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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.3 26件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2002/12/16
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社現代新書
  • サイズ:18cm/315p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-149638-7
新書

紙の本

時間は実在するか (講談社現代新書)

著者 入不二 基義 (著)

「飛ぶ矢」は止まっている!? マクタガートの「非実在性」の証明とは!? 過去・現在・未来の「罠」 飛ぶ矢のパラドックスに始まり、マクタガートの非実在性の証明を検証し、新...

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時間は実在するか (講談社現代新書)

税込 924 8pt

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商品説明

「飛ぶ矢」は止まっている!?
マクタガートの「非実在性」の証明とは!?
過去・現在・未来の「罠」

飛ぶ矢のパラドックスに始まり、マクタガートの非実在性の証明を検証し、新しい形而上学を構想する。

「実在」の第1の意味――
まずは、マクタガートから「遠く離れた」ところから始めてみよう。……古代ギリシアの哲学者であるゼノンとアリストテレス、古代末期のキリスト教者であり哲学者であるアウグスティヌス、初期大乗仏教の確立者ナーガールジュナ(龍樹)、明治から昭和期の国語学者山田孝雄(よしお)。彼らの議論を参照しながら、その「問題」へと接近してみよう。
「実在」とは、まず第一に、単なる見かけ(仮象)ではなくて、ほんとうに存在しているものという意味である。
「ほんとうに(really リアリィ)」という副詞を名詞にすると、「実在(reality リアリティ)」になる。見かけ(仮象)を剥ぎ取った後の「ほんとうの(real リアルな)姿」の中に、「時間」がはたして含まれているのかどうか。それが、「時間は実在するか」という問いの1つの意味である。――(本書より)【商品解説】

目次

  • ●「時間の非実在性」はどう考えられてきたか
  • 「飛ぶ矢のパラドックス」の拡張
  • ●「時間の非実在性」の証明(1)――証明の前半
  • A系列とB系列
  • ●「時間の非実在性」の証明(2)――証明の後半
  • A系列は矛盾を含む
  • ●証明は成功したのか
  • 3つの形而上学的な立場
  • ●もう1つ別の時間論――第4の形而上学的な立場
  • 過去と未来の区別がなくなっていく

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みんなのレビュー26件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

炙り出しの哲学

2003/01/04 23:02

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 入不二形而上学は「炙り出しの哲学」である。──本書に頻出する独特の言葉、たとえば、前景化とか「手前」性、遍在=浸透、重ね描き、透かし見る、そして炙り出すといった「入不二語」ともいうべき一連の語彙群は、あいまって一つの実在を、つまり「背景に退いて透明に働く」ものを指し示している。いや、文字通り炙り出している(それは、ボードレールが『人工楽園』で人間の脳髄や記憶に準えた「パランプセスト」、すなわち書かれた文字を抹消して重ね書きされた羊皮紙を想起させる)。

 それでは、マクタガートの哲学的思考の奥深くに内在し、そこから離脱することによって炙り出される「もう一つ別の時間論」とは何だろうか。──まず、実在をめぐる二つの系譜がある。永遠・不動の実在を考える系譜と、変化・流動する実在を考える系譜。これとパラレルに、時間把握に関する二つの系列がある。出来事や時点を「より前」「より後」「同時」という順序関係によって静的に整列するB系列と、過去・現在・未来という流れで動的に時間を把握するA系列。前者(無時制的な観点)を純化していくと、その極限として「永遠の現在」という第一の形而上学的な立場が見えてくる。後者(時制的な観点)からは、「非系列的な推移」という第二の形而上学的な立場へと導かれる。

 マクタガートは、時間の核心である変化を捉えたA系列こそが時間にとって本質的なのだが、A系列は矛盾を含む(「過去である」「現在である」「未来である」の三つのA特性は互いに排他的であるにもかかわらず、出来事はこの三つの特性をすべて持たなければならない)がゆえに時間は実在しないとして、時間的な方向性を持たない順序としてのC系列こそが実在の姿であるとする第三の形而上学的な立場を主張した。入不二氏によると、これら三つの立場は「相互に絡み合いかつ収束することのない」三つ巴の関係にある。

 無時制的な観点と時制的な観点は「そのつど」「とりあえず」分割され、一方が他方に包み込まれることによって、かつ「とりあえず」性が抑圧され隠蔽されることでもって「ひとつながりの時間」という表象をもたらす。だが、こうした「関係としての時間」(切り離すことがつなぐことになるような「無関係という関係」の相における時間)とは別に、「とりあえず」性そのものによる原‐抑圧によって隠蔽されざるを得ない「無関係としての時間」(無関係という関係にさえならない無関係の相における時間)が間接的に透かし見られる。それは、「無」でさえない未来・複数ではありえないこの今の現実性・現在だったことのない過去の絶対的な隔たりを内実とする。

