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趣味は読書。
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 46件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.1
  • 出版社: 平凡社
  • サイズ:20cm/301p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-582-83142-7

紙の本

趣味は読書。

著者 斎藤 美奈子 (著)

ベストセラーなのに読んでいる人が周りにほとんどいないのはなぜか? 今まで誰もが気づきながら口にしなかった出版界最大の謎に挑む。『月刊百科』に掲載したものに加筆修正し、書下...

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商品説明

ベストセラーなのに読んでいる人が周りにほとんどいないのはなぜか? 今まで誰もが気づきながら口にしなかった出版界最大の謎に挑む。『月刊百科』に掲載したものに加筆修正し、書下ろしを加えた。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

斎藤 美奈子

略歴
〈斎藤美奈子〉1956年新潟県生まれ。成城大学経済学部卒業。文芸評論家。2002年「文章読本さん江」で第1回小林秀雄賞受賞。著書に「妊娠小説」「紅一点論」「読者は踊る」など。

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みんなのレビュー46件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

いやあ、参りました。夫には、名前が同じでもこうも違うのかと、言われた。正直、今頃になって取り上げるのも「遅ればせながら」って気分、いちおうみーちゃん仲間ということで、はい

2003/06/28 22:15

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

女は顔が命、本は企画がイノチ。で、小谷野敦と並んで、現在もっとも美味しい斎藤美奈子に、ベストセラー読書代行させようという、格好の企画。斎藤の語りもいつも以上に自然で、カラム、ノノシル、バカニスルという読んで大変心地よいもの。初出は平凡社のリトルマガジン『月間百科』というのも、意表をつく。

全体は6章、冒頭を「本、ないしは読書する人について」という文が飾る。第1章は「読書の王道は現代の古老が語る「ありがたい人生訓」である」。以下「究極の癒し本は「寂しいお父さん」に効く物語だった」。「タレントの告白本は「意外に売れない」という事実」。「見慣れた素材、古い素材もラベルを換えればまだイケる」。「大人の本は「中学生むけ」につくるとちょうどいい」。「ものすごく売れる本はゆるい、明るい、衛生無害」。で、冷静に分析すればその通りと納得するしかないのが、冒頭で斎藤が、読書する人は少数民族である、という一文。書評だ、なんだって気勢を上げたって、所詮は自民党の支持者より少ない世界での雄たけびだっンですねえ。

斎藤美奈子、ベストセラーは原則、読まないそうな。分かります、はい。彼女が取り上げた41冊(勘定、あってんだろうなあ)のうち私が読んでいたのが『朗読者』『永遠の仔』『「捨てる!」技術』『模倣犯』『空想科学読本』『海辺のカフカ』『五体不満足』。次女は『白い犬とワルツを』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を読んでいるので、我が家としては41冊中、何らかの形で9冊にご縁があったという結果。人生訓、タレント本とは縁が無いというのは、見識というか、家風。笑えるのは斎藤の語り口。老人を、あっさりジジババとは、『月間百科』の購読対象者を考えると、ご立派。「ドツボにはまる」という表現も、さあ大変、ミーちゃん一緒に遊びましょ〜と繋げたくなる。読書原理主義者のしわざだろう、もいいですねえ。

どれも有名な本ばかりだけれど、改めて読んでもいいかなと思ったのは、浅田次郎『鉄道員』、飯島愛『プラトニック・セックス』(豊胸してたんだ)くらいなもの。残りは、むしろこの美奈子さんの解説で十分というか、もっと解説していて欲しいくらい。で、笑っちゃったのがやっぱりタレント本。要するにただの馬鹿でしょという梅宮アンナ『「みにくいあひるの子」だった私』、あんたも馬鹿だよね、矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』。「ロッカー矢沢、愚痴ばかり垂れくさっているのである」「これだから「成り上がり」タイプの男はいやなんだと、ついつい思っちまったぜ」「スーパースター、四〇すぎればただの人。もしくは、五〇すぎても元ツッパリ。」いやあ、これじゃあ歯並びの悪い、髪の薄くなった田舎もんなんざあ形無しだぜ、だんな。

