この投稿者のレビュー一覧を見る

4人の視点から描かれたそれぞれの「最悪」
交わるようで交わらなかった彼らがふとした事で「最悪」を共有する事に。
4人それぞれを細かく描写しているにも関わらず、決してごちゃごちゃにならないストーリー展開はさすが!
しかし、最後のまとめは急すぎる感が否めない。
もう少しページが増えてでも、しかりとした終わり方であれば良かった。

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紙の本

日常に潜む、リアルな「最悪」

2005/03/04 09:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

近隣との騒音問題で悩む、工場経営者川谷。知り合いにたぶらかされてヤクザに監禁され、500万円作らないと殺すと脅される和也。上司のセクハラと人間関係に追い詰められる銀行員、みどり。そして夜の街で和也に出会ってしまった事から、ヤクザに監禁されて強姦されてしまうみどりの妹めぐみ。
どれも確かに最悪の状況。そして、どれも「ありそうだ」と思わされる。これは非常に大事な事で、誰にでもある日常が、思いも寄らない所から決壊していく事で、物語にリアリティを持たせ読む側をのめり込ませる。登場人物それぞれの物語がランダムに進み、物語後半に入って登場人物それぞれの背景を持って集まり、新しい物語が紡ぎだされていく。というのは別に珍しい手法では無いが、この手の構成にした場合、リアリティに欠けすぎたり、あまりに偶然が重なったりして、読む方に「えー?」と思わせてしまう事がしばしばある。がこの「最悪」では、それぞれの「最悪」には充分リアリティがあるし、登場人物が集まった瞬間、それぞれの「最悪」が極まる、という展開も非常に面白い。ちょっと終盤まとめに入りすぎたかな?的な感じと、やはり少々各所に、「なんで?」的な感は拭えない部分もあったが、さすが直木賞作家! 素晴らしいエンタテイメントに仕上がっていた。

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紙の本

転がりはじめたものを途中で止めるのは難しいこと?

2005/02/03 18:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うさしー - この投稿者のレビュー一覧を見る

不況に喘ぎながら細々と工場を営む工場主は騒音を巡り近隣と揉めていた。
家庭の事情を抱える銀行員はセクハラに悩んでいた。
その日暮らしを送る青年はヤクザに追われる破目に陥っていた。
これだけでも十分状況は悪いのに、どんどん事態は悪化していく。

物語は600ページを超える長編である。
そのうち2/3以上をかけて三者三様、ドロ沼化の過程が描かれる。
「どうしてそうしちゃうのよ〜」
「もう止めた方がいいって!」
「うわ〜、それは…」等々、読み手の心の中の叫びに反して三人は突き進み、もうどうにもならない状態になってしまう。

三人分の最悪の状況が描かれているのだが、個人的には工場主の家族や近隣との関係をもっと深く語って欲しかった。
おそらく妻は同情やあきらめといった気持ちを抱いていただろうし、子供にいたっては、必死に働く父の姿を冷ややかに見ていたかもしれない。また、不気味な雰囲気を漂わす近隣の住人にしても何か問題を抱える人だったのかもしれない。
想像は尽きないが、ここまで入れると話が長すぎてしまうので、やっぱりこの部分は読んだ人それぞれが勝手に推測すれば良いのだろう。

そして残り1/3は交わりそうで交わらない三人の物語が、一つに重なる。
ここからが面白い。
状況的にも精神的にも追い詰められたとき、人は思いもしない言動をとる。

ハッピーエンドとは言いがたいが、それぞれに救いのある最後だったのではないだろうか。

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紙の本

最悪ってなんだろう。

2003/07/15 23:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る

 近所からの騒音の苦情に悩む町工場の主人、銀行の体質に息苦しさを覚える女子行員、パチンコとカツアゲで日々を過ごす青年。そんな彼らが、誰もの身に起こりうる日常の嫌なことどもを体験しつつ、いつしか犯罪によって日常から転げ落ちて行く「最悪」物語。
 外に出れば、誰か他人と接すれば嫌なことってどうしてもあるよね。一人でいるのは寂しいし、他人とはぶつかるし、人間って難儀な生き物。普段私もちょっと嫌なことがあると「最悪…」なんてため息をついてしまうんだけど、本当に最悪な時にはそんな台詞を吐く余裕もないのじゃないだろうか。よって、この小説も理想につながっていたはずの日常、からの離脱を意味してはいるが、真に最悪な状況ではないのである。
 途中までエンエンと閉塞的な環境における苦痛や愚行が綴られ、あまりのストレスに読むのを止めたくもなったが、ためにためられた感情は、ちゃんと解き放たれるのだ。ああ良かった。犯罪という一時の熱狂、「祭」を体験した後の人々のやるせなさまで描かれている。
 私が興味深く思ったのは、登場人物の一人がよく使う「不幸のおすそわけ」という概念だ。個を育て伸ばすことを知らず、ぬきんでた才能を妬み、みんなで一斉に前習えみんなが持つものがいいもの欲しいもの、という平均バンザイ日本の陰性な体質というものがよく出た考え方なのだろう。世の中、もうちょっと優しく思いやりを持てば「最悪」なんて言わなくてもすむのにね…。 

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2004/09/27 20:44

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2004/10/04 11:06

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2004/12/18 05:06

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2011/08/31 19:30

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2004/10/13 22:25

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