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商品説明
仕事がうまくいかない? 会社が倒産? 娘がストーカーされている? 息子がいじめにあって不登校? 妻の不倫? ダメお父さんが問題を一挙に解決するための成功法則を紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
荒木 創造
- 略歴
- 〈荒木創造〉1945年東京生まれ。早稲田大学政経学部中退。通訳等を経て英語塾を開設。また、日本にストーカーの実態を紹介し、テレビ・新聞等で幅広く活躍。著書に「ストーカーの心理」など。
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紙の本
首輪をつけられた成功ならばそんなものはいらない
2003/04/20 23:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぜんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒木氏の著書には「ストーカーの心理(講談社)」「アダルトチルドレンの心理学(徳間書店)」「なぜかモテる女の心理学」など臨床心理、カウンセリング分野のものが多数ある。
“究極の父親心理学”と銘打ったこの本に、目からうろこが落ちるような「人生の成功法則」を、図らずも期待していた自分に落胆してしまった。
なんといってもモデルとなる主人公がおりなす物語自体が、どこかでみたような安物のドラマ風にしたててあり、読み物として面白くない。
具体的には、娘がストーカー被害にあったり、息子が登校拒否になるなどいくつかの人生の危機を乗り越えるために、父親英夫が悪戦苦闘し、様々な気づきを得ていく。それらの気づきをまとめて「法則」として解説を加える構成なのだが、その物語が中途半端なのだ。おそらく、読者にわかりやすく例示するためであろうが、どうもいただけない。主人公に感情移入できない分、「成功法則」にも生活実感がともなわない。
まあ、ともなわなくとも、つまらなくとも、実(み)があればよいのだが、よく読むと「どうすれば物分りの良い(毒のない)、家族に期待される父親になれるのか」ということばかり書いてある。でも、それって人生の成功法則なのだろうか?
確かに、カウンセラーにとって成功者とは「物分りのよいクライエント」のことをいうのかもしれない。それならば、よい父親になることが成功ともいえるだろう。
よい父親を目指す人、あるいは良い父親度のセルフアセスメントのために読むのは構わない。
それでも、首輪をつけられた成功ならばそんなものはいらないと、いう私のような読者にはお奨めできない。