『五体不満足』にイチャモンつけた私としては、衛生無害本に対する見方にも共感。それから、フロイトなんて、子供の推理漫画だけで十分と思っているので『永遠の仔』分析にも、同感。あえて言えば、中学生向けの本に対するコメントに、異論反論。独りよがりな学者の文章に比し、中学生に読むことが出来るルビ付き本こそ、現代日本人には必要と思っているので、ちょびっとだけ、ブー!でも、斎藤の文章には、独特のリズムと、才気、ユーモアがあって、感心するばかり。中学生の長女は、「まず頭から喧嘩腰じゃない、こっわーい。でね、学校で友達に読ませたら、みんな笑ってさ、大受け。どこがって44頁のね、相当にヤな詩だよ。っていうとこがね」「でも、美奈子さん、美人かな、だったら好きになっちゃうんだけどさ」とのこと。夫は、重松清『トワイライト』に出てくるケチャみたいな美女じゃあないか、と決め付けている。うーむ、何考えとんのか!それにしても何で、この人の存在に長いあいだ気付かなかったのだろう、錆付いたり!わがアンテナ、ってとこかな。遅れ馳せながら読もうっと、斎藤美奈子。

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紙の本

どうしてこんなに面白いっ、斎藤美奈子!

2003/04/24 16:10

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Helena - この投稿者のレビュー一覧を見る

と叫びたくなるくらい、面白い。
やっと斎藤美奈子の『趣味は読書。』が手に入ったので、一気読みしました。このところ、体調は悪いし、忙しいしで、自分の「仕事」に関わる本がなかなか読めないでいるのですが、斎藤美奈子だけは、一気に読んでしまった(汗)。もちろんこの本も、期待を裏切りません。

「お忙しいみなさまにかわって、私がお読みいたしましょう。そして、内容をご報告いたしましょう。いわば「読書代行業」である」[9]なんて言っちゃうんだから、大笑い。電車の中で半分以上を読んできた私は、一人でくっくっと笑っていたから、相当「あやしい人」だったに違いない(笑)。

斎藤は、読書界の住人について、「偏食型の読者」「読書原理主義者」「読書依存症(過食型の読者)」「善良な読者」って分類してます。うー、私ってば前者3つには、結構当たる(汗)。
「読書依存症」のところには、こういうふうにも書いてあるわけ。

「この一族は年中本に関するゴタクばっかりこねている。書評や書籍広告にもよく目を通し、読んだ本についてあれやこれやと論評し、頼まれもしないのに、ネットで読書日記を公開したりする」

ははは(汗)って気分でしょ。
ちなみに、「偏食型の読者」だと、

「ことに専門が人文社会科学系(文学・哲学・社会学など)だったりすると、読んでる本が教養書ともカブるので、一人前の「知識人」「教養人」に見えるわけだが、こういう人はそこらを飛んでる蝶ちょの名前を平気で知らなかったりする。さらに彼らは自分が井の中のカワズとも知らず、自分が読んでる程度の本は余人も読んでいてしかるべきだと考えていたりする」

まさにその通りっ!ですね。
「善良は読者」は、「新中間層」だっていうのも、なるほど。面白いでしょ。


でもって、個々の本への紹介は、いくつかだけ。
『朗読者』を包茎文学って言っちゃうって、すごいでしょ。インテリ男性が好むインテリ男に都合のいい小説、ね。
『冷静と情熱のあいだ』は妊娠小説、『iモード事件』は紅一点論。この辺りは、斎藤の他の本の枠組みでOK、ね。
『海辺のカフカ」は、「「何がいいたいのか、ぜんっぜんわかんねえ」と放っぽり投げるのが真っ当な反応のはず」[252]、ああよかった。私もそう思ったもん。
「ものすごく売れる本はゆるい、明るい、衛生無害」な本というのも納得。
『世界がもし100人の村だったら』「単純化されたメッセージから受け取れるのは、単純な感想だけだ。これがテロ後の米国から発信され、ネット上を巡り巡って、日本で本になって感動を呼ぶ。いまの地球の姿が暗示されているようである。やれやれ。」[297]私もおっちょこちょいだからな〜。

斎藤の本も残すはあと1冊。さびしいなあ。
とりあえず今は、AERAの連載を楽しみに一週間を送ってます。
だいたい、雑誌の連載をチェックするようになったら、やばいよな……。この忙しいときに!

