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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.2
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/467p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-747549-2
文庫

紙の本

忌まわしい匣 (集英社文庫)

著者 牧野 修 (著)

忌まわしい匣 (集英社文庫)

税込 838 7pt

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

美しい匣

2006/08/13 18:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中乃造 - この投稿者のレビュー一覧を見る

美しい短編集でした。
とは言っても、モデルさんや宝石に対しての狭義の「美しい」ではありません。もっと苛烈な力を持つ、見とれるのではなく魅入られてしまう類のものです。エンタテイメント性や芸術性等々、いかなる要素に小説の意義を求めようとも、この手の美しさを前にして知らぬ振りを決め込むことは難しいのではないかと感じます。するとこれは、いっそ暴力的なものなのかもしれません。
 *
墓場道連れ決定級にツボ直撃した収録作品が『グノーシス心中』。とても切ない恋物語だ、と書いて首肯してくれる人がどれだけいるか怪しいけれど。
神秘主義に傾倒したり死んだふりを趣味としたりする少年・千秋のもとに、見知らぬ男カグヤマが現れ、千秋を<独り子>だと言う。カグヤマは、<独り子>の望みならなんでも従う。千秋がうるさいと言えばカラオケに興じる若者達を皆殺しにするし、ビデオカメラを欲しがれば強奪を計り止めに入った店員に鉈を振り下ろすし、恥ずかしい物真似だって乞われればしてあげる。
しかしこれは、ただ妄想に取り憑かれた人間の脈絡ない暴力の物語ではありえません。「何処まで逃げるの?」と問う千秋にカグヤマが「終末まで」と答えたように、二人が手を繋ぎ行き着くところはおよそ絶望的な場所に違いなく、だから読んでいて切なくなる。そして最後に描かれる美しい場面には、たとえ千秋が涙することが出来なくとも、こちらはホロホロと泣いてしまう。これが心中でなかったら一体なんなのでしょう。
『罪と罰の機械』も、やはり心中モノかなと思います。こちらの二人は、ゴメンナサイが口癖の少女・妙子と、機械——傍目からは「コスプレ」「ザリガニ怪人」と形容されてしまう機械である、<彼>。男女関係について、欠けた半分を求め〜などという表現がされることがあるけれど、その謂いはこの二人であれば陳腐にはなりません。だからこそ二人を待っていたのは、桁違いのスケールを持つラストなのでしょう。彼らにベストカップル賞を……なんて言って良いのかどうか。まあ破天荒な作品なので、トンチンカンな感想も許されるかな、と甘えつつ。
他で印象に残ったのは『翁戦記』。強大な悪と闘うヒーローのお話なのですが、察する通りヒーローはおじいちゃんなのです。読んでいるとなにか痛々しく、痛々しいと言ってしまうことを躊躇するほど痛々しいのですが、読後感は思いの外温かかかったです。『おもひで女』は収録作品で一番怖いと感じました。
 *
全体を通してみてみると、『忌まわしい匣』と題された3つの掌編は特筆もの。プロローグ、幕間、エピローグといった具合に置かれています。
『忌まわしい匣 1』では、幸せな日常を送っている恭子の部屋に突然男が現れます。
「やあ、俺たちは、<忌まわしい匣>だ」
と訳の解らない挨拶をした男は、恭子を<聞く女>だと定義し、テレビを点ける。ノイズ画面から引っ張り出された者が語り始め物語が生まれていく、という体裁です。導入として違和感がなく、<忌まわしい匣>とはグロい物語が飛び出してくるテレビのことを指しているのだな、と思いながら読み進めていきました。<聞く女>はおそらく、読者を暗示しているに違いない。
ところがこれが、エピローグの3になると——<聞く女>はすなわち読む人間のことだから、<忌まわしい匣>って、<忌まわしい匣>って……。

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紙の本

美しい匣

2007/01/10 18:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中乃造 - この投稿者のレビュー一覧を見る

美しい短編集でした。
とは言っても、モデルさんや宝石に対しての狭義の「美しい」ではありません。もっと苛烈な力を持つ、見とれるのではなく魅入られてしまう類のものです。エンタテイメント性や芸術性等々、いかなる要素に小説の意義を求めようとも、この手の美しさを前にして知らぬ振りを決め込むことは難しいのではないかと感じます。するとこれは、いっそ暴力的なものなのかもしれません。

