紙の本
天切り松 シリーズ
2023/06/14 14:45
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
(2巻)
江戸っ子の話し方が粋でトントントン流れるようだ。
おこん姐さんに惚れてしまった、海軍さんの切なさがつらい。おこんさんは美人なんですね。一目ぼれなんでしょう。
この目細の安一家は、強い団結で結ばれています。血のつながりもないのに、それこそ一家なのですね。「義」を大切にするから親しまれるのでしょう。
電子書籍
1巻読後、すぐに購入しました
2022/11/16 10:25
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投稿者:なこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻を読み終わって、すぐに2巻以降を購入しました。やっぱり面白い!現代で「粋」という言葉は使うことも思うこともありませんが、この物語を読むと、すこしだけその時代に生きてみたかったと思います。物語はあくまでフィクションですが、だからこその面白さがあります。
紙の本
人情味溢れる物語と、その語り口に大正時代へとタイムスリップした感覚に陥る。
2016/12/13 12:34
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
看守から「とっつぁん」と呼ばれる松蔵の「闇がたり」シリーズ2作目。人情味溢れる物語と、その語り口に大正時代へとタイムスリップした感覚に陥る。1作目を読んだ後に、312:浅田 次郎監修『天切り松読本』(集英社文庫、2007年6月30日、集英社)でカンニングしたため、予備知識のある分、余裕を持って読めた。ちょっと心温まる、不思議な魅力を持つ作品である。
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敬愛するアニイ曰く「登場人物で誰が好みかで、だいたいその女がわかる」
ちうわけで出てくる方でmitiの好みは、……迷う。みなさん甲乙つけがたし。
このご本、リズムというか呼吸というか、心地いい音楽を聴いてるように感じるですよ。
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天切り松 巻の二。江戸の義侠が大正の世に蘇る表題作「残俠」のほか、目安の安吉、百面相 書生常、玄の前のおこん、黄不動 栄治がそれぞれ主役を務める 4短編など8編を収める。
さすがにマンネリの様相を呈してきてはいるが、小気味良い下げとお涙頂戴のメロドラマは健在。近いうちに巻三「初湯千両」も読もう。
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前作に引き続き、傑作です。安吉一家のそれぞれのストーリーが描かれていて、松蔵も少し大人になります。恋の話がチラホラ入り、常兄ィとおこん姐さんの章は思わずニンマリ。それにしても「清水の小政」の話はすごい。これぞ任侠道なんでしょうね。掛け値なしにかっこいい。
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「男てえのは、理屈じゃあねえ。おぎゃあと生まれてからくたばるまで、俺ァ男だ、俺ァ男だと、て、てめえに言いきかせて生きるもんだ。よしんばお題目にせえ、それができれァ、理屈は何にもいらねえ」
大正ロマンの時代を駆け抜けた目細の安吉一家の活躍譚第2段。
この2巻で安吉一家以上に光るのはやはり清水の小政。
一宿一飯の義理を立てて鮮やかに舞台を降りる様は本当に格好いい!
「春のかたみに」ではもちろん号泣したし、安吉親分も寅兄ィも栄治兄ィもおこん姐さんも相変わらず素敵だけれど、この中で一番好きな話はと言われたら「百面相の恋」を選んでしまう私は、結局騙りの常兄ィが一番のお気に入りだったりします。
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【2006.03.14.Tue】
闇がたりの第2弾。今回も人情味溢れる物語を天切り松が語ってくれた。読み進めていくうちに、自分も留置場の中で天切り松の声に耳を傾けているような気分にとらわれる。そして闇がたりが始まれば、一気に大正時代へとタイムスリップしてしまう。今の世の中、道理だけでは片付けられないことが増えてしまった。しかし、どんなあらなみにもまれ用途も人道から道をはずしてはならない。過去の人々が生きてきた義理と人情の世の中を便利な道具で片付けてしまってはいけないのだ。立派な心意気を持った盗っ人たちがわれわれに教えてくれる。愛するものへのまっすぐな思いを粋にいなせに伝える。なかなか真似の出来るものではないけれど、やはりその心意気だけは常に心の中に持っていたい。
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浅田次郎というと人情話みたいなイメージで実は避けてきた作家の一人でした。 しかし本屋で後ろ姿ばかりの表紙が気になり手にとって見ると任侠物? だったらパスかなと思いつつ解説を読む。なるほど年老いた盗人が語り部になって大正時代に見栄をはって生きた盗人家業の男達のエピソードでかなり痛快な話らしい。読んでみたらその通り、当時の貧しい者がどんな人生を送らねばならなかったかとか、警察と闇社会が折り合いをつけながら共存している様子なども面白く読めました。 語り部の松蔵じいさんの江戸弁がここちよく思わず口ぶりをまねてみたくなりますよ。『てぇした話じゃねぇがよお、気が向いたら読んでみておくんない!』みたいな感じ(笑)
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情の篤さと粋な計らい。どこまで惚れさすの?っていうか。表題作が好き。漢前すぎる。あと黄不動のやつ。獄中の松じいも超かっこいい。
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天切り松シリーズ第二巻!
「男てえのは、理屈じゃあねえ。おぎゃあと生まれてからくたばるまで、俺ァ男だ、俺ァ男だとてめえに言い聞かせて生きるもんだ・・・」うーん、シビレる。
男性の方にも女性の方にもお薦めです。
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やっぱ次郎ちゃんは人情だね。江戸時代の盗人のはなし。小型の「プリズンホテル」って感じか?でも大好きですよ。次郎ちゃん作品は心底悪い人が出てこないのがいいような、悪いような・・・。救いがあるっていえばそうなんですがw
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江戸末期~昭和の近世を舞台にした小説は、本当に浅田次郎の真骨頂ですね。
らしさが出ています。天切り松 闇がたりシリーズの第2巻です。
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『惚れた女は抱く。だが抱いたからにぁ、てめえの命は女のもんだ』
女性を抱くという事は、本来この位の重みが合ってしかるべきだと思う。
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天切り松、二作目です。
やはりホロリときてしまう。。
あのべらんめえ口調が読み終わった頃には移ってしまいそう!