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紙の本

この本、活字版「恨ミシュラン」です。世の「ベストセラー」についてその中身を教えてくれます。著者は本の世界のサイバラでした。面白かったです。

2003/05/05 11:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toricchi - この投稿者のレビュー一覧を見る

「鉄道員(ぽっぽや)」という映画化までされた小説がありました。わたし、読んでません。だから、映画に出てくる広末涼子が「幽霊の役」だなんて、全然知りませんでした。あれって、「幼くして亡くなった娘が、親孝行のつもりで大きくなった姿で化けて出ている」のだそうです。いやあ、知りませんでした。誰も教えてくれませんでした。世のベストセラー、ほとんど食指が動かないのですが、この本のおかげでその中身や、「売れたわけ」がわかり、「なるほど、そうであったのか」と「ああ、読まなくてよかった(読んで時間を無駄にしなくて良かった)」という思いの連続でした。著者に感謝します。わたくし、芸能界方面に疎いために、「著者って、いつか「アッパー」とか、ゴージャスとか言ってたミナコ・サイトーなのかなあ」という疑問がありましたが、文中で「違います」と本人が断ってくれて、すっきりしました。違う人だそうです。それから、文体も、サイバラに似て、「ななな、何を言い出すかと思えば」というふうに、活字でどもったりして、もっぱら言文一意、読みやすいし面白いです。平凡社発行の雑誌の連載をまとめたものだそうで、まとめてよむとちょっとしんどいところもありますが(「恨ミシュラン」もそうでしたよね)、なにしろ鋭い指摘で切って捨てるところが爽快であります。本題とははずれますが、平凡社の編集者が、取り上げられるベストセラーの発行部数をそれぞれの出版社に照会し、「今180万部。え? 千の単位ですか? そこらへんは誤差の範囲ですよ」と言われ、「自分たちは誤差の範囲で仕事をしているのか」と嘆くあたりは爆笑ですね。でも中身を聞くと、「ほんとにどうしてそういう内容の本が、10万とか100万とかの単位で売れるのかな」と疑問に思います。もちろん「働きづめであった、定年世代を肯定する内容」とかいろいろな「仕掛け」があるわけですが。そこらへんは本書を読んでのお楽しみ。やっぱり気になりますので、このシリーズ、今後もお願いしたいです。だいたい「売れてる本が、いい本とか、(自分にとって)面白い本とは限らない、というかそうでないことがほとんど」ということはわかりましたが。

