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商品説明
企業分析専門家による社会に出てトクする大学、ムダな大学、消えた方がいい大学を大胆予測。2004年に受験する人々に贈る志望大学選び最新情報も掲載する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
島野 清志
- 略歴
- 〈島野清志〉1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退。公社債新聞記者、一吉証券(現いちよし証券)経済研究所を経て、92年独立。経済評論家、ジャーナリスト。
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紙の本
ゆとり教育と教育ファッショについて傾聴に値する著者の意見
2003/03/08 18:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学入学年齢の、少子化に伴う顕著な現象。にもかかわらず、近年大学は増加の一途をたどっている。市場原理からすれば、物があふれている状態、すなわち供給過多である。その矛盾に鋭く切り込むことから著者の分析は展開される。
この本をパッと見て、どういう内容が盛り込まれているのかを判断するのは難しいかもしれない。たしかに、タイトルどおり、これからつぶれるであろう大学を著者がはっきりと、しかも実名で公表している。しかし、この本の本質はゆとり教育批判にある。著者は、文部省のゆとり教育推進派の代表を実名で公表している。その批判は非常に手厳しく、かつ的を射ていると思う。
「ゆとり教育といって授業時間を減らし、かつ偏差値という客観的な学力到達度の目安を廃止し、代替案を示さない。これで学力が上がる道理があるのか教えてほしい」と著者はいうが、そのとおりかもしれない。
さらに、この本では公立高校の衰退と、ゆとり教育と教育ファッショへの連動について説明している。なるほど、と思わせる説得力ある論説で傾聴に値する。
この本は10年にわたって毎年版を重ねた本である。そして著者が毎年繰り返している言葉。「大学なんてどこでもいい、という発想はほぼ確実にあなたを不幸にする」。これについても、有力大学と資格試験の関係、役員数、社長数、さらに業種ごとに強い大学を掲載し、説明を加える。
この本は、これから大学を目指す受験生にはやる気アップの素材になる。そして、大人も教育の現実と大学のあり方について、考えるきっかけになる。そういった意味で、多くの人にお勧めできます。ただ、著者の歯切れはよく、説得力十分なのですが、内容は手厳しい。こういうところの好き嫌いは分かれるかもしれません。