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スパイダー
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.9
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:16cm/300p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-120022-3
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

スパイダー (ハヤカワepi文庫)

著者 パトリック・マグラア (著),富永 和子 (訳)

スパイダー (ハヤカワepi文庫)

756(税込)

ポイント :7pt

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評価内訳

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紙の本

判断するのは読者自身

2002/11/28 17:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:青月にじむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

日記という形式での一人称視点で書かれたサイコホラーっぽい小説。まあ、日記という形式を取った時点で叙述トリックか?といった発想は出てくるんですけど、これはミステリではなく、ミステリの形式を取った推進力を利用する形式ですね。ただ、日記形式というよりも独白形式といったほうが良く、自分でも途中からすっかり日記として見るのを忘れていた。唯一、これが日記でなければならなかった訳といえば、彼が下宿の女主人にこの日記を読まれることを極端に恐れていたから、としか思えない。その女夫人はかつて自分の家族を破滅に導いた女ヒルダと同じ名字を持ち、彼は段々ヒルダと女主人の存在を混同させ、自らの精神を混乱に陥れていく。

ロンドンは雨が多いというけれど、この物語の中でも雨でじめじめとした空気が全般に漂っている。しかも主人公はこういった天候が好きだという。そんな彼はロンドンのイーストエンドの居心地の悪い「下宿」に住み、無為の日々を送っている社会的落伍者の男。毎日運河まで来て、かつて自分が住んでいた街の辺りを見て過ごす。そして、自分が子どもだった頃の母の愛情や屈折した父親の視線、その父親の耕す市民農園やパブとの往復など、時々後をつけては大人の世界を垣間見る。
父は、娼婦のヒルダに一目ぼれし、情け無い片思いを続ける。そんなある日、彼の挙動不審を疑った主人公の母が夫の浮気場面を見てしまい——というが、その間にもこの書き手の語ることが信頼できないものだということも読み取るようになっている。語られること全てが彼のフィルタを通されるために現実はその周辺の記述から少しずつ読み取っていかなければならない。話の中ではそのうち彼自身がこちらが疑っていることを「本当は…」と話し始めたり、昔の知り合いと会い、「真実」を知る場面もあるが、それ自体も彼が書いたものなのだ。つまりは、「真実」なんてどこにも無く、おそらく人の分だけ真実が存在するのだろう。第三者が語ったことにしても、それ自体が真実だなんて、ここでは立証しようが無いのだから。

叙述ものには付きもののテーマであり話の構成ではあるのだけれど、徹底的に彼自身の視点で見たものを語らせることによって(どう見ても傍らから一部を見ただけでは分からないところも多く、その妄想の異常さを際立たせている)話を混迷させていく。狂気と正気でさえもが、あやふやなものに思えてくる。

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紙の本

物語の語り手である主人公の意識が混濁し、妄想や狂気へと読み手が引き摺られていく。鬼才クローネンバーグ監督の映画公開が待たれる不思議な小説。

2002/11/12 11:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 訳者解説に詳しいが「信頼できない語り手」の手法を用いた小説である。クリスティーの代表的なミステリに、真犯人が事件の一部始終を語る作品がある。何もかもが描写されているようで、実は語り手が自身の行為だけは伏せて喋りつづけているので、最後に「それはないだろう!」と見事裏切られる。
 解説には『日の名残り』のカズオ・イシグロの名も挙げられている。彼の作品の場合は罪の隠匿ではなくして、ええかっこしいのための「信頼できない語り手」であろう。ことし最高の収穫と私が思っている水村美苗『本格小説』にも、この技法が用いられていて、タイプとしてはええかっこしいの方である。それにより水村さんは、語り文学の傑作である『嵐が丘』の模倣から大きく踏み出し、その点においても新しい境地を拓いた。

 いずれにしても、語り手のふところに入り心地よい物語に揺籃されたあとは、ぽいと放り出されるわけであるから、良き読み手であるためには一種の素養が求められる。翻弄され弄ばれるのが悦びだと感じられる人——すなわちマゾヒズムを多分に備えている必要があるわけだ。

 このパトリック・マグラアという作家の存在は、ネットを介して良き読み手の先達から教えてもらった。犯罪精神病院の院長たる父親を持ち、幼いころからその患者と接していたという経歴を持つ。『グロテスク』というゴシック味の効いた小説で、どんな人間にも備わっているであろう静かなる狂気の描写にしびれ、どことなくエレガントに書かれた殺人事件の作風に惹かれた。つづいて読んだ『閉鎖病棟』は、彼の特殊な幼児期の体験を生かしたもので、恵まれた人妻の狂おしいまでの恋情と、愛された対象である精神病の芸術家の狂気がよじれ、砂の城が崩れていくかのごとく人間が滅びていく。現代のポーと呼ばれるにふさわしい、硬質な美しさを放つ小説であった。絶品だと思う。
 後者の『閉鎖病棟』は、かのS・キング脚本で映画化されるという話もあるので楽観しているが、2冊ともすでに重版待ちなのか在庫切れの模様。なので敢えて復刊を願って、ここに紹介を書き出した。

 さて、さまざまな「信頼できない語り手」を上にご丁寧に書き出したが、この『スパイダー』におけるマグラアほど、自分のなかのマゾヒズムをフルスロットルにしておくことを余儀なくされる書き手はいない。
 主人公は、事情がありカナダで暮らしていた男性。20年ぶりにロンドンに戻ってきた。生まれ育った町イーストエンドのうらぶれた下宿で、生活を始めたばかりである。下宿を切り盛りする女性の名は、彼に否か応でも20年前家族に起こった惨事を思い起こさせる。
 身勝手な父親がパブで知り合った娼婦に深入れし、女と共謀して母親を殺した。女は母親になりすまして家にすみついた。その女の名字が、下宿のおかみと同じなのである。
 悲劇的な過去を持つ男性の書く日記の形で、物語が語られていく。だが、彼の精神状態がバランスを欠いてくることが明らかになるに従い、読み手たる私は途方に暮れていく。
 こんなものをどのように映画化したのか。『ヴィデオドローム』やらバロウズ『裸のランチ』なんていうものを映画にしたクローネンバーグだからして何とか料理したのであろうが、「鬼才は鬼才を呼び寄せる。鬼才たちは半分あっちの世界へ行ってしまっている」
と思わせる小説である。

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2006/03/03 02:52

投稿元:ブクログ

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2007/08/24 14:07

投稿元:ブクログ

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2007/10/07 17:33

投稿元:ブクログ

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