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紙の本

まさに現代人必読の書

2003/03/08 10:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:諏訪旭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本はとりあえず書評集と言えるのだろう。ただ、普通の書評集と大きく異なると感じた点が二つあった。一つは、ストーリーをかなりばらしてしまっていること。著者が、あなたの変わりに読みました。と言っているように、何百ページもある小説を数十ページにまとめてしまい、ネタばれしまくりになっている。二つめは、一つめから派生することでもあるが、書評を読んでまったくその本を読みたいと思わないことだ。ほとんどすべてが否定的な書評となっている。書評にはまだその本を読んだことのない未来の読者に本を好意的に紹介する役割があると思っていた私には、かなり衝撃だった。何百万部も売れているベストセラーを、まったく読みたくないと思わせる毒舌。いったいどれほどおおくの読者を敵にまわしたことか… 宮部みゆき、村上春樹、「ハリーポッター」「五体不満足」といった一般大衆にこよなく愛されている作家、小説をまさに滅多切り。著者、斉藤美奈子の真骨頂とも言えるが、ここまで徹底的にやってくれると逆にすっきりして気持ちがいい。純粋な読者好きの人には少々刺激が強すぎるかもしれない。自分が面白いと思っていた小説を、けちょんけちょんにけなされればがっかりすることだろう。しかし、落ち込むことはない。本書を読んで一番強く感じたのは、人それぞれの感性の違いの大きさ。それは言うまでもないあたりまえの事実なのだが、日本人は長いものに巻かれろ思想が根強い。誰もかれもがあの小説は面白い、大絶賛、何ていうことが平気で通用している。そんなのはあきらかに嘘だろう。良いという人もいれば、悪いと言う人もいる、それが極自然な姿だと思う。本書は、みんなが凄いと言うからきっと凄いに違いないと思い込まされていた人々に、たいしたことないんだと言う勇気を与えてくれたのかもしれない。だから、本書に書かれている評価は、一個人の評価だと思うべきだろう。そう思うからこそ、この本はとてつもなく面白いのだ。
 またこの本はとても有用である。巷にあふれかえるベストセラーの内容をコンパクトにまとめて教えてくれる何ていう本が今まであっただろうか? 面白そうだけど、買うほどでは… といった中途半端な、有名本の内容をすっかりおしえてくれる。読まずとも読んだ気にさせてくれる。時間のない現代人には必読の書と言えるのではないだろうか。ただ、あまりにも多量の毒が含まれているので、取り扱いには注意した方が良いだろう。

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紙の本

おちゃらけた仮面をかぶっているけど、その実体は、批評の王道!

2003/03/08 10:31

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投稿者:碧岡烏兎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

文章で笑わせるのは、ほんとうに難しい。それが本書は、各章に笑える一文が必ずある。それが名だたるベストセラーへの鋭い一撃にもなっている。
ベストセラーという怪物を一撃で倒すのが、読書探偵斎藤という小人。怪物は権威という厚い毛皮をかぶっている。斎藤が投げつける一石で毛皮は破れ、怪物の正体が暴かれる。小粒だったり、見慣れた動物だったり。怪物の毛皮をひんむいてみると、意外な怪物が、まともな人間だったりするのも面白い。

斎藤は自分自身が別の権威をかぶってしまわないように、あえて徒手空拳を構えている。そこが他のサブカルチャー系、ネット系、オタク系などからの文学・思想批判と違うところ。

斎藤美奈子を一言で言うとすれば、本書にある『動物占い』が言いあてた<抜群なバランス感覚武器にして、悠然と構える親分肌(姉御肌)>。これ、当たってるじゃん! やっぱり、ベストセラーは正しい、ってことが結論?

いやいや、いい本もあれば、そうでない本もある、それは売行きとは関係ないってことでしょう、斎藤が言いたいのは。それは売れてるからダメ、良書だから売れない、という「出版界の常識」とは違う。売れてる本のなかにも、やっぱりいい本があるってこと。裏を返せば、いい本でなおかつ売れる本もあるってこと。実際、この本が売れ始めてることが、それを自ら証明しはじめている。なってほしいね、ベストセラーに。それが最高のパロディじゃない?

一冊買って、微力ながら貢献したつもりです。

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紙の本

こんなに笑える書評集は初めてです。オススメ。

2003/03/02 19:30

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投稿者:ぐっち - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いやー、前から不思議に思っていたのですよ。ベストセラーというからには売れているハズなのに、周囲に読んでいる人が少ないってこと。一体、誰が買って、誰が読み、誰が口コミをしているのか。本は売れないだとか、活字離れだとか言われているけれど、だったら、何百万部突破、ってのはアレは何なわけ?

 で、この本を読んで納得した。活字離れ、なんて言っている人々は「読書人」とか言われるような、言ってみれば少数民族なんですね。で、そういう人に限って「売れない本ほど良書である」とか思ってたりしているのだ。そりゃそういう視点に立てば本は売れてないだろうさ。

 ベストセラーを解説した本はこれまで様々あったけれど、この本は「ベストセラーがナゼ売れたか!」ということを説明した本ではない。むしろ、「この本がなんでまた売れてしまったのか、読んで確かめてみた」という観光地めぐりのガイドブックのような本。『大河の一滴』から『チーズはどこに消えた?』から『ハリポタ』まで、41冊をばっさりと「解読」してくれる。しかも、「そもそも本はそんなに売れないハズだ」という前提に立っているあたり、非常に好意的に読める。っていうか、斎藤さんの言いまわしが非常に独特で面白いのだ、これが。電車の中で読んでいてケラケラ笑ってしまった。笑える書評集、というのもあんまりないのではないか?

