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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 30件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2003/01/28
  • 出版社: 岩波書店
  • サイズ:19cm/225p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-006827-X

紙の本

ヴァーチャル日本語役割語の謎 (もっと知りたい!日本語)

著者 金水 敏 (著)

「わしが博士じゃ」としゃべる博士や「よろしくってよ」と言うお嬢様に会ったことがあるだろうか。現実には存在しなくても、いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい「役割語」とは...

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ヴァーチャル日本語役割語の謎 (もっと知りたい!日本語)

税込 2,200 20pt

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商品説明

「わしが博士じゃ」としゃべる博士や「よろしくってよ」と言うお嬢様に会ったことがあるだろうか。現実には存在しなくても、いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい「役割語」とは何かを探る。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

金水 敏

略歴
〈金水敏〉1956年大阪府生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。大阪女子大学助教授、神戸大学助教授を経て、現在、大阪大学大学院文学研究科教授。

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評価内訳

紙の本

ヒーローはなぜ標準語を話すか

2003/08/08 15:06

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コシイ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「さすがに疲れたのぅ」「もう足が痛くて、一歩も歩けなくてよ」「おい君、どこか休むところを探してきたまえ」「へぇ、ちょっと見てきますだ」「チョト、そこのアナタ。休むところ、ワタシ知ってるアルヨ」
たったこれだけのやりとりで、私たちはそれぞれの発言者の性別やおおよその年齢、人種などの情報を察知できる。もしかすると話し手の風貌さえ目に浮かぶかもしれない。
私たちは日常の生活であまりにも多様で膨大な情報を扱う。そのために、私たちの脳はある工夫をしている。似た情報同士を扱う時にすべての情報を知らなくてもいいように、情報の共通点を特徴として抽出し、分類を行っているのだ。「男の人」ならば、「背が高く」「髭が生えている」「声が低い」という感じだ。これをステレオタイプというのだが、それを言語の問題として扱おうとしたことが著者の着眼点だった。

冒頭の例でわかるように、コトバのステレオタイプは、語尾などを変化させることで、話し手の社会的属性を認識できるようになっている。問題はこうしたステレオタイプとしての日本語が、いつから存在していたのかということだ。著者は膨大な歴史的言語資料を繰りながら、そのルーツを辿っていく。
それぞれのルーツについては本書を読めば分かるのでここでは省くが、共通するのはこれらのコトバが話し手の役割を表現するために作られた仮想言語だということだ。さらに著者の指摘は、標準語もそうした仮想言語の一つであることを告げる。原文一致運動の動きとメディアによる情報の浸透が交差した明治期に、知識階級たちの手によって(いや、口によって)標準語が登場するのである。

時に新聞などで「ら抜き言葉」「短縮語」などの例が引かれて、言語の逸脱を危ぶむ指摘が見られるが、言語というもの、本来は流動的なものであったのだ。

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紙の本

日本語を知って,「正しい日本語」をこえる

2003/06/09 00:58

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヨネ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「わたくし,軽井沢でテニスをしてきましたの」というと,〈お嬢様〉っぽく聞える.これは,代名詞「わたくし」と,文末表現「の」のせいだ.だから,それぞれ「おれ」・「よ」に取り替えると,「おれ,軽井沢でテニスをしてきましたよ」と,〈男性〉ぽいものにかわる.述べている事実は同じものだれど,思い浮かぶ人物像がべつものになる.でも,こういうお嬢様な話し方をほんとにするひとは,いない.また,まんがにでてくる博士は,どういうわけか「そうじゃ,わしが山田じゃ」みたいな話し方をする.でも,これは現実にいる博士の話し方を反映したものじゃない.

なのに,これらは,いかにもお嬢様や博士なものにきこえる.ということは,ぼくたちがこうした表現から思い浮かべているのは,実態とは別の紋切り型,「ステレオタイプ」としての〈お嬢様〉・〈博士〉だってことだ.こういうふうに話し手の人物像にかかわる「役割語」とステレオタイプとの関連がどんなもので,どう形成されてきたのかっていうのが,この本の主題だ.

ところで,ステレオタイプと役割語との結びつきそのものは,たとえばまんがの読者ならだれでも知っていることだし,ふだんの生活でも,友達とは「おれ」で職場では「わたし」というように意識してもいる.だから,テーマそのものは,べつだん新しい発見じゃない.金水さんが一線を画しているのは,標準語を,役割語のひとつとして捉え返したことだ.

ここでいう標準語とは,ぼくたちが現に極東の島国で話している「共通語」ではなくって,それを話すように教育されている言語のこと.その訓練は,学校教育やマス・メディアをとおして,おこなわれてきた.ぼくたちは,〈標準語〉を話す人物像に自己同一化するように,訓練されてきた.

で,その標準語は,役割語としては,〈ヒーロー〉のことばなんだと,金水さんはいう.〈ヒーロー〉とは,物語の中で,聞き手・受け手が自己同一化する存在のこと.だから,〈ヒーロー〉は,受容する側にとって,同一化しやすい条件をみたしていないといけない.言語の面では,それは標準語の使用だ.なぜなら,標準語は,《他の役割語の基準となるような,特殊な役割語》であり,標準語の使用は,その人物の性格やステータスについて,ポジティヴにはなにも示唆しないからだ.もっとも,金水さんがみずからいうように,〈ヒーロー〉ならかならず標準語を使うわけじゃないし,標準語を話すなら〈ヒーロー〉であるっていうのでも,もちろん,ない.ただ,標準語を用いうる場合には,ヒーローは標準語を話すし,それに関連して,「博士語」や「お嬢様語」といった非標準語を話す人物は,自動的に,脇役や背景の要素に配置される.受容者にとって,自己同一化すべきでないものとして,マークされるからだ.ぼくたちは,さらに,いろんな役割に同一化するように促されつつ生活している.

役割語があるってことは,ひとつの文を口に出すのにも役割の選択を意識しなきゃいけないってことだ.だって,たとえば自分の名前を伝えるときでも,「ぼくの名前は」か「オレの名前は」か「私の名前」か,どれかひとつを選ぶしかないし,文末も「です」とか「だ」とかイロイロあるなかの1つを使う.そして,それが同時に役割語の選択になっているのだから.役割語がなくてもステレオタイプや役割は成立するけれど,毎日使う言語に役割語があることで,役割の選択がなんどもくりかえされる.そのなかには,不本意なものもあるだろう.また,《役割語の使用の中に,偏見や差別が自然に忍び込んでくる》ことも,ときにある.そのとき,役割語とステレオタイプについて語る道具がそろっていれば,なにがまずいのかを腑分けできる.この本のよさは,そのリテラシーに貢献しているところにある.


garden B

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2005/02/05 14:17

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