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商品説明
援助交際をする17歳の少女。笑顔を、涙を忘れていたアユ。しかし、ひとつの出会いをきっかけに、傷つきながらも少しずつ心を取り戻し、愛を見つけ出していく…。渋谷の街を席捲した、ケータイサイトで発表された連載小説。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
人はなぜ勉強するのか?
2004/06/03 09:00
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投稿者:13オミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
マスコミに取り上げられなければここまで世の中に広まりはしなかっただろうに。マスコミの力ですな、完全に。
私はサイトでこの本を読んだ。確か完全版ではなかったと思うが、内容が読みやすかったので一気に。とはいえ、携帯用をPCで閲覧したため横書きの小さい字は目で追うのがかなり苦痛だったな。なんで読んだかっていうと、「携帯サイトから始まった」ってところと「100万人が涙した」ってところに惹かれた。
著者のすごいとこは、渋谷の109付近でチラシか名刺だったかを何千枚も書いて渡すという宣伝をしたこと。ネット・援助交際・渋谷に目をつけた戦略は完全に当たった。
内容は悲劇的であるとはいえ、誰かのために徹底的に生きることの大切さを読者の心に残す。普通、そこまでやったら愛する人に「もういいよ。そんなことするなよ」と言われて、「本当に? ありがとう。あなたのためにもうしないね」とでも言うのだろうが、主人公であるアユはそんなことはしない。彼女はおそらく愛する者のために、自らがしてきた過去の贖罪として最後まで援助交際をした。そして金を稼ぎ愛する者に差し出した。彼女のそのストイックさにその馬鹿一徹加減に読者は涙する。ここには「人はなぜ勉強しなければならないのか?」の答えも隠されている。
ここ一番の時に愛する人のために自分の能力が役立たなかったときほど、絶望を感じることはない。どんなに気持ちを込めても自分に知識や知恵がなければ、愛する人を助けることは出来ない。いずれ愛する人のために、その人が本気で夢を追ったり危急の間際に立たされたとき、自分が無能であることに愕然とする。そうならないためにも、今あらゆる勉強をして自分の能力を最大限まで引き上げる訓練をするべきだ。近い将来必ずその能力を必要とする人が自分の前に現れる。そのとき、彼、彼女を悲しませないためにも、今そしてこれからも勉強をし続けなければならない。
映画化されたそうですが、見に行ってないけど役者はかなり演じるのが大変だと思う。イメージからちょっとでもずれれば台無し。実写じゃなくてアニメでやったほうがいい気がするなあ。
紙の本
いいです!!
2003/08/11 19:13
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投稿者:サオリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなものかと思って、試しに読んでみました。
ハッキリ言って私はかなり泣きました、いい本です。
この悲しい時代とアユの清んだ想いに涙が流れました。
隠れたアユの想いは誰よりも清く、誰よりも複雑なものでした。
「生きる意味」を私はこの本で見えてきたような気がします。
読んでみると、読みやすかったと思います。
でも、これは人それぞれなのでどうかはわかりませんが…
それでも、読んでみて損はないと思います。
皆さん読んでみて下さい。
紙の本
是非ティーンに読んでもらいたい1冊だと思いました。
2003/11/16 22:28
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投稿者:☆ユウ☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んでみようと思ったのは、このサイトで他の方の感想を読んだのがキッカケなんですけど、実際読んでみて、まさに他の方が書いたとおりの感想だと思いました。
かなり泣いてしまいました。読み始めたら、続きが読みたいって思って最後まで一気に読んじゃいました。
ある方は、話の作りに問題があるみたいな感想を書かれてたみたいですけれど、その方を否定するわけじゃないんですけど、俺は逆に、もし自分がこの本を書いた作者の立場だったら、若い人たちに読んでもらいたい内容の本なので、このくらいの作りが一番だと思いました。難しすぎず、丁度いい感じに思いました。今時の若い人って、あまり本読まない人多いじゃないですか? だから、難しすぎたら伝えたいことが伝わらない気がして…。
実はこの感想のタイトルに『ティーンに読んでもらいたい』なんて偉そうなこと書きましたが、実は俺も未だギリギリ十代なんで、いち十代の率直な感想だと受け止めてください。
この本、他のシリーズもあるみたいなんですけど、俺は『アユの物語』読み終わって、アユと関わりのあった他の登場人物の話の続きを知りたいので、他のシリーズも読んでみようと思います。
紙の本
泣きました!
2003/11/02 14:18
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投稿者:きよか - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでみて、現代のニュースを騒がせている若者の性の問題や売春・ドラッグなどのことを辛辣に描いた作品だと思いました。
17歳の少女アユの青春がこんなにも、はかなく物悲しいものであっていいのか…と心に痛切に響きました。
ほんの少しの人生の中で、ほんのかすかな幸せしか経験できなかったアユ。自然と涙が出てくる小説。
だが、ストーリー的には、ちょっと物足りなかったかも…
紙の本
R−18のでは?