 世の「読書人」に必ず読んでもらいたい1冊である。あ、ていうことはこの本はベストセラーにはならないのね。

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紙の本

「ぼやき漫才」を憶えていますか。

2003/02/16 23:20

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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かつて関西に「ぼやき漫才」という面白い漫才があった。人生幸朗と生恵幸子の夫婦漫才である。人生幸朗が日常の色々な事柄に、肩をいからせて文句ばかりつけ、最後に「責任者出てこい!」と一喝する。そこへ相方の幸子が「出てきたらどないすんの?」とたずねると、それまで威勢のよかった幸朗が「謝る」とぼそっと応える。これがオチである。ぼやきのネタも深刻でない。深刻でないから笑いになる。幸朗のまじめそうな(?)キャラクターと幸子のとぼけた味で、「ぼやき漫才」は大いに受けた。

 斎藤美奈子さんのこの本は、そんな「ぼやき漫才」によく似ている。そもそも私たちは他人が叱られたりぼやかれたりするのを見たり聞いたりしても、自分がその対象でなければ、快楽と感じる心理がある。「ぼやき漫才」はぼやきの対象が人畜無害であることで笑いを生んだ。ベストセラーの数々を小気味いいほどに料理した、斎藤さんのこの本も、読む側からすれば直接的な被害はない。大胆不敵な語り口も、実は「ぼやき漫才」と同質の、「ゆるい、明るい、衛生無害」なものでしかない。だから、この本は大いに笑える書評集なのだ。

 この本を読んで、笑える度合が強い人ほどこの本で紹介されたベストセラーを読んでいない人だといえる。つい読んでしまったという本は、まったくの他人ごとにならないために、笑えなくなる。あなたが「趣味は読書」といえる「善良な読者」かどうかは、笑いの度合でわかるはずだ。ぜひ一度ためしてみてはどうだろう。

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紙の本

感動してはいけない

2003/02/05 22:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:喫読家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「あのベストセラーを皆さまに代わって読んでみました」というのがこの本。『大河の一滴』から『海辺のカフカ』まで、この4年ほどの間に話題となった41作品のベストセラーを点検する。
 タイトルの「しゅみはどくしょマル」というのは、みずから屈託なくそう公言してはばからないベストセラーをささえる善良な読者の方々のこと。そこで本書の対象は、当然、ベストセラーを読まない不逞な読者の連中ということになる。とはいっても、書店で否応(いやおう)なしに目につくベストセラー、内容を知りたい、どうしてこんな本が売れているのか気になる、という人間はけっこういるはず。本書の読者にとって一番のかなめは、「あのベストセラー、読まないで正解?」ということではないだろうか。
 「ハイ、正解です」とひとことで済まないのは、やはり、本は読んでみなければわからないからだ。でも、ほとんどの場合、本書の解説を読むだけで満足し溜飲がさがるだろうことうけあい。あの本はやっぱり読まなくてよかったのだ。あるいはこの本を読んで済ませればいいか。

 たとえば、浅田次郎『鉄道員』に登場する娘が幽霊(または幻想)であることは著者の説明で初めて知った。人間ドラマだと想像していた物語は、なんと怪談話だったのだ(あるいはファンタジーかも)。
 また、極道の妻から弁護士へ転身したという大平光代『だから、あなたも生きぬいて』は、極妻時代の記述が6ページしかないのだとか。シャブなし、エッチなし。だから、極道の裏社会や爛(ただ)れた生活をかいま見たいという邪(よこしま)な読者には関係のない本。
 そういった作品の細部をきちっと説明してくれる気持ちのよさがこの本にはある。

