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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.3
  • 出版社: 草思社
  • サイズ:20cm/493p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7942-1189-9

紙の本

生命40億年全史

著者 リチャード・フォーティ (著),渡辺 政隆 (訳)

激変、絶滅、地殻変動、そして進化。生命の歴史はもっとも壮大かつ豊饒なる物語だ。進化と生物の多様性が人類の文明そのものとつながるところまで、40億年のすべてを一気に語り下ろ...

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生命40億年全史

税込 2,640 24pt

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商品説明

激変、絶滅、地殻変動、そして進化。生命の歴史はもっとも壮大かつ豊饒なる物語だ。進化と生物の多様性が人類の文明そのものとつながるところまで、40億年のすべてを一気に語り下ろす、決定版・生命史。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

リチャード・フォーティ

略歴
〈フォーティ〉1946年生まれ。大英自然史博物館古無脊椎動物部門主席研究員。英国古生物学会会長ほか要職を歴任。著書に「三葉虫の謎」ほか。

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著者/著名人のレビュー

カントは、壮大な自然...

ジュンク堂

カントは、壮大な自然を前にした人間が抱く感情を表わすのに、「崇高」の観念をもってした。本書の描く、途方もない時間に及ぶ生命の全史によって、読者はまさにその「崇高」の感情に襲われる。
生命の全史は、壮大であるだけでなく、劇的な要素も多い。極端に高温の生育環境でなければ生きられない、すべての生物の共通祖先にとって、酸素は致死的な毒物だったこと。協同と共存はごく初期の頃から生命の特性だったが、いったん生物界に導入された競争原理の支配は、いまだに生物界の隅々におよんでいること。進化は、同時に絶滅の歴史でもあったこと。生物の変遷には、気候の変動、大陸の移動、隕石の衝突といった環境的動因が、決定的な役割を果していること。「交響的な和音を奏でながら、その場に居合わせるものの全員を否応なく踊りの場に引き込むようにして変貌をとげていった」生命の全史は、実に壮大なドラマである。およそ「勝ち目のないギャンブル」だった「発生」から、脈々と、したたかに、生命は勝ち抜いてきたのだ。その結果として、ぼくたちもある。

みんなのレビュー24件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (5件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

サイエンス・フィクションとサイエンス・ノンフィクションの垣根

2010/01/26 20:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

発刊当時話題になっていた、古生物学者フォーティによる地球生命の歴史を概観する一冊。

「ワンダフル・ライフ」のようにある時期に的を絞ったものも楽しいけれど、やはりそれらの事実を総体的な歴史のなかで把握できるように、生命の歴史を総覧する本が何か読みたいなと思って、これを読んでみた。

生命誕生の時点から有史直前までを500ページでまとめ上げていて、手際よく巧みな著者の語りのうまさもあって、非常に面白く読める。地球生命の歴史を縦糸としながら、折々に自分の体験や研究の歴史、新説にまつわる論争史などを織り込んでいるのが良い。

特に、恐竜絶滅の原因として隕石衝突説の提示が与えたインパクトについての記述は非常に面白い。仮説の提唱から定説として受け入れられていくまでにいくつものドラマがある。

深海生物学者長沼毅氏は、生命の起源として海底の熱水噴出孔が考えられるということを書いていたが、この本でもその説が生命の起源として有力な仮説のようだ。

時代を遙かに遡って地球生命の黎明期を研究していくことには、どこかSF的なところがある。光合成を行うシアノバクテリアが長年かかって生み出す、層状のストロマトライトは、浸食などがなければどんどん成長していく。ある地層から発見された数十億年前のストロマトライトは、高さ数十メートルから数百メートルに及ぶタワー状のものが数キロに渡って林立していたという。波や浸食がなければ、地質学的な膨大な時間を掛けて想像を絶するものが出来る。異星を探索するまでもなく、地球にも想像を絶する光景は生まれていたというのが非常に面白い。

進化の歴史においても、大陸の移動が生み出す孤島や、隕石の衝突がもたらした災厄のような偶発的要素が、もしかしたら人間を生み出さなかったかも知れない、という考えはきわめてSF的なイマジネーションをかき立ててくれる。

サイエンス・フィクションとサイエンス・ノンフィクションの垣根は、案外と低いのかもしれない。

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紙の本

本の厚さが苦にならない、良質の科学エッセー

2003/07/19 11:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうどう - この投稿者のレビュー一覧を見る

