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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.1
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/295p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-42502-X

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紙の本

プリズム (創元推理文庫)

著者 貫井 徳郎 (著)

プリズム (創元推理文庫)

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プリズム

540 (税込)

プリズム

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評価内訳

紙の本

ミステリーファンだけに読ませておくにはもったいない

2003/06/09 23:04

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 創元推理文庫の図書目録には、表題の横に一回り小さな文字で〈本格〉〈ミステリー〉〈倒叙推理〉などといった分類が付されている。どうやらミステリーファンには重要な記号のようだ。その記号がよく分からないがために、自分が中途半端なミステリー読みでしかないことを思い知らされて、少し不快でもある。それでもミステリーを手に取ってしまうのは、本書のような作品に出会えるからだ。

 ある小学校の女性教師の死を巡る推理小説である。自殺か、他殺か? 他殺であれば真犯人は誰であり、その動機は何か? といった問いをもって私のようなミステリ初心者は読み進める。しかし、本書はその問いに対して直線の物語で答えるわけではない。語り手と文体そのものも変えて、それぞれのやり方での真相の探求がおこなわれていく。

 そこで明らかになるのは、実は「真相」ではなく、亡くなった女性教師とその語り手との関係である。そして、その関係にもとづいて多様な物語が紡がれていく。このことをもって、「所詮人間は真相には近づけないのだ」「自らの見識の範囲でしか頭が働かないのだ」と思うのか、それとも「いかに人間の想像力は多様であるのか」と感じるのかは、読み手の自由である。もし、後者のように感じるのであれば、その人は「物語ファン」である。

 ミステリーはミステリーファンのためだけのものではなく、私のような物語ファンのものであって欲しい。

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2004/09/22 10:15

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2004/11/02 14:27

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