 感動しました、泣けました、生きる勇気をもらいましたなどなど、善良な読者はすぐに口にするけれど、そんなふうに簡単に心や感情を動かされてしまって良いのだろうか。ちょっと待った、読みながらもう少しいろんなことを考えてみましょうね、いやなら代わりに考えてさしあげます、というかのごとき斎藤美奈子さん。

 本書には感動も癒しもないかわりに、笑いや毒はたっぷりと盛り込まれている。

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紙の本

何度笑ったか分からない

2003/03/09 02:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおきゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る

■人の薦めで読んでみた。一晩で読めた。■何度笑ったか分からない。最高の書評集だ。■ベストセラーというのは得てして時事ネタであるということも理解した。■物事を多面的に見ることの面白さを実感した。■素直な、かつ、純真な「あら捜し」。■世の中、トンデモ本ばかりなんだ、とも思った。■ここまで、まとめて書評を読むと、実は書評集としてだけでない価値も見出せてくる。■書内でいう曲解、って奴だ。■この本を読んで、でも、なんか元気になったかも。面白いバラエティ番組を見た感じ。

■エンターティナーとしての著者の筆力はこれからも楽しみ。妙に冷静でいい。■雑誌の連載をまとめたものだが、ぜひ、このコーナーは復活して書き続けてほしいと思った。

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紙の本

ちょっと違和感

2003/11/01 14:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:味噌まめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『月間百科』に「百万人の読書」として連載されたものをまとめたものだそうです。

41冊のベストセラーについて論じた書評集です。
読む時間がない、読みたくないという読書人のために作者が代わりに読んだそうです。
で、当然批判しています。
ここに載せられた本では『世界がもし』と『鉄道員』は読んでいます。

『月間百科』という雑誌は高齢の読者が多いそうで、つんくの『LOVE論』なんかを評する時には噛んで含めるような説明をしています。
「太陽とシスコムーン」が売れてて「太シス」って略す、という記述(206ページ)は半分くらい眉唾か。
老人に嘘言っちゃいかん。嘘でもないか。

肝心の評論ですが、僕自身ここに載せられた本にあまり好感を持ってないんで、斎藤さんの肩を持ってあげたいんですが、いかんせんヌルイしユルイ。
ベストセラーは強し(これはあとがきで著者も認めてました)。なんたって売れちゃってるから。もっと徹底的に多方面からつつかないとダメな気がする。
それにはページ数が足りないと思う。
後、高齢者向けに毒を薄めた感があります。
でも『日本語練習帳』についてかかれた文の結び「ぼけ防止でしょう多分」というのは当たってると思う。

ユルさが端的にでているのが、飯島愛『プラトニックラブ』を評した時の最後の文章。
「不良してても飯島愛ちゃんみたいになれるんだったら、あたしも勇気もとーっと」
飯島愛の不良性と斎藤さんの考えてる不良像は違ってる気がする。
ナンシー関じゃないけど「不良時代の飯島愛の友人を探しても、消えてたりする」というニュアンスがある。
そういったニュアンスが分かんないとベストセラーの評者としては致命的では(そうでもないか)。

『踊る読者』は固い本が多かったから、彼女の持ち味が出たんでしょう。
若手の文芸評論家で他に誰がいるって言われるとそれまでだけど。
彼女はエンターティメントの書評が苦手だそうです(237ページ)。
だったら『踊る読者』の裏側の宣伝文「普通の読者代表の斎藤美奈子」って言うのはまずいんでは。

以下個人的感想(注ここから下の本は読んでません)

『冷静と情熱の間』
ユリオカ超特Qがこれを「冷静と情熱の間って普通じゃん」とツッコミを入れてたのは上手い。
二人(つまり冷静と情熱が、いや知らんけど)が初めて出会うのが成城大学なんだって(本書によると)。

冷静、普通(正常→成城)、情熱
巧んでないよな。辻仁成。

『だからあなたも生き抜いて』
この本は児童書だったそうで、案外ディープな部分は書いてないらしい。
でも著者大平さんはどこか穏やかな顔立ちの人だったんで、あんまり深いのを書きすぎるとそれはそれでいやな気もする。

ベストセラーを馬鹿にするのは簡単だけど、そういう本に支えられて(?)我々読書人は本を読んでいられるという事も考えておくべきかもしれない(特に純文学好きの人は)。
取次ぎや書店の構造はかなりぐずぐずなとこまできてると思うし。
あとがきの担当編集者の言葉が泣かせます。

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紙の本

『読んではいけない』?

