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ベル・カント
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 6件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.3
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:20cm/401p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-208481-2
  • 国内送料無料

紙の本

ベル・カント

著者 アン・パチェット (著),山本 やよい (訳)

南米のある国の官邸がパーティの最中、テロで占拠され、やがて人質と犯人側に奇妙な心の交流が生まれていく。人間の根源的愛を問う感動作。オレンジ小説賞、PEN/フォークナー賞受...

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ベル・カント

2,808(税込)

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商品説明

南米のある国の官邸がパーティの最中、テロで占拠され、やがて人質と犯人側に奇妙な心の交流が生まれていく。人間の根源的愛を問う感動作。オレンジ小説賞、PEN/フォークナー賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

アン・パチェット

略歴
〈パチェット〉1963年ロサンゼルス生まれ。サラ・ローレンス・カレッジ創作学科で学ぶ。長篇第4作の「ベル・カント」でオレンジ小説賞、PEN/フォークナー賞を受賞。

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

さしずめ、この本なんかは羊の皮を被った狼とでもいうのかな、テロリストの小説かと思ったら、いつのまにやら甘美な恋愛小説、しかも三組の切ない恋が詰め込まれているんだから

2003/08/15 19:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私がこの本を手にしたのは、オペラが好きで、タイトルから、ディーヴァのことを書いた格調高い作品だろうと思ったからだ。時間がかかりそうな本だったので、積読状態。何とか夏休みがとれて、やっと読み出した。夢のような4時間だった。いつもなら、他の本と交互に読むのだけれど、それをあきらめた。間食もしなかった。ただ、途中からオペラのCDをかけた、それだけだった。

この本はテロリストが大統領の誘拐を企て、副大統領の屋敷で開かれているパーティー会場に突入する場面から始まる。各国の大使館関係者や、世界的に有名な企業のトップや、その家族たちが歓談し、現代最高の歌手の声に聴き惚れる、その長閑な場が一瞬にして修羅の場と化す。『ダイ・ハード』を連想しない人はいないだろう。1996年にペルーのリマでおきた日本大使公邸占拠事件を思い出す人もいるはずだ。そんな幕開きにもかかわらず、これは恋愛小説である。しかも極上のこのまま時間が永遠に止まって欲しい、そういいたくなるような切なさと静けさに満ちた、二つの、いや三つの愛を扱った物語である。

最初に、恋の魔法に取り付かれたのは、フランス人のシモン・ティボーと、結婚して25年になる彼の妻エディット。次に大人の愛を交わすのは、日本企業のナンセイ電機社長カツミ・ホソカワと、彼の53回目の誕生パーティにスケジュールとギャラだけで参加することになった、ソプラノ歌手ロクサーヌ・コス。最後に恋に陥るのが20代後半のゲン・ワタナベ、長野生れの幾つもの国の言葉を自在に操る、ホソカワ氏の通訳と、彼の語学の能力に惹かれ、いや実は最初からゲン自身に魅せられていた向学心に燃える17歳の少女、カルメンこの3組6人である。

事件が起きたのは1996年だろう。舞台は南米、小説では〈貧しい国〉とだけ表現される。誕生日を主催したのは、自国にナンセイ電機の工場を誘致したい日系二世のマスダ大統領。しかし、主催者である彼は、好きなTV番組を見たい、ただそれだけの理由で自分が主催したパーティに不参加を決め込む。その代わりに貧乏くじを引いたのが副大統領のルーベン・イグレシアスだった。

他にも夥しい人々が登場する。ベンハミン指揮官に率いられるテロリストでは、最年少らしい少年イシュマエル、歌うことに喜びを見つけたセサル、途中で少女であることが分かってしまうベアトリクス。仲介役を務める国際赤十字のヨアヒム・メスネル。当初222人だった人質は、解放を繰り返して最後は40人(39人の男と1人の女性)に絞り込まれる。思わぬ余技でコスを助けるナンセイの副社長のテツヤ・カトウは出番のわりに印象が薄い。むしろ、出番は少ないものの無謀なロシア人のフェードロフや、建設業者のオスカルが面白い。

しかし、何と言っても美しいのはホソカワとロクサーヌ、ゲンとカルメンの恋。バチェットは、決して正面から性の場を描こうとはしない。しかし、切ない思いが伝わる、ある予感が心を過る。本の残りが50頁をきり始めたころ、このまま人質がテロリストたちと仲良く過ごしていて欲しいと何度思ったことだろう。煮詰り、凝集していつかは危機を孕み始めるであろう幽閉生活が、いつのまにか天上のサロンになり、敵と味方の垣根が取り払われ、だれもが今の生活が続くことを希み始める。最初の20頁から誰がこんな展開を予想するだろう。そして、目を覆うばかりの結末。なぜ、どうして。私が思わず憎んだのは、大統領のマスダだった。涙はでなかった。しかし、予想はしていたものの、衝撃で言葉が出てこなかった。

