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商品説明
もしも「アメリカ合衆国」が「ひとりの人間」だったら…というつもりで、「食」をテーマに観察する。日本人にしてみればちょっと不思議な感じがしないでもないアメリカ人の食べっぷり、まずは楽しんでみてください。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
加藤 裕子
- 略歴
- 〈加藤裕子〉1970年生まれ。早稲田大学卒業。女性誌の編集者を経て、99年フリーランスに。生活文化ジャーナリスト。著書に「寿司、プリーズ!〜アメリカ人寿司を喰う」など。
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紙の本
アメリカ人は,なぜあんなにマズい食事で平気なのか?
2003/03/27 09:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
オビにある,「アメリカ人は,なぜあんなにマズい食事で平気なのか?」という宣伝惹句にノセられて購入。この設問への答えとしてあげられているのはピューリタン的禁欲指向,開拓時代に培われた味より便利さへの渇望,そしてそれが行き着いた果ての,「オフクロの味は缶詰スープ」という現実など,まぁ目からウロコが落ちるような話ではない。少なくともCIAの陰謀ではないらしい。
面白かったのはアメリカ人のどっかおかしい健康オタクぶりや,傍若無人なスシの食い方など,オレも常々思っていたあれこれが取り上げられていること。思わずそうそう,そうなんだよね,と同意首肯させられる。普通の日本人なら3食分はゆうにありそうな量のメシをコーラの1リットル瓶で腹に流し込みながら「日本食はローカロリー,ローファットだというから食ってるんだがちっとも痩せない」と愚痴るおばさんを見たことがあって,オレも「そんだけ食うなら何食っても一緒ぢゃないのか」と思ったもんな。
その他,アメリカで美味しいものを食うには郊外のエスニックを狙えだとか,結婚の送り物として定番のクックブックの話だとか,ベジタリアンの種類だとか,スラスラ読めるだけでなく史料的な価値もありそうだ。いわゆる「カリフォルニア・キュイジーヌ」の震源地であるバークリーのレストラン「シェ・パニーズ」の創業者アリス・ウォーターズの開店した頃の苦労話なども興味深い。