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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.3
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/252p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-273683-1
文庫

紙の本

GO (講談社文庫)

著者 金城 一紀 (著)

【直木賞(123(2000上半期))】【「TRC MARC」の商品解説】

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GO (講談社文庫)

税込 493 4pt

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みんなのレビュー227件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

ファスト・ライフ

2004/10/01 02:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:川内イオ - この投稿者のレビュー一覧を見る

一時期流行ったスローライフという言葉が嫌いだった。

ゆとりを持って、のんびり、豊かに生きてゆく、そんな
言葉からイメージするのは、年金をもらって悠々自適の
生活を送る、明日も明後日も今日と同じ日が続く年寄りのそれ。

そんな人生には安らぎがあっても刺激はない。
刺激のない安らかな生活は、脳細胞が死滅するのを
待つ老人にはもってこいかもしれない。
でも、若い脳は刺激を栄養にして頭の中の左右に
つながる神経回路の翼を形成する。
年若い者にとって、ゆとりは怠惰、のんびりは緩慢、
豊かは肥満にしか通じていない。


『GO』には、日本名を持つ「在日」の青年が
清冽な風をともなって今この瞬間の人生を疾走する、
その姿がスピード感溢れる筆致で描かれている。


中学生まで北朝鮮籍、そして中学のある日を
境に韓国籍になった在日の青年。
青年は民族学校と呼ばれる朝鮮国籍の子弟が
通う中学校から日本の高校に進学する。
そして、結果としてどちらの環境にも違和感を抱えることになった。
祖国と思想に頑なにこだわる同胞と、
国籍と思想を無自覚に蔑視する日本人。

青年はその理不尽からは逃げない。
彼を支えるのは在日韓国人の父と日本人の母を持つハーフの秀才。
暴力団幹部の親を持つ日本人で、高校でできた唯一の友人。
そして、元ボクサーで、青年にボクシングを教え込んだ青年の父親。
彼は、「在日」という言葉を甘受するでも拒絶するでもなく、
その拳と読書をしてつけた知識を武器に、ただ現実と向き合う。

青年が逃げるのは、彼の足に絡みついて取り込もうとする、
古くそれだけに強固な帰属すべき国家という幻想、
民族という血の因縁、そして権力を受け入れる恥辱からである。

しかし、彼はその全てを振り切って走る足を止めざるをえなくなった。
青年は、恋に落ちたのだ。国籍という枠を超えたひとりの男として。
そしてその相手は、彼が国籍という枠を意識せずにはいられない、
日本人だった。


この物語の中で、青年はひたすら走る。
それは具体的に度胸試しの「スーパーグレートチキンレース」や、
悪さをして日本の警察に追われているときでもあるし、また、
狭い円の中にとどまる選択肢を捨てた彼の生き方でもあり、
それは、彼の親友がその瞳を閉じる前の追憶の中でも変わらない。

そのスピードは、切なく、時にやるせないが、
しかし彼は、走るのをやめない。
なぜならそれは、彼が父親と見た海の向こうにある、
広い世界に到達するための助走だから。

刺激のないスローな人生なんて、平坦なレールの上を徐行する
ジェットコースターと同じだ。そこには、手に汗握るスリルも、
身を切る風を感じる爽快も、どさくさにまぎれて隣に座る
女の子の手を握るドキドキもない。