「原始スープ」から生命が誕生し、ヒトに至るまでの、壮大な生命の伝記である。著者は、大英自然史博物館主席研究員で、元英国古生物学会会長。全編を貫く独自の新説の展開などはないが、30億年前の先カンブリア時代のストロマトライトに始まり(もちろん、それ以前の生命の誕生のメカニズムから解き明かしてくれるのだが)、人類の誕生までの地球の歴史を、主要な学説を紹介しながら概観させてくれる。
しかし、著者によれば、「私が語るのは不完全な物語である」。「なぜなら(本書は)歴史の中間部分だけで、その前後が欠落しているから」である。地球以前の宇宙の初期の歴史は「天文学者や理論物理学者の領域」であり、人類誕生後、有史時代になると「考古学者や歴史学者にバトンを渡すことになる」からだ。
日本語版480頁にもおよぶ大作を称して「不完全な物語」とするところに、かえって、本書に対する著者の意気込みが感じられる。十分に濃い内容で、読みごたえのある一冊だ。
しかし、「生物学の教科書」あるいは「学術書」として肩肘張って読む必要はない。生命の歴史に関する長文のエッセーとして、気軽に(!)読み始めればよい。きっと、著者の該博な知識は、心地よく知的好奇心を刺激してくれるだろう。古生物学という学問の成果および研究者にまつわるエピソードは、文学的な修飾を施され、黴臭くはあるが人間的な古生物学という世界への逍遥を堪能させてくれる。
タイトルが示すとおり、著者の意図するところは、年代順に生物の進化の歴史をたどることである。しかし、書かれた内容を通史として頭の中に入れることにこだわらず、良質な科学エッセーとして楽しんでもらいたい。古生物学について知識を得るというより、著者の語り口を楽しむことに快感がある。

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紙の本

ミカヅキモ、ミジンコ程度の知識しかない私ですが…

2003/04/30 00:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カズコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

サルが進化して人間になったというのはなんとなく知っていますが、その前が何だったのかは知りません。地球がどのようにできあがって、生命がどのように誕生したのかなんて、まったく存じ上げません…こんな私ですが、この本を読み終えることができました。しかも、楽しく。
 このタイトルから、歴史年表に書きこみを加えたような難解な内容を想像したのですが、実際は立派な「読み物」。この地球上の生命を主人公にした壮大な歴史物であり、さらには、彼らの残した化石からその秘密を解き明かしてきた歴代の古生物学者たちの逸話がユーモアたっぷりに挿入され、決して読む者を飽きさせることはありません。 
 はじめは見知らぬ古代の微生物の名前や、聞いたこともない時代の呼び名に戸惑うこともありましたが、読み進めていくうちに覚えてしまったり、気にならなくなって、いつのまにか夢中になっていました。もし最初の1,2ページで拒否反応が出ても、我慢してしばらく読みつづけてみてください!
 また、学校で習う生物とは視点がまったく違うので、生物なんて興味がない、嫌いだという人にもぜひ読んでほしいです。同じものを扱ってここまで違うか!と思うほど、この本で描かれる生命の姿は生き生きとして、過去のさまざまな時代の地球で確かに息づいていた彼らの様子をリアルに感じ取ることができます。化石や地層だけを手がかりにして、そこまで調べあげてしまう古生物学者には脱帽です。
 気が遠くなるような昔から私たちに続いている「生命の40億年」。その遥かな道のりをゆっくりと、しかし着実に歩んできた生命と、彼らの歴史を明らかにするためなら努力を惜しまない古生物学者たち。いずれかの「人生」に興味を持った方は、ぜひ一読を!

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紙の本

生命の歴史的事実

2003/04/28 00:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:宇羅道彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る

様々なことを考えさせてくれる興味深い本である。

四十億年にわたる総ての地球生命の歴史的現在は、ただ一つの生命に発する
ことが知られている。今生きてあるあらゆる命は四十億年を生きてきたので
ある。そしてまた、あらゆる地球の命は一つの命を生きているわけでもある。

食物連鎖の頂点に位置する人類は、他の命を食らうことで命をつないでいる。
太陽の恵みを葉緑素(クロロフィル)によって光合成でエネルギーに転換で
きる植物以外の生き物は、すべて他の命を頂くことで自らの命をつないでい
る。それは、地球の命の総体の結果的意志あるとみなされよう。

個体を生きる命はその命に至る果てしない世代の、自らの命を未来につなご
うとする意志の累積として現在を生きつつ、自らをもまた未来への命の橋で
あらしめようする存在である。

ただ、自己対象化能力という意識を獲得した人間だけは生物学的遺伝子のみ
ならず、観念に属する文化の遺伝子をも心として未来につなごうとする。
総体としての人間に貢献することを、心を持った個体生物としての人間が選
択した結果である。

