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マークスの山 上(講談社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 141件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.1
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/374p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-273491-5
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

マークスの山 上 (講談社文庫)

著者 高村 薫 (著)

【直木賞(109(1993上半期))】【日本冒険小説協会大賞(第12回)】〔早川書房 1993年刊の改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】

マークスの山 上 (講談社文庫)

700(税込)

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みんなのレビュー141件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

壮絶な犯人の人生。可哀想なんて甘い表現は消し飛び,見守ってあげる事しかできない。

2015/12/25 21:44

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は,マークスの山を文庫版で読んだ。高村薫さんは大幅改稿する作家として
知られている。ファンの中には,単行本と文庫版を別の作品として楽しんでい
る方もいると聞く。

さらに高村薫さんは,直木賞受賞の時に「私はミステリーを書いているつもり
はない」と言って物議をかもしたらしい。なかなか骨太の方だ。

文庫版の裏には,警察小説の最高峰との謳い文句がある。ジャンルとしては
合っているが,ミステリーの要素もある作品。解説には,人間の人生全体を書い
た「本格小説」と評されていた。分析は見事だけど,新しいジャンルを作って
まで区分けする必要は感じなかった。単に,枠にはまりきらない大きな作品,
ということだけでいいように思うのだが。いずれにしろ,直木賞の影響の強さ
がこんなところにも出ていることがよく分かった。

高村さんの合田シリーズ第一作。マークスの山,照柿,レディ・ジョーカーと
続く。現在四作目「新・冷血」の制作が開始されているヒットシリーズだ。
本著は,重いといわれる作風の中でも,スピード感があり,比べれば読み易い
方だと思う。

話の軸は,殺人犯と警視庁の合田刑事とのしのぎ合いだ。犯人は最初から明か
され,お互いの人間像を深堀りしていく。ミステリー要素は,被害者にある。
斬新な設定だ。

この作品を通して,私は小説の推進力というものを感じた。犯人は殺人事件を
起こし,金を脅迫する。しかし本当に金が欲しいとは思えない。
犯人は,被害者から金を要求することで,自分の失われた精神と記憶を取り戻
そうとしているのではないか。

合田刑事も,犯人を追う一方で,義兄に様々な支えを受けている。
しかし精神的な充足は十分でなく,犯人探しに没頭する事で私生活の気持ちの
穴を埋めようとしているように見える。
そして被害者こそ,最も大きな精神の欠損を抱えているようだ。

単純な犯人と刑事,被害者という構造の中に,精神の渇きを持つ登場人物たち
が何層にも重ねられている。

ラストも圧巻だ。心がどのように満たされていくか,ぜひ見届けて欲しい。
心理描写はそっけないが,私はこんな読み方をして,深い感動に包まれた。

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紙の本

マークスとは何か?

2003/03/24 15:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:T40 - この投稿者のレビュー一覧を見る

絶対に面白いです。高村さんの作品にしては読みやすいです。但し、主人公と同じチームの刑事たちについては、それぞれの個性が紹介されているにもかかわらず、具体的なイメージが湧かず、上下関係も結局分からなかったので無視したけど…。
ストーリーは15年前の山の事件からつながって、15日間に及ぶ捜査が山で終わります。そう、実際には15日間の捜査日記です。
登場人物は概ね「哀しい人たち」だと感じました。合田刑事が哀しい。そのまわりの刑事たちも哀しい。殺された人たちも哀しい。そして、吉沢がもっとも哀しい。わたしはどうしても吉沢に同情してしまいます。彼にどんな罪があるというのか? 彼を道連れに心中しようとした両親にこそ罪があるのではないか? 彼を狂気と呼ぶにはあまりに哀しい。
ミステリーかどうかは別として(そんなことはどうでもいいことで)、確かな質感をもった最高のエンタテイメントであることは間違いないと思います。

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紙の本

答えは見つかりましたか?

2003/04/24 11:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:purple28 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「山とは何だろう…」
 作中、合田が何度か思うこと。
 山とは、そこにあるから登るものだったり、生命を感じる場所であったり、遠くから眺めるものであったり…。
 「マークスの山」には、山に関わるすべての人の分だけ“山”がある。“マークス”それぞれの山。佐野の山。岩田の山。合田の山。加納の山。そして、マークスの山。けれど、どの山についても明確な答えは出ていない。ただそこには、山に導かれた悲劇のみが存在した。

 ミステリーか、ハードボイルドか、警察ものか、いろいろ物議を醸し出したそうだが、ジャンル分けする必要が果たして本当にあるのかどうか。「高村薫」という一つのジャンルがあってもいいのではないか。
 丁寧に書かれた描写に無駄なものはなく、事件を追うごとに変化する感情が直接皮膚に伝わる感じを味わった。「どこだ」「誰だ」「何だ」「何が起こったのだ」。知りたい知りたい知りたい知りたい…。真相は何か、を。
 合田をはじめ七係の刑事たちは、確実に真相に迫っていく。しかし、そこには思いもよらない落とし穴が、深くて暗い口を開いて待っていた。
 事件が解決したかどうか、読者は分からない。あの後、事件がどういう結末を迎えたのか知る由もない。が、想像は難くない。

