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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.2
- 出版社: 文芸春秋
- サイズ:19cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-16-359460-4
紙の本
消費者金融誰もが驚く裏オモテ
著者 井上 トシユキ (著)
あなたは今、いくらぐらいの借金を抱えていますか? 日本社会において、今、借金が深刻な問題となりつつあります。利用者1600万人、最低限知っておくべき消費者金融の常識の数々...
消費者金融誰もが驚く裏オモテ
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商品説明
あなたは今、いくらぐらいの借金を抱えていますか? 日本社会において、今、借金が深刻な問題となりつつあります。利用者1600万人、最低限知っておくべき消費者金融の常識の数々。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
井上 トシユキ
- 略歴
- 〈井上トシユキ〉1964年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。会社員を経て、97年よりフリーランスのライタ−となる。著書に「2ちゃんねる宣言」がある。
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紙の本
サラ金は国家の害毒、社会のゴミ
2005/07/20 03:59
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
消費者金融などと銘打っているが、そんなものは存在しない。消費者金融とは、サラ金の悪イメージを取り払うための厚化粧に過ぎない。そのサラ金の実態を怖いくらいにリアルに暴露しているのが本書。
あなたがもしサラ金から金を借りようというのなら、絶対にやめたほうがいい。いかなる理由があってもである。もちろん、アコム武富士といった大手からも借りてはならない。
サラ金には、30%以上の利息をつけてはならないという法律がある。一律に30%というのではなく、借りる額が大きければそれだけ付けていい利息の割合は小さくなる。まず、大手の中でレイクなどは、ギリギリの29コンマまで利率を上げている。そのほかの会社でも、この法律は事実上破られている例が多い。さすがに30%を超えることはない様だが、細かい数字をかなり無視して、暴利をむさぼっている。
そして、ある年の利益は武富士1276億円、アコム807億円、プロミス635億円という。現在では、武富士はトップを陥落し、アコムが1000億超でトップとなっている。この1000億は、暴力と脅しを使って、働いた人のお金を巻き上げているに等しい。そういうエピソードが本書には多数取り上げられている。
利益1000億といったら、日本企業の中でもトップクラスである。ソニーだって1000億程度である。ソニーは、世界中で日本の名声を高め、新たな製品を発売し、研究をし、日本の技術を根底から支えている。しかし、サラ金などは、何も生み出さない。完全な虚業である。そういうことをヨーロッパはよくわかっていて、フランスなどでは、サラ金の利息は2〜3%程度が上限である。日本だけがサラ金天国なのである。こんな社会はおかしい。サラ金は、ヤクザも使って政治家を御しており、改革法案などはなかなか出てこない。
サラ金に暴力団はつき物である。実際、上記の超有名サラ金は、暴力的手段による債権回収で、かなり訴えられている。「借りた金返せや!」などと近所を連呼して回る。彼らはこれを「実際に存在する債権回収なので、損害はない。したがって、強盗恐喝の構成要件に該当しない」などと強弁する。そして、警察はそういわれると、民事不介入といって、帰ってしまう。
しかし、債権回収とて脅迫は脅迫である。そうして、社会からの助けを得られず、サラ金の奴隷になってしまう。それを草の根で救済しているのが、埼玉弁護士会である。もし、お困りの方がいたら、警察よりもまず(もし関東近県にお住まいでしたら)、埼玉弁護士会に相談されるのがよいと思う。なかなか素晴らしい弁護士が待機している。
とにかく、大手だから安心というのは大きな誤りだ。それは本書をみれば怖いくらいに分かるだろう。それが実態だから、サラ金としては、とにかくよいイメージを植えつける事に必死である。
あるサラ金は「お金よ〜りも大切なものがある♪」などとほざいているが、お金を最も大切にしているのは、他ならぬお前だろうと言いたくなる。
なお、本書では、サラ金との付き合い方として「収入の10%」とか上手な付き合い方などが書かれているが、これは無視したほうがいい。サラ金を利すれば国家は堕落するし、また個人レベルで見ても、絶対よい事はない。住宅や車は例外として、金と言うものは信用できないところから絶対に借りてはならないのが大原則なのだ。