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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.3
  • 出版社: 光文社
  • レーベル: 光文社新書
  • サイズ:18cm/235p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-334-03187-0

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イラク (光文社新書)

著者 田中 宇 (著)

イラク・日本…両国が抱えている問題の根源の一つが「アメリカ」。「アメリカ」のくびきからどう脱するか。現地を見て歩いて考えた国家、民主主義、そしてアメリカについてまとめる。...

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イラク・日本…両国が抱えている問題の根源の一つが「アメリカ」。「アメリカ」のくびきからどう脱するか。現地を見て歩いて考えた国家、民主主義、そしてアメリカについてまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

自立への模索

2003/04/07 14:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

田中字の国際ニュースは私の好きなサイトであるが、この本はウエブのイラク訪問記をまとめたものである。彼は今年の一月四日、自宅から成田空港に向かった。そもそも何故、アメリカがイラクに侵攻しなければならないか? 疑問を背負い込んで、出発したのである。

1.イラクが大量破壊兵器でアメリカやイスラエルを攻撃しそうだから。
 今のイラクの軍事力でも経済力でも、アメリカの何百分の一といった程度である。アメリカは相手にする必要はない。ならば、ビンラディンがらみなのか、フセインのアラブ社会主義とビンラディンのサウジアラビアのイスラム主義思想(ワッハビズム)とは思想的敵対関係にあり、考えられない。
2.アメリカはイラクの石油利権を狙って侵攻するのだ。
 アメリカが石油の安価な安定供給を重視するなら、サウジアラビアの反米感情を取り除き、イラクに対してもフセイン政権を温存した方が得策である。

中道の現状維持派ならば、侵攻しない。正義、自由の観念でなく合理的判断でメリットがない。にも拘わらず、侵攻は時間の問題となった。新保守主義者たち(ネオコン)と一緒にブッシュが新しい世界の枠組みを力ずくで改変しようとしている。そんな不可解な荷物を持って、日本山妙法寺の堀越上人等と同行旅立ちしたわけである。
平和を願ったチグリス川の灯籠流しは上人の企画であるが、イラク当局にとって戦争回避のPRになるためか、すぐにビザが発給されることになったのである。だから、歓迎され、この訪問は居心地の良いもので、どうしても、イラクを優しく暖かい眼差しで語っているのが、節々に感じられた。
でも、このような感想は本を購入しなくとも、同時進行で私はウエブを覗いて読んでいたし、参考資料として、クリックで写真、現地ジャーナルなり、気配り目配りした様々な工夫を楽しんでいたから、この本は編集製本してくれた手間賃として購入すべきなのであろう。
まあ、活字で再確認と言ったところである。だから、私がここで内容紹介するより、田中サイトのアーカイブをクリックすれば、済む事である。
彼の英米イラク侵攻は最終局面で断念するだろうという予測は外れたが、私は多勢に反して、合理的に考えれば、彼の説はあり得ると密かに支持していたので、残念であった。しかし、今もって、ブッシュの決断の拠り所がわからない。アメリカの国益にかなった選択だと、どうしても、思えないからである。
むしろ、『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーアの方がアメリカ大好きな愛国者に見える。ネオコンたちはブッシュと共にアメリカの国益より別の狂気に支えられて、世界戦略の布石を打ち始めたのであって、そんな彼等は日本の国益を真面目に考えているだろうか。もうそろそろ、アメリカから自立した道を模索すべき岐路にさしかかっているのかも知れない。例え、この侵攻に英米が勝利を収めようと、自由の戦士アメリカは自壊的な混乱期に入ったと田中は考えているみたいだが、かような危惧は伏流しているのではないか。だからこそ、西欧諸国はアメリカと距離を置き始めたし、日本もどのようにアメリカのくびきから巧妙に脱出するかを検証しても良いと彼は考える。
 ー私には、こういう日本の現状は、60年前にアメリカとの戦争に負けて「根っこ」が刈り取られたことと関係していると思われる。「軍国主義」とか「国家神道」が良い、と言っているのではない。アメリカは1945年に日本を降伏させ、その後日本を改造していく中で、日本が二度とアメリカの脅威にならぬよう「根っこ」を切り取ってしまったのではないか、日本人はそのことを考えるべきではないか、日本人は「根っこ探し」が必要だー
 彼の言説は又、検証すべき必要があろう。沢山の仮説を壊しながら。

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紙の本

2003年1月イラクを訪問して考えたこと

2003/05/12 00:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:格  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は2003年1月6日から19日までイラクを訪問した.そこからのレポートである.1月のこのころ,イラクはとても落ち着いていて,とても戦争前夜とは思えない雰囲気だったようである.そうはいいながら,ときどき空爆は行われるし,空は飛行禁止になっている.異常事態を感じるはずなのだが,先入観のなせる技なのかもしれない.

 そんなところから,むろん,人々へのインタビューによってもなのだが,戦争は起こりそうにない,もし,戦争が起こったら,イラクの人民は皆アメリカに対して闘うというような推測がなされている.いずれも外れた.さらに,米軍の侵攻によってイラクで政権交代が起きたら,イラクは分裂,混乱した状態になっており,イラク人にとって大変不幸な事態になっている,だろうとも予測している.これについての成否はまだわからないが,雰囲気的には,どうも当たっていないようだ,いったい,どうなるのだろうか.

 普段,インターネットや新聞でニュースの分析をしている著者が,実際の現場を訪れて,どう感じるかを書いているのだが,かえって感覚が鈍ったのか,冷静になれなくなった部分があるのかもしれない.

 なお,遠く離れた土地では,誰でも日本のことを考えたくなるわけだが,日本がこれまで無前提でアメリカにしたがってきたことは,アメリカが正常な国だったからよかったのだが,そうではなくなった以上,見直す必要がある,というのは,たしかにそうかもしれないが…

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2005/05/07 22:11

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2006/10/14 21:27

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2009/11/14 21:35

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2007/12/29 22:19

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2011/09/23 05:37

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2011/04/10 08:02

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