 ただ一つ気になることがある。
「山とは何か」、その答えは見つかりましたか? 合田さん。
 いや、きっと見つからないのだ。だから、彼は登るのだ、元義兄と。

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紙の本

『マークスの山』の高村薫をいま穿つ

2003/02/23 02:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

このほど改訂版が発刊された。帯には「警察小説の金字塔」とある。まさに文字通りの傑作である。マークスと名乗る二重人格の青年の狂気と仲間の秘密を共有しあった政・財・官・法曹界のエリートたちの狂気、二つの狂気が交錯する暗闘に警察組織が翻弄される。ほとんど手がかりがないまま進行する連続殺人事件の真相を追う合田刑事たちの地道な捜査活動、そこで繰り返される試行錯誤、警察という厳しく管理された組織とそこで生きる男たちの苦闘ぶりだけでなく、それぞれの個性、喜怒哀楽を活写する。
実は1993年に初稿版を読んだときには直木賞受賞とはいえ、退屈だった記憶を除いて印象が薄い作品であった。日本上層部の腐敗構造を斬るのであれば松本清張流のメスのふるい方をこの大型新人に期待するところがあった。にもかかわらず、事件の切り込み方に満たされないものを感じたからであった。しかし、改訂版を改めて読んで全く異なる印象を持った。
とくに日本の権力構造をとらえる高村薫の視点に関することである。
初稿を読んでもう10年近くもたつのかとこの間の時の経過、その凝縮された濃度を実感する。バブルという魔物に日本の全体構造は窒息状態に追いやられた。その魔物の周囲で数多い不正義があった。私の友人・知人の幾人かはその責めを問われ被告席に立たされた。経済的制裁、社会的制裁をうけた友人・知人の数は知れない。しかしこれらの告発は司法制度というごく狭い視野で、局部の積み重ねとして行われたものであり、あるいはヒステリー症状のマスコミの無節操がなしたものであり、魔物の核心を斬るものでは決してなかった。この魔物には鮮明な核というものはない獏としたなにものかであって、むしろ核を構成した要素が分裂して、日本の全体構造のいたるところに拡散してしまった状況なのではないか。
では小説家であればペンによって今、この核心を暴き、斬ることができるのか。否であろう。松本清張は「戦後」という日本の構造に潜む「黒い霧」「深層海流」の核心を小説作法で摘出しこれを告発し多くの階層から共感をえた小説家であった。清張がこれをなしえたのは彼の天才もあろうが、それだけではない。戦後あるいは昭和という時代には社会事象を白か黒かに区別する「原理」が明らかに存在していた。それを的確に機能させたことによる。その「原理」は徐々に形骸化し、1980年代終わりには消滅した。そして高村の透徹した現状認識は小説としてもその「原理」がすでに通用しないことに気づいていたのだ。
「年月を経た今、合田(刑事)は、権力のありのままの現状から目をそらすことによって得るものは何もないという考え方に変わってきていた。ここまで来るのは長い道のりだった」と初稿本で高村はみずからを語るのである。改訂版では「原理」からさらに遠ざかり、合田が未解決の部分へさらに捜査の矛先を向けようとする意欲の表現にあたるラストシーンを削り取っている。これが現実なのだ。
そして、高村ミステリー最後の最高傑作、犯罪兼企業小説『レディ・ジョーカー』において、事件に巻き込まれた大企業の経営者たちの真剣な対応姿勢が実にリアルな筆致で描かれていることに驚かされた。
次の作品、非ミステリー大作『晴子情歌』では「原理」に懐旧の情を持つ女性主人公が昭和の姿を見つめている。
失われた10年で失ったものは資産価値だけではない。日本再生のためにも新たな原理が必要なのだが………。そしてまもなく『晴子情歌』の続編『新リア王』の連載が始まる。ここでは政治と宗教を描くらしい。求道者高村はあらゆる面で混迷をつづける現在の日本に光明をもたらす新しい「原理」を仏教にもとめるのであろうか。

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紙の本

マークスの山

2003/02/22 19:46

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:薫  - この投稿者のレビュー一覧を見る

高村薫にしてはすんなり読める作品です。
捜査員の会話は面白く読めたが、素朴な疑問も浮かぶ。
やつぎばやに状況判断や指示、推理が口からでている。
作者は、作品に関しては全能の神としてすべてを俯瞰できる立場であるから練りに練った言葉を使っているのだろうが、リアリテイを感じない場面もある。
人間は結果に直結する決断、判断、状況把握をそんなにいつでも瞬時にできるのだろうか? もっともっと戸惑い迷うのではないだろうか?
そんな名探偵的な明晰な推理に疑問をもって推理小説に社会派として登場したのが松本清張だと思う。
この作品の捜査員も名探偵になってしまっている。
高村氏は常々ミステリーを書いているつもりはないと言っているが、これは純ミステリーです。
だとすると、ちょっと終盤部分が物足りない。「マークス」の視点が終盤はなくなってしまい、最後まで闇に隠れた部分が残ってしまったのが残念です。
ミステリーとして読む者が悪いと言われればそれまでですが……