命が生きることを意志する存在である限り、単に生きること自体がすでに意
志の実現として基本的喜びを構成する。
人の死は生物学的あるいは文化的遺伝子の後継世代における命の実現におい
ては一つの人の自然として、またそうでない場合にも、好むと好まざるに関
わらず、事実として受容せざるを得ないものとしてある。

以上は鳥瞰的な視点からの、生命の歴史的事実への認識である。
つまり、以上の文脈に矛盾する思想や哲学や宗教は、すべて事実に背理する空
想的虚妄であると見るべきだろう。
もちろん、この認識自体も一つの観念に過ぎないのは当然であるが。

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紙の本

通史としての面白さ

2022/09/17 17:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

地球創成期からの生物の歴史の通史である。内容が多岐にわたることがわかりきっているので、読み始めるまでは一冊の本では到底無理だろうと思っていたが、比較的手際よくまとめられている。恐竜の絶滅など特に興味深い部分を中心に描き出している。

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紙の本

古生物学の生の体験と史実

2018/10/10 07:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

生物進化を化石標本をもとに客観的かつ基礎的に述べた興味深い書物である。本書の叙述には、生物進化の物語の中で欠けた部分や年代が飛んでいる部分が多数見受けられるが、それは化石標本をもとに学術的に厳密に考察している現れである。空想や妄想に頼らず、かつ物語としても古生物学の実地研究の話なども学べて楽しく読める書籍である。

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紙の本

途方も無い月日

2003/10/15 19:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、書解説文において、まるでそこにいるかのように古代を叙述していると書かれているのに興味を持ち手にした。たしかに、そういう記述もあったが、やや期待外れであった。第一に私は、古代からの生命の歴史にはあまり興味無く、むしろ興味があるのは、有史以来の人間史であることを改めて認識した。とは言うものの、40億年という途方も無い年月の生命の歴史を一冊の本に纏めようとした著者の姿勢には共感を覚える。
 有機物から蛋白質の生成、そして生命の誕生から、単細胞生物の誕生、これらが、生命40億年全史の半分以上を占める。途方も無く長い時間を掛けて生命は進化してきたのである。恐竜の絶滅に代表される生命の絶滅史も地球上で繰り返されていることも良く分かった。
 生命の歴史を1年にしたら、大晦日の11時50分くらいに出現した人類について、15%くらいの分量の記述があった事は共感出来た。
 「偉大な自然はかく語り、従順な人間は服従した
  都市がつくられ、社会が生まれた
  ここに小国家が誕生し、そのそばには別の国家も
  同様のしかたで成長し、愛と恐怖によって結ばれた」
  かくして 歴史がはじまった
で締めくくられる「人類」の章は、いかに人類が生命において偉大であるかを明示していると思う。「進化」という生命の進歩は、「人類」の出現により「意識」の進化に昇華したのである。
 少し、興味が薄らいだ為、読破に時間がかかったが、読み終えると、やはり、達成感があるものである。

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紙の本

気の遠くなるような生命の積み重ね

2004/04/08 14:21

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YOMUひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

評者にとって本書の前半の山場は、第2章「塵から生命へ」を中心とする部分である。46億年の年齢を持つ地球の原始の大気は今日とは全く異なって、「現在の地球上に生息するほとんどの生物にとって有害なものだった」。だから、40億年前、そのような環境中で生まれた原始生命は嫌気性細菌であった。それから10億年間は嫌気性細菌だけの時代であったとは驚きである。光合成を行うバクテリアが現れ、少しずつ酸素が増加し、20億年前には好気性生物が出現した。しかし、それから15億年近くは藻類などの植物だけの世界であり、約5億4500万年前のカンブリア期に至ってようやく動物が出現した。気の遠くなるような生命の積み重ねである。

後半の山場は、何といっても、第10章「終末理論」が扱う、1億5000年前の白亜紀末の、恐竜を含む大量絶滅の原因探求のストーリーであろうか。恐竜の絶滅という劇的な現象を伴ったので、この絶滅は特に多くの関心を引きつけたであろう。恐竜絶滅の原因は何十種類も提唱されたが、1940年に公開されたディズニーの映画『ファンタジア』は干ばつ説を採用したそうである。サイエンス誌に今や定説の感がある隕石衝突説が発表されたのは、つい最近の1980年のことである。地層では白亜紀とそれに続く第三紀の境界はわずか1センチの粘土層であるが、発表者がその地層にイリジウムの放射性同位体があるかどうかを調べたのは別の目的であったから、全く偶然にこの発見がなされたのは、歴史の皮肉かもしれない。
隕石衝突説の問題点として、生き残った生物はどう生き延びることができたのか、その隕石はどこに落ちたのかという追跡も面白い。この章が本書で最も精彩ある記述であろう。