2003/12/16 07:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:OK - この投稿者のレビュー一覧を見る

斎藤美奈子が『大河の一滴』『五体不満足』などのベストセラー本にいちゃもんをつける企画。とても印象の悪い本だった。

斎藤美奈子の文章は「これって結局××だよね」的な「類型化つっこみ」を持ち味としているように見える。類型化(あるいは図式化)というのは、逆に言えば話をわかりやすい段階に留めて深く考えずに済ますということでもあるわけで、この本ではその粗雑な論法が目立っている。

自分の読んでいる本に関していえば、例えば『永遠の仔』は「これって結局アダルト・チルドレンものだよね」の一言で片付けられているけれど、そんなのは読めば(あるいは読まなくても?)誰にでも言える程度のことだろう。批判をしたいのならその先、どうして「アダルト・チルドレンもの」がまずいのかを(「もう流行りじゃない」という理由以外に)きちんと論じてもらわないと物足りない。結局、アダルト・チルドレンという図式をひとつ「見抜いた」と思ったらそこで安心してしまうのだろうか。リテレール別冊の『ことし読む本いち押しガイド2000』にも、同じようにベストセラー本に文句を言う対談(岡野宏文と豊崎由美)があって『永遠の仔』も論じられているけれど、そこでの岡野宏文の批判のほうが視野が広く、当然指摘されるべきミステリとしての構造的な欠陥にも言及していて筋が通っている。『永遠の仔』は特に好きな作品ではないけれど、どうせならきちんとした論評を読みたい。

他の読んだことのある本、宮部みゆきの『模倣犯』についての論評も凡庸。村上春樹の『海辺のカフカ』についてはたしか『週刊朝日』だったかにも書いていたけれど、要するに「自己模倣」という以上の言葉はなさそうに思える(それにキャンディーズの「微笑みがえし」なんて昔のアイドルの歌を引き合いに出されても知るわけがない)。参考になったのは西尾幹二『国民の歴史』評くらい。

僕が斎藤美奈子の名前を知ったのは雑誌『鳩よ!』に掲載されていたこれも売れ筋の本を論評するコラムで(現在は『読者は踊る』にまとめられている)、当時は毎回連載を楽しみにしていたものだった。それと似たような路線のこの本がこれだけつまらなかったのは、こちらの側の嗜好の変化もあるだろうけど、たぶん文章自体の質も下がっているのではないかと思う。『読者は踊る』のコラムはひとつの論題のもとで何冊かの本を比較検討する趣向なのでそれなりに情報量があったけれど、この本は一冊の本を論評する形式のため情報量は少なめで、そのぶんつっこみのセンスで勝負するようになっている。そこでぼろが出ている感じ。『文壇アイドル論』の文章密度との相当な落差を見ても、この人は周到に文献を読み込んで準備をしないと面白いことを書けない人なんじゃないかと思う。つまり自分のオリジナルの意見でなく、他人の意見を整理する(類型化する?)のが巧い書き手なんだろうなという印象。

もうひとつ気になったのは、その本自体への論評でなく、「こんなのに感動する奴は馬鹿だ」式の読者を揶揄する言葉が多いこと。この手の文章は一見「鋭い論評」に思えるらしいのだけど、読者を論じてもその本自体を論じたことにはならないし、よほど周到に準備されたものでないとただ反発を招きやすいだけの安易な文章にしか見えない。あえてその論法を借りるなら、結構売れているらしいこの本はたぶん、自分が「ベストセラー本を読むような馬鹿な読者でなくて良かった」ことを手軽に確認して(もちろん対象の本は読まずに)安堵できる本なのだろう。その意味でも、これはつまらないというだけでなく、気分の悪い本だと感じる。ここで揶揄されているベストセラー本とこの本はどう違うのだろうか、似たようなものじゃないかと思ってしまう。