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紙の本

すべては南アルプスへ繋がってゆく…。

2005/01/19 22:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:伊佐治祝 - この投稿者のレビュー一覧を見る

午前6時15分に入った、一本の110番通報。頭部及び顔面の損傷が激しい他殺体が発見された。住所不定の元ヤクザ…殺されたのは何故?
そうしている内に、第二の殺人が起こる。被害者は法務省の次長検事。その共通項はあるのか?
カネ・拳銃・凶器と思わしき『先端が尖った棒状の物体』…。追い求める真実は、過去に起こった殺人事件へ━━そして南アルプスへと繋がってゆく…。

早川書房よりハードカバーで刊行されたものを大幅加筆修正の上、再刊行。
事件・謎・心情…それらが絡み合ってラストに向かう。ページを開くと漢字も多く重々しい雰囲気が漂うが、読み始めれば必ずその世界に引き込まれるだろう。
主人公の刑事・合田と、彼の別れた妻の双子の兄である…検事・加納。ふたりは大学時代から15年来の友人同士だという。警察と検察という組織のしがらみがあるというのに、その友情はかたく厚い。
『「甘え」の構造』という、日本人の中にある『甘え』という感覚について事例を挙げて読み解いている本がある。その中に『同性愛的感情』という一章があるのだが、そこに書かれている事柄から合田と加納の関係を彷彿させるものがあった。もし機会があれば、その章だけでも読んでみる価値はあろう。

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紙の本

強烈な印象の最後のシーン

2003/05/29 21:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かいらぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最後のシーンが強烈に印象に残る。ここだけ何度も読み返してしまった。このシーンを読むために上下2巻の長大な文を読み進んだといっては過言だろうか。マークスの謎は依然として完全には解きほぐされないが、それはそれでいいのではないか、と思う。だからこそ、最後のシーンが生きるのだ。
 最初に投げかけられたいくつかの事件の関連は、もつれた糸が解きほぐされる様に、少しずつ解明されてくる。しかし、核心となる部分がなかなかあらわにならないため、ページをめくる手が止まらない。しかし、中盤、警察内部のやり取りや捜査における葛藤を主にした展開となるため、少々だれる。最後に一気に謎が解明されるが、少々性急な感もある。最後のシーンのインパクトは★★★★としたいところだが、中盤のダレが気になり★★★とした。

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2004/10/05 10:49

投稿元:ブクログ

かなりの加筆修正があるので、ハードカバーと読み比べるのが面白い。文庫になると雄一郎のキャラに厚みが出ているの。

2004/10/04 14:22

投稿元:ブクログ

第109回直木賞受賞作品。精神に異常をきたし、心に暗い山を抱えるマークスは、アルプスで芽生え、13年後に東京を舞台として、大量殺人鬼に生まれ変わる。警察の捜査もむなしく、マークスは殺人を繰り返す。警察の錯綜する情報への苛立ち、関連の見えない被害者達・・・。
警察小説の最高峰です!

2005/09/04 16:43

投稿元:ブクログ

「俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」―精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。

【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50022296.html

2005/02/14 22:27

投稿元:ブクログ

直木賞受賞!作品ということで、それに加えて、我が母のオススメの作家ということで、読むのをためらいはや2年くらい、だけど、やっと読んでみた。直木賞を受賞したときには新しい!切り口だったらしい。が・・・いや、しかし、まだ上巻だ!ちょっと期待が大きすぎたということもある。だから、もっと大きくなった期待を抱きつつ、下巻へ行くのだ!

2011/01/04 18:09

投稿元:ブクログ

★★★★☆ 上巻の前半、難航しました。硬い文体に加えて登場人物や濃厚な描写。何日かかったかな。しかし後半、『ピース』が揃い始めたあたりから加速。

2005/01/06 15:16

投稿元:ブクログ

文庫化されて加筆修正されたと言うので買っておいたのだが、厚さに負けて読んでいなかった。今回の入院を機会に読んでみた。やっぱりいい、高村作品は。奥の深さや人々の人間臭さに惹かれて一気に読める。
泣けた。

2005/11/06 12:28

投稿元:ブクログ

高村薫の直木賞受賞作。おもしろい、んだけど、警察とか容疑者側とか、人物が一杯出てきて、キャラがたってるようでいまいち目に浮かんでこないので、混乱しつつも、おもしろいから読んじゃう。人物相関図をつけておいてほしいな。外国の翻訳ものみたいに、登場人物紹介とか。

2010/07/19 00:36

投稿元:ブクログ

久々に熱中して読む作品に出会いました。
行間がもどかしくて、ざっざっと読んでも全く後悔しない笑。
いや、ほんと、面白かったス。

しかもこれを読み終わったタイミングでドラマ化を知る!
幸せだ!

最近はよく「青春」の正体について想いをめぐらせます。
この話にも間違いなく色々な青春があるのですが、
青春の痕が悲しい、そんな真相をむずがゆく思いました。

彼と彼はつながるのだろうか。
私は、そこが知りたくて。だから、誰か教えて下さい。