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紙の本
ミステリーと冒険
2003/12/31 17:25
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投稿者:躁竜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーという概念を知ったのはいつだか忘れてしまったが、初めて「本」というものに夢中になったタイトルは、はっきり憶えている。
小学校三年のときに読んだ、アルセーヌルパンシリーズ。そして、少女探偵ナンシーシリーズ。それから、ライトノベルに入っていった。
大人になった今も、いわゆる一般書籍とともに、私は変わらずライトノベルを読んでいるが、最近少し食傷気味だったのも確かだ。
そんな中、この本に出合えたのは幸運だったと思う。
人殺し、陰湿な悪意、強引で愛憎にまみれた犯行動機、残酷な描写……は、ミステリーでありながら、このシリーズにはまったく無縁のもの。
アルセーヌルパンやナンシーを彷彿とさせる、子供が読んでも安心で、大人が読んでも面白く、十数年たったあともきっと「あれ、面白かったな」と思える本。
魅力的な登場人物と、ワクワクする舞台に引っ張られるまま、ページをめくっていけばいい。ドキドキしながら読み進め、最後のページを読み終わったとき「ああ、終わっちゃった。早く次の巻が読みたい」と、図書館に駆け込んだ、あの子供の頃の気持ち。それを、再び味わうことができた。
今現在学生の人にも、そして昔、上記ようなのシリーズが好きで、いまだにライトノベルを手放せない大人の人にも、自信を持ってお勧めできるシリーズだ。