 こうして、入不二氏は、時間の関係的な側面と無関係的な側面との区分を基本とする第四の形而上学的な立場を打ち立てるのだが、もうこれ以上の素描ならぬ粗描はやめておこう。どうあがいても『時間は実在するか』が醸しだす芳醇な味わいを希釈し矮小化するばかりだ。汲めども尽きない哲学的思考のヒントに満ちたこの書物は、ゆっくりとていねいに、そして私自身がそこから離脱するための再読、三読を要求している。

 それにしても、実に濃厚で刺激的で味わい深い体験だった。あの『相対主義の極北』の読後感が鮮烈に甦る。これほどに強靱で微細な思索を保持し、かつ更新し続けるのは並大抵の体力ではない。裏表紙に印刷された著者の視線は、「無いよりもっと無いこと」や「無関係という関係でさえない無関係」といった入不二形而上学の尋常でない世界を真っ向から眼差し、孤高の武芸者のごとき狂気をさえ漂わせている。哲学者とはなんと難儀な「問題」を抱え込んで生きていることか。

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紙の本

「時間」に興味を持つすべての人のための必読書

2003/05/23 19:09

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森岡正博 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「時間」とは、いったい何なのか? これは、多くの人が、一度は考え込んでしまう謎であろう。ふと気がついてみたら、もう何時間も経っている。ふと気がついたら、もう青春時代は終わっていた、なんてこともある。時間は、無慈悲に過ぎ去っていく。だが、時間が過ぎていくとは、いったいどういうことなのだろうか?
 このなぞに、非常に面白い角度から迫ったのが、入不二基義さんの『時間は実在するか』だ。日本にはオリジナルな哲学がないと、いままでさんざん言われてきたが、そんなことはない。入不二さんのこの本は、自分の頭でとことんまで考え抜かれた独創的な哲学書だ。本の前半では、マクタガートという哲学者の時間論をていねいに解説して、その欠点を洗い出し、後半で壮大な入不二時間論とでもいうべき仮説を提示している。「時間」に興味を持つすべての人のための必読書である。
 「時間」には、二つの性質があると言われてきた。ひとつは、一九九〇年の次には一九九一年が来て、そのあとには一九九二年が来る、というような客観的な前後関係だ。世界を観察する人間とは無関係に、客観的に連なっている時間とでも言おうか。これに対して、もう一つの性質は、あるできごとが遠い未来からやってきて、いまここで現実のものとなり、やがて過去へと去っていくという、時間の流れのようなものだ。この時間の流れは、けっして客観的には捕まえることができない。いま目の前にあるできごとも、次の瞬間には、過去へと去ってしまうからだ。
 「時間」のもつこの二つの性質は、矛盾するのではないかと考えられてきた。それに対して、入不二さんは、この二つの性質が、たえずお互いに依存しあいながら運動を続ける点にこそ、「時間」の本質があるのだと考える。そこから導かれてくるのは、「時間」を支えているところの「無でさえない未来」「この今の現実性」「現在だったことのない過去」という次元である。この魔術的な概念装置によって、入不二さんは読者をどこへ連れていこうとしているのだろうか。哲学的興奮を味わえる一冊である。

初出:信濃毎日新聞

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紙の本

時間は実在する

2003/04/07 12:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:jupitorj - この投稿者のレビュー一覧を見る

ゼノンの飛ぶ矢のパラドックスは時間の実在に影響を及ぼし得ない。
なぜなら、各瞬間において飛ぶ矢の位置は異なっていて、
変化が存在する。
時間の本質は変化である以上、時間の実在に影響を及ぼし得ないことは明らかだ。
マクタガートのA系列は矛盾を含むという証明は全くおかしいものだ。
出来事に過去・現在・未来が帰属することを説明するには、
過去・現在・未来が同時ではないこと、
過去・現在・未来がC系列であることを持ち出せば十分だからだ。
すなわち過去・現在・未来が別の時点であれば、
A系列は矛盾がなくなるのであり、
A系列に矛盾が無いことを言うのに
過去・現在・未来の進行順序まで述べる必要はないのだ。
A+C=B
A系列にC系列が加わってB系列が生じる。
この式そのままでいいのだ。
物理学は実在に関する科学である。
その物理学において時間(t)を導入せざるを得ないのだから、
時間は実在すると考えるのが自然である。
なぜ、時間の非実在を証明しなければならなかったのか。
その思想史的意義こそ問われるべきだろう。

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2006/02/01 23:37

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2008/04/04 14:07

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2009/04/10 16:32

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2009/04/13 09:32

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2009/05/09 19:56

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2010/08/14 23:40

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2010/11/18 00:51

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2010/11/21 17:52

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2011/02/05 00:44

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2008/06/14 22:10

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2011/06/23 10:52

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2011/08/13 13:35

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