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紙の本

著者コメント(その1)

2003/02/10 21:27

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投稿者:斎藤美奈子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

<今度の相手は天下無敵のベストセラーですからね。>

斎藤美奈子さんが、読書探偵業を開業(?)し、またまたやってくれました。前の『文章読本さん江』『文壇アイドル論』も過激でしたが、もっと過激な書評集『趣味は読書。』(平凡社、2003年1月刊)が出ました。書名は「趣味は読書ですのよ! オホホホホ」ってな感じなのに、読むとこれが超激辛。そのくせに「お笑い本か、これは」と驚くほどの面白さ。ベストセラーの解読をここまでの芸で読ませるとは……。そこでさっそくインタビューに。

——「つかみはオッケー」だと思っているんですってば!——

Q1.タイトルから伺いたいのですが、『趣味は読書。』という書名から想像したものと中味とがあまりにも違っていて、のけぞりました(笑)。これはお笑い本に近い。ずっと笑いっぱなしでした。タイトルで損していません?

斎藤:連載中は「百万人の読書」というタイトルだったんです。100万部売れている本の書評という意味で。このまま書名にする案もあったのですが、それだと過不足なさすぎて、インパクトに欠ける。で、いろいろ考えた結果、ちょっとひねってこうなりました。「どうせ斎藤の本だから、まともな書評集のわけがない」と邪推してくださるだろう確信犯的な読者のほかに、「ん? 趣味は読書って私のことかしら」と思って手に取ってくださる新しいお客さんもいるんじゃないかと。これでも一応「読者層の拡大」をねらったのです(笑)。

Q2.冒頭の「本、ないしは読書する人について」を読めばどうして、この書名になったのかが、わかる仕掛けですが、それにしても『文章読本さん江』に引き続き過激な本ですね。

斎藤:そうですか? でも、このくらいのことって、だれもがふだん感じていたり、友達同士でしゃべっているような内容じゃないかと思うんですよ。書くか書かないかだけの話で。もしも過激に見えるとしたら、それはほかの書評がお行儀よすぎるか、署名入りでの批判が少なすぎるせいです。ただ、この本に関していえば、わかったふりして評論家ぶるのはやめようと思った。特に今度の相手は天下無敵のベストセラーですからね。「なぜ売れたか」の客観的な分析だけなら、マーケティングのプロに任せたほうがいいわけで、一読者としての主観も多めに入れた。当たって砕けろの特攻精神。そのぶん多少、過激に見えるのかもしれません。

Q3.この本はもともとは平凡社の小冊子「月刊百科」に3年間にわたって連載されたものだそうですが、「インテリ」「教養人」が読者のこの冊子の連載時の評判はいかがでしたか?

斎藤:取り上げている本を、「月刊百科」の読者はほとんど誰も読んでいなかったんじゃないかと思います(笑)。でも、そうですね、回にもよりますけど、評判はそんなに悪くなかったかな。「よくぞ言ってくれた」とか。でも、そう言ってる人も、元の本は読んでないんですよ(笑)。いや、もともと、教養人のみなさまは誰も読まないベストセラーを私が代わりに読みましょう、という趣旨ではじめた連載なので、読んでなくても全然かまわないんですけれど。

Q4.タイトルに関して、しつこく聞いてしまいますが、4章の『話を聞かない男、地図が読めない女』(A・ピーズ+B・イーズ著、主婦の友社)のところで、<小憎らしい表題ですよね。「そういえば、うちのダンナも全然人の話を聞かないわね」「そうそう、うちのカミサンも道路地図が全然読めないもんな」と思う人はきっと少なくないだろう。その時点ですでに「つかみはオッケー」である。>と言及されていますが、斎藤さんはご自分の本には「つかみはオッケー」的な書名はつけないのですか?
(その2へ続く)

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2005/08/05 22:16

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2004/11/26 19:55

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2005/02/27 20:15

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