しかし、確かに気の利いた表現が散りばめられ、著者がなかなかの皮肉屋であり、読む際に微苦笑をさそわれる部分も少なくないが、筋道の通った、明晰な説明という観点から見ると少し物足りない。必ずしも順序だてて説明されているわけでもない部分が多く、あちこちから文章を拾い上げ、再構成せざるを得ないことも少なくなかった。

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紙の本

少し長い。逸話多数。

2017/01/22 11:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、原書の出版が1997年。ちょっと古い。

読んでいて苦痛だったのが、挿図が少ないこと。すべてを文章で表現しようとしていて、
こんなこと写真か図でもあれば一発で分かるのに、といったことを細々と説明したりしている。

本筋の歴史から逸れた小話が多い。例えば、生命史に関するある仮説が発表され、
それが学会内にどのように衝撃をもたらし、賛成派、反対派を生み、その後の研究で
その仮説がどうなったか、など。
あるいは、化石を発掘する研究者たちの仕事ぶりについてなど。
第1章で宣言されている通り、著者はあえてそういう書きかたをしている。
それらの話は、面白く興味深い話もあったし、退屈に感じる話もあった。

文体もちょっと独特で、妙にイギリス人っぽいというか、少し回りくどい言い回しが多く、少し読みにくかった。

著者が元々、地層から化石を発見したり分析したりする研究者だったようで、そのせいか
地質学的な話がけっこう多い。
全13章のうち、生物が陸に上がるのが第6章以降。陸に上がるまでが長い。

本書のなかで印象に残った話はいくつもあるが、例えば
石炭紀の巨木の森のなかの様子で、カモメ大の巨大トンボや
人間の背丈ぐらいの体長の大ヤスデがいたという話。

三葉虫マニアの著者が、タイ南部のレストランのメニューに
カブトガニ(三葉虫によく似ている)が載っているのを見つけて仰天したときの話。
『 わが親愛なる三葉虫もきっとこれといちばん近い味がしたにちがいないと思うと誘惑に勝てず、
私はカブトガニを注文した。
 ゆであがって出てきたカブトガニは、甲羅が皿からはみださんばかりの大きさだった。』
レンズ豆ぐらいの卵のかたまりしか食べるところがなく、その味は、
『三葉虫も同じような味だったとしたら、かれらが長い年代にわたって化石記録に登場する
理由がわかったような気がした。』と語る。

南極大陸がパンゲアから分離して南極点に向かったことで、その上に乗っていた陸上動物は
死滅する定めとなった、という話も、なるほどその通りで、衝撃だ。
ハワイ諸島やオーストラリアなどの外界から隔絶した環境で、生命が独自の進化を遂げたという話も面白い。

全体として、少し話が長く感じられた。
もう少し内容的にコンパクトなサイズの本だったら、より読みやすかったのかな、と個人的には思った。

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紙の本

個人史で散りばめられた生命史がじっくり読める

2003/03/31 19:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:三中信宏 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「全史」という本書のタイトルから「歴史年表」のような退屈な内容を想像した読者は、みごとに先入観を裏切られるだろう。40億年におよぶ地球上の生物の進化史を見渡したとき、人間の一生など泡沫にも満たない一瞬のかけらに過ぎない。その人間がなぜ進化を研究しようなどと思い至ったのか——本書の著者は古生物学者としての自らの経歴を振り返りつつ、生命のたどってきた歴史を描いている。

 「原始スープ」の中で最初の生命体がその痕跡を残した始生代に始まり、単細胞から多細胞への体制の進化と多様化、エディアカラ動物相やバージェス動物相など奇天烈な見かけをもつ生物たちの系統関係、光合成植物の登場による海から陸への生物の進出、大陸移動と隕石落下など時代を彩るさまざまな地史的ページェント、恐竜たちの栄枯盛衰、続いて哺乳類の躍進とヒトの登場、そして偶然と必然のはざまに見えてくる将来の姿——さながら連続劇を見るように、この地球上で起こってきた進化の物語が次々と紡ぎだされる。

 進化研究は、過去から現在まで数多くの論争が闘わされてきた学問分野である。科学の営みをどろどろとした感情のからみを抜きにして語るのはきっと偏っているだろう。化石収集にまつわるコレクターどうしの確執、分岐分類学をめぐる大英博物館の展示論議、そしてバージェス動物相の解釈をめぐる最近の大論争など、本書には数多くのエピソードが登場する。それらに対して著者の抱いた感慨はたいへん興味深い。

