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商品説明
これからの時代に必要なのは、人としての夢を持ち、事実に対して誠実で、良い仕事を志す人、他の人と一緒に知恵をつくり出していける人−。若手〜中堅クラスのビジネスマン向け「会社を変革できる人材」になるためのノウハウ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
柴田 昌治
- 略歴
- 〈柴田昌治〉東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。(株)スコラ・コンサルト/(株)エデュコンサルト代表。著書に「なぜ会社は変われないのか」など。
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紙の本
会社を良くしたいと思っている方へ
2008/09/23 23:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
「働く人の労働市場での価値を高めていく働き方」について書かれた本。「はじめに」にはこれからの時代に必要な人材は、夢を持ち、誠実で、志があり、他人とのかかわりの中で一緒に知恵をつくり出していける人だと書かれている。それは「変革志向のサラリーマン」とも言い換えている。
著者は組織風土・体質改革のコンサルタントとして著作も多い。本書の内容も根底にあるのは風土改革だが、それを実現するための社員一人一人の行動や勇気の大切さ、社員同士のネットワークの大切さについて書かれている。一人だけでは実現できない。全6章を通じて、改革を成し遂げるための6つの知恵を説いている。
最近、企業や省庁などの不祥事が続いていると感じるが、、その大半は経営陣の経営能力の問題というよりも、「会社組織の風土・体質に原因がある」と著者は考えている。「組織ぐるみのxx」というフレーズを聞いたことがある人も多いだろう。多くは社長一人の問題とか、特定の一社員が原因とか言ったものではないのだ。知らず知らずのうちにそんな組織になってしまっている。中にはワンマン社長で社員に文句も言わせないような雰囲気の会社もあるようだが、いつまでも社長の悪事を止められない社員にも問題がないとはいえないだろう。何かしら前兆やシグナルが出ているはず。常に問題意識をもっていないと、シグナルに気づかない。
組織の体質の悪化の原因として多くは、社員がお互いに組織(みんな)の判断に「もたれかかっている」から、と指摘する。自分の責任ではない、上が悪い、あいつが悪い、と責任転嫁するのは簡単だ。それを黙って見過ごし、放置すれば災いは、いずれ自分にも降りかかって来ると知るべきだろう。「おかしいことをおかしいと言えない、誰も助けてくれない、失敗は許されない、という相互不信の状態が組織のあらゆる問題を隠してしまい、やがて取り返しのつかない大問題を引き起こしてしまう」と言うように、そんなことにならないためにも組織の風土・体質を変え、社員が相互に信頼し合い、言いたいことが言えるようにしていかねばならない。本書はそのためのヒントを与えてくれる。みんな思いの熱さこそ違え、会社をよくしたいと考えているはず。
何の問題もない組織であれば本書は不要だが、私はうちの会社もそうだな、といくつも共通点を見つけ、自分と重ね合わせながら読ませてもらった。本書にある6つの知恵を身につけることが出来たら、それは価値の高い人材と言えよう。そんな人材が活躍すればきっと会社は良くなるし、会社が潰れることもないだろう。その会社には欠かせない人材だから、わざわざ労働市場へ仕事を探しにいく必要もなくなるだろう。やる前に諦めるのではなく、とりあえずやるだけやってみて、それでも駄目なら仕方がない、そのときは考えよう。