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羽田浦地図 新装版
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 2件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.2
  • 出版社: 現代書館
  • サイズ:20cm/242p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7684-6850-0
  • 国内送料無料

紙の本

羽田浦地図 新装版

著者 小関 智弘 (著)

海沿いの工場街の人々の暮らしを、長年にわたって定点観測を続けた「粋な旋盤工」。作家・小関智弘の確かで温かい眼差しがここにある。よみがえる町工場の物語。1982年文芸春秋刊...

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羽田浦地図 新装版

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商品説明

海沿いの工場街の人々の暮らしを、長年にわたって定点観測を続けた「粋な旋盤工」。作家・小関智弘の確かで温かい眼差しがここにある。よみがえる町工場の物語。1982年文芸春秋刊の新装版。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

雀のくる工場 5-40
錆色の町 41-94
羽田浦地図 95-152

著者紹介

小関 智弘

略歴
〈小関智弘〉1933年東京生まれ。高卒後町工場の旋盤工として、2002年まで51年間働くかたわら作品を発表。「大森界隈職人往来」で日本ノンフィクション賞を受賞。他に「働くことは生きること」等。

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.4

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

得意話はもう聞き飽きた、自慢話はもうこりごりだ。こんな話を待っていた。

2007/09/16 00:45

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネットで他人の書評をもとに良書に出会う事など夢のようだった昔、私が知らないすごい本に出会う最も手っ取り早い方法は、信頼する作家のお薦めに頼ることだった。この本もそうして知った本のひとつ。夭折した作家・鷺沢萠(さぎさわめぐむ)が感動のあまり全文をノートに書き写したという表題作を、二十一年ぶりに復刻となったおかげで初めて読む事ができた。

世の中にはどう頑張ろうとどうにもならない事もある。今は羽田空港として知られるその場所に、48時間以内に退去という占領軍命令で忽然と姿を消した三つの町があった事など、恐らく今多くの人は知らない。
本書はそんな羽田を舞台にした表題作他三編からなる、ノンフィクション作家でもある著者の小説集。それは誤解を恐れずに言えば踏みつけにされた人達、彼方へと飛び去る飛行機を尻目にそこでしか生きられなかった人達を綴った物語。

オイルショックにドルショック、時には戦中・戦後にまで遡る本書は確かに昔話だ。町工場が主な舞台だけあって地味でもある。けれど何かが変わってしまった、世の中が急に冷たくなってしまった、そんな風に感じる今に生きる人の心にもきっと届くはず。
世の中は変わる。馴染んだ世界も消えてゆく。どうにもならないと知った上でどう生きるか。恨みつらみをぶつけるでなく苦労を誇るでなく、たいらかに生きようとした登場人物の姿が胸を打つ。
奇跡は起こらない。ただ冷徹な現実だけがある。優しいだけでもしょうがない。理不尽を受け入れる開かれた心、受け入れつつ前に進むしなやかな力。多分再び理不尽なことが噴出するこれからの世に一番必要な、そんなものに本書は満ちている。
ネガティブな単語を連ねてしまったが、読後感は意外と明るく温かい。工場では浮いた存在の男が雀に餌をやる話「雀のくる工場」などは微笑ましくユーモラスでさえある。著者自身、旋盤工としてその職業を全うした人。地味な物語の一語一語にそんな著者の人生が染み出ているかのようだ。あとがきで知った著者の生き方にちょっと感動した。身近にこんな人がいれば、その周囲の人の人生もまた豊かになっただろうと羨望さえ感じる。

今本は次々に出版されて、あっという間にお蔵入りになる。お蔵入りになった本を入手するのは難しい。だからこそ復刻に尽力された編集者に心から感謝したい。そして羽田浦の方言をはじめ、本書の中で私は幾つもの鷺沢萠の影を見た。作品は無から生まれるわけでなく、古今東西過去さまざまな作品を踏襲し変化する。過去に繋がり未来に繋がる。そんな小説との出逢いをこれからも本当に待っている。

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紙の本

21年ぶりの復刻に乾杯

2008/05/11 01:16

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ろこのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は何と21年ぶりの復刻である。
この本が21年も埋もれていたとは驚きである。

暴力やセックス、お手軽な恋愛物が出版されてはすぐ消えてしまう出版業界のなか、地味な小説は見向きもされなかったのだろうか?
そう。この小説はお手軽なものを好む人にはそっぽをむかれる小説である。

著者は高卒後町工場の旋盤工として51年間働きながら小説を書いてきた人である。
『大森界隈職人往来』(岩波現代文庫)で第8回日本ノンフィクション賞を受賞。
その他多くの作品を発表してきた。

『羽田浦地図』は表題作のほか、三作の短編が載っている。
どれも旋盤工が登場する町工場の人たち、暮らしぶりが描かれていてノンフィクションのような味わいがある。
特に表題作の羽田浦地図では驚くべき事実に目を見張った。

東京空港の用地になっている広大な敷地は敗戦まで、三つの町だったということを知っている人はどれぐらいいるだろうか?

敗戦の年の9月21日を境にこの三つの町は忽然と姿を消してしまったのだ。
『占領軍の命令により、48時間以内に退去すること』というたった一枚の通告で、三つの町は壊されてしまったのだった。

そんな事実を話の発端にすえてこの小説は展開していく。
この羽田浦の町工場で働く旋盤工たちとその経営者は下請けの下請け、孫請けのような零細な仕事に追われる日々。
受けいれがたい環境の中、愛着ある仕事に身を粉にする人たちの様子は職人気質とひとくくりにはできない何かがある。不条理を飲み込んで進んで行こうとする人の腰の座りは半端ではない。洗っても洗ってもとれない長年の油のしみは町工場で生きる人たちの生きている証そのものなのである。

こうした下町界隈や旋盤工を別の角度で書いた作家がもう一人いる。
お洒落に味わい深く書いたのが堀江敏幸の『いつか王子駅』である。下町の人間やその界隈、都電荒川線の走る「王子」界隈の風情を巧みに描いた堀江。
作中では、旋盤工の職人の腕前の素晴らしさは「のりしろ」にあると描いている。
それは他者のため、仲間のため、自分自身のために余白をとっておく気遣いと辛抱強さにも通じるとある。
そんな風に暖かなまなざしで旋盤工の世界や下町界隈を描いたのが堀江敏幸である。

小関智弘と堀江敏幸。この両作家が描く旋盤工の違いをくらべてみると面白い。

堀江敏幸が描く旋盤工の腕前の素晴らしさは「のりしろ」にあるというのに対して

自らが51年間旋盤工として働いた小関が描く旋盤工は:

「心のたいらな人間でなければ、仕上げ職人になれない。なぜなら仕上げ仕事というものは、どんなに複雑なものでも、結局はどこかに水平面を持って、それをショウにしている。ショウは正直の正でも定盤のジョウでもない。性根のショウだ。ヤスリ仕あげは心をたいらに削ることからはじめるのだ。」

「心を平に削ることからはじめる」という言葉は51年間旋盤工として働いてきた人でなければ生まれない言葉だろう。

夢や楽しさを与えてくれる娯楽作品も大切である。
しかし、こうした地味ではあるけれど滋味にも通じる作品をじっくり読んでみたいものである。
21年ぶりの復刻が実現したのも「心を平に削る」という、ずしんと心に響く言葉たちに出会いたい人がいるからであろう。

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