恐ろしいほどに面白い小説だ。バチェットは1963年、ロス生まれ。この作品は女性作家に捧げられるオレンジ小説賞、PEN/フォークナー賞を受賞している。現代文学、テロ小説などといった先入観はいらない。またかとは言われるのを承知で書く、この本は翻訳小説の今年のベストである。

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紙の本

ストックホルム症候群と名づけられた、愛の生成と終わり

2003/06/01 15:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シュン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 救いのない悲劇である。この物語の犠牲者たちが心に遺すものはあまりにも大きすぎて抱え切れない。

十代の若すぎるテロリストたち。傷み、恋、夢……といった青春の代名詞のようなテーマが、南米の大使館公邸占拠事件のただ中を進んでゆく。だれもがわかっていたはずの破滅への失踪の中で。感情が波立たずにいられる人はまずいないのではないだろうか。

徹底して人間が描写されてゆく。四十人の人質と、十数人のテロリストたちが。彼らの中で、この占拠監禁の時間は、過去にも未来にも繋がらない「現在」だけを作り出してゆく。刹那の時間を生きようとするさまざまな年齢の魂が、ぶつかり合い、溶け合って、それらすべての距離を超えるかのように、音楽が慰安の調べを奏でてゆく。

テロリストと人質との出逢いがまるで互いにカルチャーショックを与え、奪い合っているかのようだ。テロリストのほとんどが十代の子どもたちであり、中には少女兵士も混じっている。一方、全世界からやってきた人質たちは国籍も使用言語も異なるために互いの意志の疎通さえもままならない。人と人の間にいくつもの見えない壁が存在し、相克が重なってゆく。ただ音楽だけが彼らを一つにしてゆく。時間と異常な環境とが、彼らを混乱させ、危機を忘れさせ、新しい時間、限定された幻想を育んでゆく。

とにかく情を揺すられた。一人一人の人物があまりに印象深いゆえに、あまりにも過酷なラストシーン。人と人とを切り裂いてゆく突入の暴力。そして回想のエンディング。いろいろな意味で世界の果てにあったと言える特殊な時間がページを閉じるとともに終わってゆく。

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紙の本

楽園は人質生活にあり?!

2003/09/11 11:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶりゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る

オペラが好きなので、題名に惹かれて読んだ。ペルー大使公邸占拠事件をネタに、閉ざされた空間での人間模様を描いた作品。普通なら極限状態に置かれた人間の醜いところ—たとえば、自分だけは生き残ろうとするために媚びたり、仲間を裏切ったりする様子、あるいはメソメソと泣き暮らすさま、それとも、そこに新たな権力構造が生まれて、というような、いずれにしても、平和な日常の行動様式をかなぐりすてた人のもがき苦しむ様相が描かれることを期待するだろう。

しかし、この作品中での人質たちはほとんど悩むことなしに、事件によって生まれた日常業務から隔絶された閉鎖空間と有り余る時間を楽しむようになるのだ。忘れていたささやかな喜びを各国政財界のエリートが発見し、オペラ歌手とソニーを思わせる日本企業の社長さん、社長さんの超有能な通訳氏とインディオ出身のゲリラの少女兵士という2つの恋愛が静かなクライマックスになる。ただし、庭仕事に喜びを感じるようになる副大統領が一番うまく描けていると思う。

悩まないことはゲリラとて同じで、日頃の思想教育はどこへやら、テレビやジェットバスをはじめ屋敷にある贅沢な品々を享受する。指揮官の数人以外はゲリラ兵士は少年と少女ばかりなので、こうした行動に出ても微笑ましい限りである。オペラ歌手とゲリラ少女が髪を梳きあうさまなど、「フィガロの結婚」の伯爵夫人とスザンナにたとえられているが、このあたり迄くると、話を楽しむのにストレスを感じるようになる。

結末はもちろん現実と同様に救出部隊が踏み込みゲリラを射殺、と相成り、ファンタジックな世界に幕が下ろされる。救出部隊突入の描写はもっと研究の余地があるかも(まあ、読者層が違うから構わないか…)。

こんなことがあったらいいな、と思いながら読むのなら十分楽しめる小説であるし、随所で言及されるアリアも楽しい。だが、最後の最後まで、ハッピーエンドにこだわる構成にはどうしても納得がいかない。え、なんでこの二人がいきなり結婚するの?と当惑しない人はいないと思う。どうやら登場人物たちは閉鎖空間に悩まないばかりか、恋人の死もすぐさま克服できる人たちのようだ。これには大時代がかっているといわれるオペラの台本作者たちもびっくりするに違いない。

なお、日本人としては、当然、作中での日本人の描き方に興味をそそられる。かつてのようなステレオタイプからは救われていて、ほっとするが、それでもどこやらぎこちない存在らしく、珍しい生き物の恋愛が扱われているような印象も得た。要するにこれは深く追求しないでも安心できる人のための恋愛小説である。