いつの日か翼を広げ大空に羽ばたくためには、スピードをあげて、
全身に風を受け、人生を走り抜けなくてはならないのだ。


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紙の本

何者にも縛られない青春

2004/01/23 01:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かいらぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 映画化されているそうだが、見ていない。「素」の状態で読み始めたので、初めから、在日、北朝鮮、金日成などが次々と語られ、一体どんな話に展開するのかと心配しつつ読み進むと、意外とあっさりした青春物語であった。成長する過程で少年という殻を破り大人になるときに一度は経験する、自分を縛るものへの反抗や破壊そして自分探し。それを「在日」というキーワードを用いることでわかりやすいストーリーとしている。つまり、自分は、どこかの誰かが勝手につけた「在日」という十把一絡げのなかの一人ではなく、自分は自分であると主張する一方で、自分が一体何者なのか思い迷う。そして何者にも縛られたくないという思いから、国(国籍)とか、親とか、学校とか、自分を取り巻く大人たちが造った秩序に対する強烈な反抗は、大人たちには理解できないのだ。
 「在日」をネタにはしているが、それは青春における困難の一つとして語られているのであって、本質では無い。これを読んで在日や差別を理解したつもりになるのはやめた方が賢明だ。それでも、在日と日本人との距離感、在日と母国(韓国、北朝鮮)との距離感、在日とは何者なのか、というそこはかとない問いかけは受け止めなければなるまい。そこに答えは無いのだが。
 呆気ない結末は少々物足りなさを感じたが、痛快な物語だ。

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紙の本

広い世界を見るんだ

2005/04/20 17:37

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

私はこの本を読んで寒気がした。
もちろんいい意味での寒気だ。
めちゃめちゃかっこよすぎて何度も読んだ。
登場人物のセリフすべてがテンポよく、キレがある。
「在日」という重く、難しいテーマもわかりやすくそしておもしろおかしく書いている。
こんなに楽しみ感動した青春小説は久しぶりだ。
これからの金城一紀さんの作品が楽しみだ。

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紙の本

在日とは:魂に訴えかけられました

2003/10/21 21:40

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:妹之山商店街 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「GO」は、青春小説ですね。
とってもテンポの良い、ハイ・スピード活劇という感じですね。

 しかし、この作品の底流にある、ずっしり重いテーマは
「在日」の問題です。
いや、それが必ずしも第一のテーマでなくともよいとは思うの
ですが、私にとっては第一のテーマです。
 私にとっては、それなしには、この作品に意義を感じ取れ
ない基底的モメントです。

 「在日」と書くことにすら、その背後には色々な意味、背景
が横たわっている、そういうものとして書くということ、
そんなこともほとんど考えたこともありませんでした。
 ラスト近くの校庭でのシーンで、「おまえら、どうしてなんの
疑問もなく俺のことを<在日>だなんて呼びやがるんだ?」
というせりふには衝撃を受けました。
 今でもその衝撃は私に内在して、私を衝き動かします。
  
 私にとって、「在日」の問題は、近くて、遠い問題でした。
 同じ日本に存在しているのに、
在日の方の多くの小説や評論があることは知ってはいました。
しかし、私にとって、それらは、何か「敷居」が高く感じられ
ました。
その為、一切読んだこともありませんでした。

 在日の方たちの、ごく普通の日常生活とか、日常的にどんな
生活を営み、どんなことを悩み、考えているのか、そういう
身近な次元で、在日の方たちの内面世界を垣間見ることができ
たという感じです。

 民族的な差別に対しては、屁とも思わない、強靭な主人公。
しかし、恋した彼女に拒絶されたことが、初めて心底こたえた
んですね。
在日の方にとって、そういうことこそが、民族的な壁なんですね。

 そういうことを学べたということが、私にとって一番大きな
意義でした。

 
 民族学校内での実際の様子を、その一断片でも垣間見れました。
 また、北朝鮮や朝鮮総連を必ずしも全面的には、最早信頼し
てはいないこと。
しかし、それでもやはり、ある人は、民族団体の側で生きて
いくという考え方。
また、ある人は、それを超えるものを探し求めるという生き方…
そういうことを学びました。


 北朝鮮による拉致事件、核開発、朝鮮総連への批判と幻滅、
とっても難しい、苦しい時期だと思います。
それでも、生きていく、その基本的な方向性、基底的なことを、
この「GO」から学べたような気がします。

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2004/09/24 17:21

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2004/10/20 20:51

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2004/11/06 08:43

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2004/12/12 00:00

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2005/01/05 19:36

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2005/02/13 07:57

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2005/03/04 21:54

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2005/03/30 21:21

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2005/04/01 02:09

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2005/04/23 02:43

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2005/05/14 17:10

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