 語り口に臨場感があるのは、著者自身がそれらの進化の舞台に何度も足を運び、化石を手にしながらものを考えているからだろう。本書の魅力は、ひとりの古生物学者がたどってきた個人史を開いて見せている点にある。著者自身の、そして身近な研究者たちの多くの個人史が撚り合わさって、地球上の生命史が解明されてきたことが実感できる。確かに、本書は「伝記」にふさわしい読み物だ。

(三中信宏/農業環境技術研究所主任研究官)

【目次】
第1章 悠久の海 9
第2章 塵から生命へ 43
第3章 細胞、組織、体 98
第4章 私のお気に入りと仲間たち 127
第5章 豊壌の海 160
第6章 陸上へ 204
第7章 森の静謐、海の賑わい 250
第8章 大陸塊 281
第9章 壮大なものと控えめなもの 313
第10章 終末理論 355
第11章 乳飲み子の成功 389
第12章 人類 429
第13章 偶然の力 468
訳者あとがき 479
索引 [485-493]
本文写真クレジット 494

【原書】Richard Fortey (1997) Life: An Unauthorised Biography.

【訳者コメント】 訳者の愚痴理

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紙の本

訳者の愚痴理

2003/03/06 17:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:渡辺政隆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 分厚い本はもう二度とごめんだと、いつも思うのだが……。
 かりに、480ページの本を、単純にワープロで書き写す作業を想像していただきたい。むろん、膨大な時間がかかるはずである(なにしろ読むだけでも大変)。ましてや、横文字を縦に直しながらの作業にかかる莫大な労苦をお察し願いたい。
 というのは、翻訳に2年、編集作業にさらに2年もかかってしまった言い訳である。この本の原書が出たのは1997年、その3年後、2000年に原書が出た同じ著者の訳書『三葉虫の謎——「進化の目撃者」の驚くべき生態』に先を越されちまったではないか。ただ、『三葉虫』のほうはページ数が3〜4割ほど少ないから、ちょっぴり係数をかければ、まあ妥当なところか(これも言い訳だ)。
 いや、やはりいけない。こんな、言い訳と愚痴ばかりの人生でよいわけがない。だからもう、分厚い本を翻訳するのはやめよう。みなさん各自、原書をお読みなさい。
 と思いつつも懲りずに同じことを繰り返しているのは、原書の面白さに、ついつい負けてしまうからだ。そして、これを訳せるのは自分しかいないと、勝手に(体力も経済力もないのだが)思いこんでしまう。
 今回の本も、内容は保証する。そもそも、40億年にもおよぶ生命の進化史を、200〜300ページで概観することなど、どだい無理なのだ。ここはどうしても、400ページは要る。そう、1000万年につき1ページが、満たすべき最低の基準である。
 ただし本書は、生命進化史の単なる通史ではない。著者曰く、「私は壮大な物語、生命史という伝記を書きたかった」。そう、連中は伝記が好きなのだ。だから、全700ページもある大『ダーウィン』伝なども出版される。ちなみにこっちの翻訳が出るまでには7年かかった。1年100ページ。ということは、今回は記録更新じゃないか。なにしろ、1年120ページで駆け抜けたのだから。だが、ぼくの経済は破綻した(手がけた本が間断なく出版されないと、物書きは生きてゆけない)。記録更新には身を削る覚悟が必要とは、こういうことなのか。
 訳者がこれだけ献身的にやったのだから、出版社も、この本にかけてくれていると思う。そうでなければ、『生命40億年全史』などというスゲー書名を付けるはずがない(定価だって、1億年あたり60円と安いし装丁もすばらしい!)。もっとも、原題はただの『ライフ』だから、このままでは生命保険かスーパーマーケットだ。60歳であっけなく鬼籍に入ったグールド先生の『ワンダフル・ライフ』にも、「素晴らしい」という形容詞が抜けている分だけ負けてるぞ。でもあっちは、5億6000万年前の数千万年間だけの話だけど、こっちはなんたって40億年間の通史なのだ。それを叙情的かつ個人史的に語っている。
 個人史を40億年に重ね合わせるというのだから、著者であるフォーティ先生の意気込みもスゴイ。彼の化石趣味は少年時代に目覚めたもので、大学生時代に遠征した北極海に浮かぶスピッツベルゲン島での一夏の体験が決定的な出来事となって研究者生活に足を突っ込んだのだとか。そんな自分の人生(ライフ)と生命(ライフ)の来し方を振り返り、思えば遠くへ来たものだという心境で一気に語り下ろしたのが、この『全史』なのだ。そういうわけで、人生に行き詰まっているあなたにも、生命の未来を案じているあなたにも、(もちろんそれ以外の人にも)ぜひ手にとっていただきたい一冊なのである。

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