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商品説明
モーツァルト、ショパン、チャイコフスキー、ベルリオーズ、小沢征爾、鮫島有美子から「みんなのうた」、歌謡曲まで、心に残る名曲には秘密があった…。大笑いしたあと、どこか切なくなる珠玉の音楽エッセイ集成。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小谷野 敦
- 略歴
- 〈小谷野敦〉1962年茨城県生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。大阪大学助教授を経て、現在、東京大学非常勤講師・明治大学兼任講師。著書に「聖母のいない国」など。
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紙の本
世代限定エッセイ
2003/03/04 20:58
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GG - この投稿者のレビュー一覧を見る
随筆の楽しみは同じ味の繰り返しにあり、と喝破したのは内田樹だった。言われて納得である。古くは山口瞳から新しくは関川夏央まで、お気に入りのエッセイを繰り返し読んでしまうのは、いつもと変わらない節回しに疲れた気持ちを慰撫してもらうために他ならない。つげ義春の旅マンガもその点効果絶大である。
そういう私のテイストにあう若い書き手に小谷野敦がいる。基本は怒り藝(妬み藝?)なのでちょっとアクが強すぎることもあるが、実証的な論述の中に私事を交えるタイミングはいつもながら絶妙である。本書でも十分に楽しませてもらった。
ただ、小学校の高学年でラジカセを買ってもらってエア・チェック(死語)を楽しんだ、というのはある世代限定の記憶なので、昭和30年代後半生まれでないとニヤニヤできないのではないだろうか。
ついでながら内容のわりに値段が立派過ぎる。ソフトカバーで900円ならば★★★★★なのだけど。