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商品説明
池袋で喉元を猛獣に食い千切られたような変死体が発見された。警察は3年前に起きた事件と酷似していることに着目し、2つの事件を繫ぐ重要人物、風俗嬢の紅鈴を追うが…。第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
誉田 哲也
- 略歴
- 〈誉田哲也〉1969年東京生まれ。学習院大学卒業。ロックバンド「BRAIN FACTORY」解散後、執筆に専念。「ダークサイド・エンジェル紅鈴」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞。
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紙の本
読み始めのころは大した小説とも思えなかったのだが
2008/06/12 21:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美少女風の吸血鬼が主人公の吸血鬼ものとなると、暴力と性が豊富になるのは、テーマ上やむを得ないものなのか。しかも日本のものは洋物と比べ、湿度が高いというか粘液質というか、陰湿な面がある。逆に言えば情感的で、登場人物の思いや感情が良く書けているわけだが。吸血鬼ものの伝奇小説はほとんど読んでいないので、この小説のレベルを比較することができないが、現代の風俗や現実の東京の地理とからめて、良く書けていると思う。うわついた表面の裏に潜む、人間や吸血鬼の哀しさも表現されている。読みはじめた時の印象と、読み終えた時の印象が違った。始めのころは大した小説とも思えなかったが。
紙の本
表紙のセンスは…
2003/03/24 22:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Nekomata - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、たぶん最後の一人の吸血鬼で、外見は二十歳代前半の美女だが齢400歳の紅鈴。
職業は風俗嬢、職場でお客から少しずつ血を吸って飢えをしのぎつつ
世間とはかかわらない様に生活していたが、
死んでしまった恋人(彼氏も吸血鬼だった)に似ている人間を助けたことから物語が流れていく。
読んでいて、主人公の紅鈴が、英国幻想文学賞/ブラム・ストーカー賞受賞
のナンシー・A・コリンズ「ミッドナイト・ブルー」のソーニャ・ブルーに
似ているように思えたが、ルーツはこれなのかな?
両方ともはぐれ吸血鬼で、美人だし…
本書の内容はおいといて、表紙絵のセンスは「ミッドナイト・ブルー」の方が数段上だと思った。
最初に目にするのが表紙だから、表紙絵のセンスが良ければもっと早く買っていたんだけれどもね。
紙の本
著者コメント
2003/02/01 03:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:誉田哲也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は「紅鈴」という女吸血鬼の、永い永い一生のほんの一部を切り取った物語です。本の裏には「エロス&バイオレンス」とありますが、それ以外にも様々な要素を盛り込みました。
ミステリー、ホラー、アクション、警察、恋愛、などなどなど——ひと言でどんなジャンルかと訊かれれば、「娯楽小説です」としか申し上げられないのですが、本筋は、紅鈴という「異形の女を愛する」ための物語です。著者である私が惚れ込んだように、読者の皆様に紅鈴を愛していただけたら本望です。
紅鈴の物語は、今始まったばかりです。読了された方は多少疑問に思われるかもしれませんが、そんな方には、この言葉をお送りしたいと思います。私の大好きな加藤和彦氏の亡くなられた奥様、安井かずみさんの詞の一片です。
その別れはむしろ 出会いの場面に 似ていた
〜『うたかたのオペラ』より〜
是非『妖の華』以降の紅鈴にもご期待ください。