墓場道連れ決定級にツボ直撃した収録作品が『グノーシス心中』。とても切ない恋物語だ、と書いて首肯してくれる人がどれだけいるか怪しいけれど。
神秘主義に傾倒したり死んだふりを趣味としたりする少年・千秋のもとに、見知らぬ男カグヤマが現れ、千秋を<独り子>だと言う。カグヤマは、<独り子>の望みならなんでも従う。千秋がうるさいと言えばカラオケに興じる若者達を皆殺しにするし、ビデオカメラを欲しがれば強奪を計り止めに入った店員に鉈を振り下ろすし、恥ずかしい物真似だって乞われればしてあげる。
しかしこれは、ただ妄想に取り憑かれた人間の脈絡ない暴力の物語ではありえません。「何処まで逃げるの?」と問う千秋にカグヤマが「終末まで」と答えたように、二人が手を繋ぎ行き着くところはおよそ絶望的な場所に違いなく、だから読んでいて切なくなる。そして最後に描かれる美しい場面には、たとえ千秋が涙することが出来なくとも、こちらはホロホロと泣いてしまう。これが心中でなかったら一体なんなのでしょう。
『罪と罰の機械』も、やはり心中モノかなと思います。こちらの二人は、ゴメンナサイが口癖の少女・妙子と、機械——傍目からは「コスプレ」「ザリガニ怪人」と形容されてしまう機械である、<彼>。男女関係について、欠けた半分を求め〜などという表現がされることがあるけれど、その謂いはこの二人であれば陳腐にはなりません。だからこそ二人を待っていたのは、桁違いのスケールを持つラストなのでしょう。彼らにベストカップル賞を……なんて言って良いのかどうか。まあ破天荒な作品なので、トンチンカンな感想も許されるかな、と甘えつつ。
他で印象に残ったのは『翁戦記』。強大な悪と闘うヒーローのお話なのですが、察する通りヒーローはおじいちゃんなのです。読んでいるとなにか痛々しく、痛々しいと言ってしまうことを躊躇するほど痛々しいのですが、読後感は思いの外温かかかったです。『おもひで女』は収録作品で一番怖いと感じました。

全体を通してみてみると、『忌まわしい匣』と題された3つの掌編は特筆もの。プロローグ、幕間、エピローグといった具合に置かれています。
『忌まわしい匣 1』では、幸せな日常を送っている恭子の部屋に突然男が現れます。
「やあ、俺たちは、<忌まわしい匣>だ」
と訳の解らない挨拶をした男は、恭子を<聞く女>だと定義し、テレビを点ける。ノイズ画面から引っ張り出された者が語り始め物語が生まれていく、という体裁です。導入として違和感がなく、<忌まわしい匣>とはグロい物語が飛び出してくるテレビのことを指しているのだな、と思いながら読み進めていきました。<聞く女>はおそらく、読者を暗示しているに違いない。
ところがこれが、エピローグの3になると——<聞く女>はすなわち読む人間のことだから、<忌まわしい匣>って、<忌まわしい匣>って……。

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紙の本

タイトルに偽りナシ

2003/03/08 11:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごんだぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 牧野修氏の作品はバラエティに富んでいる。「スイート・リトル・
ベイビー」での生理的嫌悪感(にもかかわらず、底辺に流れるテーマ、
訴えは素晴らしい。読み終えて感動してしまった)、「屍の王」(個人的
マイベスト作品。泣いて泣いて泣いた。虚と実の狭間、切なさ。名作)、
「王の眠る丘」(重厚なFT)……どれもが素晴らしい。
 だが氏の魅力は長編だけではない。
 その証拠にこの「忌まわしい匣」の何と忌まわしいことよ。
まさしくタイトル通りである。
 独立した短編と、それをつなぐストーリー。ホラーな短編群は、全てが
一つの匣から飛び出してくる。
 その様は、まるで今の情報社会を諷刺しているかのようにも感じられる。
或いはテレビなのか。
 幸福な若い妻が見る悪夢の数々。しかし、ラストではどんでん返しが
待ち受けている。牧野氏の作品に見受けられる「切なさ」が去来する、
良いシーンでもある。
 
 様々なタイプの短編が収録されているが、「罪と罰の機械」や「電波
大戦」のSFチックな、イッちゃっている作品もゾクゾクして気持ちいい。
「グノーシス心中」のようにやや耽美な世界は破壊的で美しく、「おも
ひで女」や「瞼の母」のオチの鋭さと皮肉さ、「我ハ一塊ノ肉塊ナリ」
や「B1公爵夫人」のグロさ、などなど挙げていくとキリがない。
 
 タイトルに偽りなし。

 忌まわしすぎて、快感? である。

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紙の本

ねえ、酒鬼薔薇って漢字で書ける?

2003/05/05 00:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

 スタイリッシュな者だけが、毒を持つことを許される。
 猟奇的なものを美しく、日常的なものを幻想的に、世界をそのように見せてくれる作家は希有だ。
 「グノーシス心中」「B1公爵夫人」「罪と罰の機械」いいじゃないですか。甘美な血の匂いが漂います。
 「<非−知>工場」「電波大戦」「蜜月の法」危険な場所にこそ快楽は潜んでいる。
 猟奇と思えるものが、本当に異常なのか。日常的と思っていたものは、本当に平凡なのか。
 あるいは、啓示を受けて戦う戦士は凛々しく(「翁戦記」)、人血を吸って生きるものは忌わしき生き物なのか(「甘い血」)。非科学的な思考は理性ではないのか。
 その裏返しこそが毒であり、悪意であり、誘惑であり、挑発だ。舐めてみる勇気がある者にだけが、脳の粘膜に触れてもらうことができる。

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2006/02/11 02:34

投稿元:ブクログ

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