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紙の本

ペルーの日本大使公邸占拠事件を下敷きとして、破綻なく見事に構成されたレベルの高い虚構作品である。一読の価値ある美しい小説である。PEN/フォークナー賞。だが、しかし…。

2003/06/17 11:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 南米の発展途上国に起きたテロ事件の顛末を、丹念に描いた小説である。テレビで1996年のペルー日本大使公邸占拠事件の報道を目にした作家が、「劇的な展開にまるでオペラを観ているような気がした」と、強烈な印象を受けた。そのために、オペラをモチーフとして取り入れることにした旨、訳者あとがきに書かれている。
「ああ、これだ」と、読書中の違和感の正体をそこでつかんだ気がした。

 リリック・ソプラノのロクサーヌ・コスによるパーティーでのコンサートが終わるところから物語は始まる。主賓は、日本のエレクトロニクス企業の社長ホソカワ氏。外国からの援助に頼るこの小国が、優良日本企業の工場を誘致せんがため、国力を賭けて最高の接待を用意した夜であったのだ。
 会場は副大統領の官邸。タキシード姿の各国要人たちがカクテルドレスで礼装した夫人と結構なディナーや洒落た会話を楽しみ、奇跡のように美しい歌姫の声に酔い至福の悦びを味わったあと、テロリストたちの乱入という事件に見舞われる。
 テロリストたちの誘拐ターゲットたる要人がたまさかのハプニングでそこに居合わせなかったため、官邸は占拠され人びとは長い幽閉生活に入っていく。
 犠牲者なく人質は無事救出されるのか。どのぐらいの占拠期間のあとで、警察や軍隊はどう突入を図るのか。過去のいくつかの立てこもり事件を考えれば、終末にいくつかの死があるだろうと漠と思い、「展開はどうなる?」「どのような決着を迎える?」と興味を惹きつけられ、400ページ近い物語が退屈なく快調に進んでいくことに満足を覚える。

 ただ、「ついにその瞬間」を待ってテレビ画面を見守るのとは違い、この小説では外部の描写がまったくなく、官邸内部の立場の違う人びとの様子だけが描き出されている。そして、そこに現出される世界は、私たちが普通に想像する幽閉生活の悲惨さから、少しずつ食い違っていく。
 時間がもたらす慣れの働きで拘束の度合いが徐々に解けていくに従い、社会的地位を確立し多忙に日々を過ごしていた要人たちは、人生における安らぎについて感じるところが出てくる。貧村出身の年若きテロリストたちは、知的で洗練された大人の人質たちとの交流で、音楽や語学、料理などへの興味、さらに憧れからくる愛情といったものを引き出されることになる。そこが本来どういう場所であったかを皆に忘れさせてしまう象徴が、オペラ歌手コスの歌声なのである。
 彼女をはじめとして、ホソカワ氏、通訳のゲン、副大統領、テロの指揮官、調停役、若いテロリストたちなど多くの人物たちの性格や言動、思いといったものが繊細に書き込まれているため、彼らが織り成すドラマに大きく心を揺さぶられる。

 だが私には、どこかぽっかり抜け落ちているような感覚がずっとつきまとった。いつかどこかの世界で、このような聖域でのドラマは有り得ないことではなく、立場を越えた根源的な愛の存在も認められる。でもテロというものは、こんなに平和でオペラみたいに展開していくものではない。「相互理解」を厳然として阻むものがあるからこそ世界中が頭を抱えている。テロを描くのなら、作家は根源的な闇の存在にしっかり切り込んで行かなくてはならない。テロを借りて「愛」を語るのは、何か違う。あのフォークナーがノーベル賞の賞金を元に創設した賞であるならば、人間の闇を描くためにもがいた小説こそが顕彰されてほしかった。

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紙の本

編集者コメント

2003/04/15 10:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:早川書房編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 安全で恵まれた日常が突然崩れたとき、人は何を思い、どう行動するのでしょうか。抑えきれぬ憎しみが人を戦争へと駆り立てるのが、現実かもしれません。しかし本書には、憎しみのまえにできることがあるのではないかという、著者の悲痛な祈りがこめられています。本書は、イラク戦争はもちろん、9.11よりも前に書かれた作品ですが、もし、世界のリーダーが本書を読んでいたら(そして理解していたら)、戦争なんて起こらなかっただろうに……と思ってしまいます。
 あらすじだけ読んで、「なんだメロドラマか」と通り過ぎないでください。脇役にいたるまでキャラクターの描き方がとにかく巧く、読み進むうちに一人一人がいとおしくなるはずです(個人的にオススメしたいのは、副大統領! ほんとうに愛すべき人物です)。
 なお本書は、2002年のオレンジ賞、PEN/フォークナー賞を受賞、全米書評家協会賞の最終候補にも挙がり、全米ベストセラーリストにも40週以上ランクインしつづけています(2003年4月現在)。

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2015/07/12 21:26

投稿元:ブクログ

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