2004/04/08 09:30
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投稿者:米作り - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直、なんとも言えないです。確かに衝撃的ではあるのですが、作品の内容よりも世の中に与える影響のほうが心配…。
正直なところ、私自身は性描写に対する興味本位で読みきったところがあります。インターネットでも、本でも、読んだ人の中には私と同様の視点で読んだ方がいらっしゃるのではないでしょうか? アクセス数の多さを売り物にした帯がついていましたが、インターネット・アクセスの「個人性・閉鎖性」という特性を考えると、「アクセス数の多さ=作品のすばらしさ」とは一概に言えないのではないかと思います。
「愛とは何か? 性とは? 世間とは?」という議論を巻き起こすには良い(?)起爆剤となりそうですが、安易に登場人物たちと同じ人生選択を行うティーンが増えないことを祈るばかりです。想像の世界を本で体験するから現実の衝動を抑えられるというメリットも考えられますが、できれば、R−18指定にするべきではないかと感じました。
紙の本
学校で借りて読んでみた…。
2004/01/12 23:50
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投稿者:Aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
話に『彼らは時代に流されていた』というような言葉が所々出てくるように今の時代背景を強く押しているということなのでしょうがそれも無理やりな感じてしまい、逆にそれを盾にしてしまっているような気さえしました。というのもとにかく悲劇と援助交際を羅列していくことに一生懸命で話にあまり脈絡がついてないように感じてしまいました。
流れはまさしく王道とでもいうような出会いと別れの物語。しかし、如何せん文章構成が甘く、感情移入する前に次の展開へと持っていかれてしまっていた気がします。それに途中々々に物語で言いたい要点をまとめたものが書き加えられていますが、これが逆に文章を余計薄くしてしまっていたようにも思いました。
そんなに騒がれるほどの作品ではなかったかと…(^^;)
紙の本
衝撃的な内容
2003/11/26 00:46
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投稿者:とし - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなかショッキングな内容でした。読んでいてハラハラドキドキしてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、文章があまりにも稚拙で、小説とは言いがたく、作者の文章構成力を疑ってしまいます。ストーリーもやや現実味に欠け、作者の勉強不足は否めないでしょう。携帯電話のサイトで発表されたということを考慮に入れれば、許容できる範囲ではありますが‥
扱っている内容が重いだけに少し残念です。
紙の本
人に与える影響がかなり大きい
2003/10/03 01:09
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投稿者:パット - この投稿者のレビュー一覧を見る
らしいんですが、あえて言いたい!
文章が下手すぎ! 構成もヘン! 人物も書ききれてない!
なんもかんも時代の所為、ってのはどうよ?
逆に結構苦労しないと読めなかったですね。
面白くなかった! なんつーか未完成な感じ…完全版だけど
…でもなぁ、そんな細かいこと言うなって言われそうだなぁ
実際感銘受けて人生変わった人もいるみたいだし…
エンターテイメントって難しいなぁ。
でも、作者には金を取って本を売るかぎり、もっと小説に真摯になって欲しい。
明らかに思いつくままを書いてるし。
無料のサイト作家でいるならともかくさ。
続編も新作も読む気は無いです。
紙の本
これは「アユの物語」なんですよ?
2004/08/01 13:41
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投稿者:祐樹一依 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりに彼方此方で賛否両論、しかも意見が両極に分かれているので、流石に興味本位で読みたくなってしまった一冊です。僕ははっきり言って、全く面白さに期待はしていなかったことを付け加えておきます。以下は「まず、『飛びっきり面白い』ということはないだろう」と確信して読み始めた上での、読了後の感想になります。
読めない話ではないな、というのが、正直な印象。感情の起伏に乏しく、生きることの意味を見つけられない、売春を繰り返し、「タルイ」が口癖の少女。現代においては、ある意味では何処にいてもおかしくない「冷めた」生き方をしている少女が、一人のおばあさんに出会うことで命の大切さを知り、人と触れ合うことの温かさを知り、やがては愛に目覚めていく…、というのが大筋の流れ。
ネタバレになるので詳しくは控えますが、内容は、そして展開は悲劇的ですらあります。本当に愛した人のために我が身を犠牲にする。それは殆ど、物語の上での絵空事でしかないように我々は思っている。しかし同時に、そうまでしたくなる、するのが当然であると思わせる人が誰に対しても存在する可能性を、この本は肯定しています。汚れてしまったこの世から、未だ愛は消え去ってはいない。誰の心にも、愛が存在し、或いは生まれる可能性が秘められている。そんな希望を見出す人は多いでしょう、きっと。
しかし…、ああ、物語は決して悪くないと思えるのに、それを書く著者の視点が冷めているように思えてならないのです。冒頭のページを開いたところで、次のページを開くまでに、作者の稚拙さが見えてしまうようでは、本として駄目でしょう。出版する以上、素人じゃないんだから。
また、愛を描くために、作中人物ではなく、こうまであからさまに作者本人が「愛」を主張してはいけないと思うのですけれど、どうでしょう。「ああ、これが愛なんだ」と描くことは少なくとも純粋に近づこうとする「綺麗」なものであります。けれど、それを「作者の言葉」として作中に脚注のように紛れ込まれることは、そのたびに物語を寸断することに等しい。
同じく、物語の中には「時代」という言葉が繰り返し出てきます。時代の流れに巻き込まれてしまったことで、ある者は不幸になり、ある者は彼らを黙殺して生きている。綺麗事が通用しない現代の痛切さを語っているのだろうけれど、それを「時代」の責任にして目をそらすことはしてならないのではないかと思われてなりません。それでは人間を描き切ることなど出来ない。折角、現代の人間らしい者たちが語る物語なのに、「時代」の重圧でのみ迫り、物語を終わらせていることで、「結局のところ、今という時に生きているからこそ、生きる希望など失われるのだ」という結論に至りかねない。
本書は「Deep Love」シリーズの第1部であり、3作完結であるようなので、或いは3冊を読むと全ての願いに救いが訪れるのかもしれないけれど、僕は残りを読むつもりになれませんでした。しかし、元が携帯サイトから発信されたものだということを思えば、この作品はよく売れました。そういう意味では…、成功していると言えそう。
というわけで、様々に考察を迫られる物語ではあるのに、それを形にする過程で多くが失われているのは確かです。ところで…、この本の表紙、どう見ても涙が合成なのはどうしてなのでしょう。タイトルコールの時点で、既に「作られた涙」というのは、本当に頂けません。
(初出:CANARYCAGE)