- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.3
- 出版社: アトリエサード
- サイズ:21cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-88375-044-2
紙の本
身体・表現主義 ゲルマニックな身体のリアル。 (TH叢書)
著者 アトリエサード (編集)
アーティスト・ヴェルーシュカや振付家ピナ・バウシュ、サシャ・ヴァルツなど、ドイツに生まれた先鋭的な身体表現に見られる特有の身体イメージを解析する。【「TRC MARC」の...
身体・表現主義 ゲルマニックな身体のリアル。 (TH叢書)
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商品説明
アーティスト・ヴェルーシュカや振付家ピナ・バウシュ、サシャ・ヴァルツなど、ドイツに生まれた先鋭的な身体表現に見られる特有の身体イメージを解析する。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
ドイツ人特有の身体へのこだわり
2003/05/23 11:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:d-r-o - この投稿者のレビュー一覧を見る
元スーパーモデル・ヴェルーシュカが取り組み続けるボディペインティング・アートの意外な動機があかされ、最近の作品の一部が紹介されている。
新進振付家・サシャ・ヴァルツのインタビューも刺激的(彼女はリーベスキントのユダヤ博物館新館に着想を得た作品などを作っている)。
ジャーマンロックやバイロイト音楽祭の記事は結構マニアック。
その他、ホフマン、ベルメール、リーフェンシュタール、ヘルムート・ニュートン、ヘルツォーク、ディートリヒなどのレビュー・紹介もあり。
身体を消し去ろうとするヴェルーシュカから、身体の美を強烈に押し出そうとするリーフェンシュタールまで、ドイツ人の生み出した身体イメージのヴァリエーションを展望しようとする本。
ヴェルーシュカ、ベルメール等など、ナチスの存在が引き金になって表現を始めた者も少なくなく(もちろん彼ら彼女らはナチスの美学に惹き付けられたわけではない)、その影響の大きさをあらためて思い知った。
紙の本
編集者コメント
2003/05/28 03:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沙月樹京 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヴェルーシュカ——かつて写真集「ヴェルーシュカ〜変容」で廃墟と一体化するボディペインティングを見せ、多くの人間に衝撃を与えたヴェルーシュカ。
スーパーモデルとして活躍していた彼女の生い立ちから最近の活動まで、「消滅」することにこだわり続けた彼女の想像力を追う。「プラート/シリウス」等の作品掲載。
ピナ・バウシュ——真っ暗だった舞台が明るくなると、天井まで届く茶色い砂山が舞台の三方を囲んでいる。耳を聾するオーケストラの中、奥から小走りにあらわれて観客を見つめる赤いドレスの美少女には、肩から先の両腕がない……。
ドイツのダンスや身体の伝統のなかで独特な位置をしめるピナ・バウシュの舞台の魅力。
サシャ・ヴァルツ——リーベスキントのユダヤ博物館(新館)から鋭く触発されたサシャ・ヴァルツは、その強烈な印象をドイツ/ベルリンという都市の記憶に重ねあわせた。
皮膚感覚や痛覚を刺激してくる表現や裸で重なりあい、打ち捨てられたモノのような身体イメージ——。
あくなき身体の探求を通して生のリアリティを追求し続けるサシャ・ヴァルツ。インタビュー掲載。
ウィルヘルム・フォン・グローデン——1880年前後、シチリア島のタオルミーナに足を踏み入れたドイツ人男爵——彼は、当時普及し始めたばかりの写真機を手に入れて少年たちの全裸写真を撮り始めた。
古代ギリシアを彷彿とさせるシチュエーションで、100年以上前のものとは思えない洗練されたエロティシズムに満たされた写真の数々——彼が写した同性愛者の楽園への誘い。
以上4人を始め、ホフマン、ベルメール、オスカー・シュレマー、リーフェンシュタール、アウグスト・ザンダー、ヨーゼフ・ボイス、ヘルムート・ニュートン、ヴェルナー・ヘルツォーク、マレーネ・ディートリヒなど、ドイツに生まれた先鋭的な身体表現、身体へのこだわりを探ります。
70年代ジャーマン・ロック&テクノ紹介、ドイツが生んだ山田耕筰の「舞踊詩」、バイロイト音楽祭レポートなども掲載。
この本は、超人的身体、ロボット的身体、痛めつけられる身体、純粋無垢な身体、グロテスクに歪む身体、揺らぐ身体、はかない身体、消えゆく身体……さまざまな身体表現への扉です。