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著者紹介
加納 喜光
- 略歴
- 〈加納喜光〉1940年鹿児島県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在、茨城大学人文学部教授。著書に「漢字の常識・非常識」「読めそうで読めない漢字2000」など。
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紙の本
字の成り立ちをやさしく(いちいち)解説してくれて、同じ成り立ちの字にジャンプできる
2009/10/11 21:20
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑読家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漢和辞書には、漢文指向と日本語の中での漢字使用に重点をおくものと2種類あると思われるが、本書は前者のタイプで一応、初学者向けらしい。今更漢文を再勉強するつもりのない私が、なぜ本書を買ったかというと、そのおもしろい構成というか機能にある。通常の漢和辞典では、字解という部分にその字の成り立ちが、ある程度の予備知識が読者側にあることを前提にした簡略表記で説明されている。まず、この辞書がいいところは、読者の予備知識をあまりあてにせずに丁寧にスペースをさいていること。また、同じ成り立ちを共有する他の漢字がリストアップされていて(ここまでならよくあることだが)、本辞書では掲載ページ数が載っているので、いちいちあの面倒くさい検索方法のいずれにも頼らずにその漢字にジャンプできる。このページ数を表記する辞書は、いろいろと他辞書を見てみたが、本書にしかないと思う。丁寧な成り立ちの説明と簡単にジャンプできることで、漢字ワールドのサーフィンがそれほど苦もなくできるので、暇つぶしにはもってこいだ。
「漢和辞典に訊け!」を読んでから漢和辞典に興味を持つようになり、いろいろと見比べていてたどり着いたのが本辞書である。ぜひ、受験漢文などでせっぱつまっていない大人におすすめしたい。