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紙の本
『心理学ってどんなもの』を読んで
2009/02/16 20:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:石曽根康一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
評論家の宮崎哲弥が、毎月出版された新書をすべて読み、ベスト5とワーストを紹介するという仕事をしていた。
その中でたまに岩波ジュニア新書が出てきた。ワーストの方ではなく、ベスト5の方で。
僕は高校生だったときに、3年間で本を5冊くらいしか読んでいない。当然、岩波ジュニア新書とも無縁だった。
しかし、岩波ジュニア新書の中には各学問の初歩を紹介したものがあり、その中には良書もある。
本書は心理学についての入門書である。具体的には進路として心理学を選ぼうかと検討している高校生やすでに大学で心理学を学んでいる学部の1,2年生を対象としている。
僕のこの本への基本的な向き合い方は、「精神分析は現代の心理学でどのように捉えられているのか?」ということだった。それについては、117ページから説明されていて、その説明は、妥当なものだと思われる。
心理学は科学である。著者も書いている。「(前略)一度はフロイトにのめりこむのもいいかもしれません。ただ、そこから脱出してサイエンスの世界に戻ってきてもらわないと困ります」
この本を読んでよかったか、と問われれば、「よかった」と答えよう。ただ、僕には少し物足りなかった。だから、この次に、東京大学出版会から昨年出版された『心理学 第3版』を読んでみようと思っている。